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Blue Moon is Start of Loving.

なんとなく英語で。

英語の成績上げたい。

宿は思ったよりも広く、部屋番号を覚えなければすぐに迷ってしまいそうだ。

ビャクヤが気を回してくれたらしく、ハルマたちが着いた頃には2部屋予約されていた。何から何まで、気の利く奴だ。

しかし、何を思ったのか、モミジは女子部屋には向かわず、ハルマと共に男子部屋に入った。


……いやなんとなく理由はわかるが。


「…寝る時はさすがに向こう行くよな?」


「へ? ハルマくんと寝たことなかったっけ?」


「いやあるけどさぁ!!」


そんなやり取りをイノが怪訝な目で見る。いやお前が言うか。いや言ってねぇわ。


「…まぁいいや、今まだ夕方だし…適当に夜まで時間潰すか」


既に窓の外は紅くなり、日は傾いていた。



日も落ち、先程の窓の外も黒みがかった蒼に染まった頃。

みんなは寝るために布団に入っていたのだが、1人だけ布団に入らず、星空を眺める者がいた。


「やっぱ寝れねぇな…」


ハルマだ。

昼間寝てしまった上、夢の内容が内容だ。さすがに寝る気になれなかった。


「もっかいあれ見るのはさすがに嫌気さすしなぁ…」


宝石を散りばめたような星空には、一際大きな丸い満月が浮かんでいた。


「この世界にもスーパームーンとかあんのかなぁ」


と、どうでもいいことを思いながら、ハルマは空を見上げる。そんなことを考えていないと、暇で暇で、仕方がなかった。


しばらくぼーっと星空を眺めた後、ハルマは時計をちらりと見る。まだ1時間も経っていなかった。


「…暇だなぁ…」


ハルマは空を見上げ直す。


「…そうだねぇ…」


「だな。朝までどう暇を…って、はぁ!?」


いつの間にかハルマの隣にいたのは、モミジだった。


「実はね、私も馬車の中で寝ちゃってて。…あれは待ってたっていうより、起きたすぐだったんだよね」


「…そうだったのか」


ハルマはなるほど、と息をつく。


「…それにしても、今日は月が綺麗だよねぇ…」


モミジの言葉に、ハルマは驚いて振り向く。


だが、そこにあるのは、自分が発した言葉に気づいていないのか、何事も無いように空を見上げるモミジの横顔だった。


思い過ごしか、さすがに自意識過剰だよな、とハルマがもう一度空を見上げようとした時、モミジがちいさく、「あっ」と声を上げた。


ハルマがもう一度モミジを見ると、顔を赤くしたモミジが口を押さえていた。


「ちっ、違う、違うから!! そういう意味で言ったんじゃ…あ! こんなふうに否定したら失礼だよね!? えっ、あ…」


「あー、そうか…まぁ、星も綺麗だよな」


ハルマは苦笑しながら呟く。

違うのは、意味を認識した上での発言かどうか、だ。


「…えっ?」


「『それ』がその意味ってことはこっちも通じるか」


にやりと笑いながら、ハルマが言う。


「ま、まってまってまって!! え、それ、ほ、本気!?」


「どーした? 最初は気の利いたこと言えたくせに返されたらなんも言えねぇのか?」


「え、いや、最初のはそんなつもりじゃ…で、でも…」


「でも、なんだ?」


「そ、それって、…りょ、両思いでいいって…こと?」


「俺は意味わかって言ったからな」


真っ赤になるモミジとは対照的に、ハルマはすました顔で空を見上げる。


「…まて、両思いってどういう事だ」


「え、言葉通りの意味…だけど…」


「マジか…お前もかよ…」


「え、ハルマくんもしかして彼女いたの!?」


「驚くなよ!! 失礼すぎるわ!! いねぇけど!!」


「い、いないのか… じゃあ『お前もか』って… あ! もしかしてそういう…!?」


モミジはようやく意味に気づいたのか。アホすぎるだろう。THE☆バカ。


「じゃあ、付き合うか?」


「…そうする」


恋愛経験のない2人は、蒼い月の元、見事リア充となった。死ね。

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