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ダンゴムシとの激闘

爆音と化物(ダンゴムシ)の奇声がうるさい中、ハルマは目の前の騒音にうんざりしていた。


碧空(アオゾラ)ユウキである。


「んでそんな嫌な顔するのって! 私がいるんだよ!?」


「知るかこっちに来たからにはお前にだけは会いたくなかった」


「なんでや」


「学校一クレイジーだった記憶はあるか?」


ハルマはため息をつきながらユウキを睨む。

そんなハルマを、ユウキはにやにやしながら眺める。


「…なんだよ」


「いや別に?」


にやけた表情を崩さないままに、ユウキは続ける。


「周囲とどこもかしこもズレてた先輩には言われたくないなぁ、ってね」


「…どういう事だよ」


「どういうことも何も、言葉通りの意味ですよーだ」


ユウキはペロッと舌を出すと、ハルマにデコピンを食らわせる。

だが当然のごとくハルマは反応しない。


「……へ? なんで?」


普通なら瞬きくらいするはずじゃん、とユウキは驚く。


「あぁ、俺防御力カンストしてっから」


「……はい??」


「ついでに言うとこの傘の攻撃力もカンスト」


ハルマは念の為持ってきた折り畳み傘をユウキの鼻先に押し付ける。

みるみるユウキの顔が青くなり、彼女は後ろに飛び退く。


「な、なにそれ、チートすぎひん!?」


「なんで関西弁なんだよ」


「知らんわ! こっちが聞きたいわ!!」


「本人が知らんでどうする」


2人がそんなやり取りを繰り返す中。

化物との激闘は当然のごとく続いていた。


ダンゴムシの足はへし折れ、殻の隙間から体液を吹き出しているが、未だ止まらない。

あそこまで大きくなってしまうと、丸くなるのも困難なのだろうか。ダンゴムシの特性が潰えている。


「なんとしても街への侵入は阻止しろー!!」


そんな戦士の声も聞こえてくる。


「くっそ、AMRひとつじゃ足りんかったか…?」


悔しそうにイノは唸る。

殻が硬いだろうからと、AMRしか持ってこなかった。

ランチャーでも持ってくれば、意外と広い殻の隙間も狙えただろう。


ちなみにツバキは蹂躙されていた。


「ちょ、痛い痛い、タンマタンマ!!」


あまり効いていないご様子である。

足元から殴ったら効くのではという天才的(笑)な考え方により、今に至る。

そら踏み潰されるわけだ。


モミジはと言うと。

ダンゴムシの上でぐったりしていた。

今話題の熱中症である。


ちなみにこちらの世界も夏だ。


こんな時期にちょこまか動き回っていたらそら当然そうなる。


あ、誰かモミジ見つけた。

あ、担ぎ出した。

セーフ。


そんな頃ハルマとユウキは。


仲の良さ気(笑)な主従関係が成立していた。

2、3話辺りと同じ手法でしたとさ、ちゃんちゃん。

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