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久々の百極堂

ちなみに、この流れは前に活動報告で言った流れではありません。


ところで、僕、なんでハルマの名前をすっと決めれたんだろう。

「んじゃあこの水晶玉に手を…」


「待ってそれギルドとかでやるやつじゃね?」


モミジが持ってきたのは、あからさますぎる水晶玉だった。


「そーぉ? みんな結構家でやるけど」


「えぇ、マジか」


そう言いながらも、ハルマは水晶玉に手をかざす。


「これでいいのか?」


「うん。そのままちょっとまってて」


すると、水晶玉がどす黒く濁り始める。


「…おい待て、これもしかして…」


「…闇属性だね」


激レア属性こと闇属性だった。


「はぁあああ!? 待て待て、俺が激レア!?」


「木と闇はほとんどいないんだけどねー。あ、ちょうどいいや、ユウキちゃんもやる?」


「あ、うん」


モミジがユウキに水晶玉を手渡す。


「…これは?」


水晶玉は紅く光っていた。


「赤属性だね」


「…そういえば魔力ランク的なのは分からんのか?」


「家にあるのはほんとに簡単なやつだからな。それを知りたかったらそれこそギルドとかでやる必要があるんだ」


ハルマの疑問を、イノが潰す。

やはり家でやることには限度がある。


「でもまぁハルマくんなら高そうな気がするけどね」


モミジが苦笑する。やる必要性さえない気がする。


「とりあえずユウキにはウィザードが向いてんのか」


「読み返してきたのか」


「あぁ一応」


前話と今回の間に読み返してきたらしい。

いやだからメタい。


「俺には適正職業ねぇのか…適当にアタッカー系でいいよなぁ」


「最悪なんでも出来そうだけどな」


「傘だしアタッカーが1番だろ」


そんな話をするハルマとイノ。『なんでもいい』こそ1番難しい。


「火属性ってことは、ウィザード?」


「そーなるねー。でも適性ってだけだからあんまり気にしなくて大丈夫だよ?」


ユウキの質問に、ツバキが答える。


「でも魔法系のステ高いし、丁度いいか」


「たしかダンゴムシ撃ったのお前だろ?」


「おぉ、さすが先輩!! 気づくとは!!」


「嫌な声が響きわたりゃ気づくわ」


感嘆するユウキと、それと対称的な表情のハルマである。


「…でもねぇ、あんまり多く撃てないし、ウィザードを本業にやってけるかって話なんだよねぇ」


「杖買えば? 杖にも色々あって、攻撃力上昇とか、魔力上昇効果のもあるし、魔力供給してくれる杖もあるよ! あっ、あと転倒防止とか!!」


「私って老人だと思われてた!?」


1番最後の効果を聞いたユウキはがっくりと肩を落とす。


「まぁ冗談だけどね。武器屋行こっか」


善は急げだよ、とモミジはユウキの手を引く。


「…わ、私はお留守番でいいよ…」


「よっし、装備の見直しも兼ねて全員で行くか!!」


「えぇ!!??」




「おー、新しい輩…じゃなくて、金づる…じゃなくて、客が増えたっすね」


「1回言い直した方が失礼ってどういう事だ」


百極堂おなじみ、キョクヤである。

失礼極まりない態度も変わりない。


「うーい、姉さん、ツバキっち来たっすよぉ」


「だーからなんで呼ぶの!?」


「そろそろ装備が小さくなってきたんじゃないかなーって姉さんが心配してたとこなんすよ。次きた時に採寸したいって言ってたんす」


「だめだめだめだめだめだめだめ!!!」


「あ、来てたー! キョクヤありがとー!」


その声が聞こえた瞬間、ツバキは一気に死人のような顔になる。

まぁいいや、何かとちょっかいを出されているモミジの気持ちを味わわせてやろう。


「…えい」


ハルマはツバキの首を遠慮なく折る。死なない程度に。当然ツバキは気絶する。


「ちょちょ、なにやってんの!?」


ユウキが焦ってハルマに駆け寄る。


「…え? 身柄をビャクヤに引き渡そうと」


そう言い終える頃には、ハルマはツバキの体を拘束し終えていた。


「あのー、えっと…」


「起こしてからだよね、分かってる分かってる!」


そう言いながらビャクヤは笑顔で、ハルマからツバキを受け取る。その逆の手には、どこから用意したのか、水入りのバケツが抱えられていた。

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