↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サミアンの不思議な肉球~謎のもふもふを拾ったら家族が増えました~  作者: 三国華子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
39/48

39.おじいたま

「何なんだ?『おとうたま』『おかあたま』ってやつは?」


 レオルドは、部屋に入るなり、サミアンに訊ねた。


「タミアンのあたらちいかぢょくでちゅ」


 サミアンは嬉しそうに尻尾を振るが、多分その説明じゃ伝わらない。

 だがレオルドにとって、サミアンの言うことは絶対なので「そうか、そうか」と頭を撫でている。


「おれは家族じゃないのか? 寂しいなぁ」

 

 レオルドは、あざとくおやつを手渡しながら、ぼやいた。


「ありがとうごだいまちゅ お、おじいたま!」

「お、おじっ……まあいいか」


「おにいさま」と言われるとでも思ったのだろうか?

 端からみたら、孫を溺愛する「おじいちゃん」そのものなのだが……


 そんな話をしていると、クネクネが報酬を持ってやってきた。

 なぜか、部屋を出ていく時に、クリスにだけ見えるような角度で舌打ちをして出ていった。


(誤解なのに)


 レオルドは、クリスとガインの前に大きな袋をドンと置いた。


「ブラッドベア2頭の討伐報酬、金貨160枚と、村からの依頼分、金貨40枚で、金貨200枚だ」

(1人金貨100枚……桁が増えた)


 クリスは、もう驚かない。

 ただ遠い目をした。

(そう、流されるままに……)


 そこからはカネッサ村の話になり、モナの話を共有する。

 今回カネッサ村の狐族を訪ねるよう薦めてくれたのは、レオルドだった。ギルド長という立場もあり、様々な種族に精通している。


「正直、一番狼族と親交があったのは狐族だ。あと調べるとしたら、俺の地元の獅子族の集落や、いざこざのあった熊族くらいか……」


 ただ、あまり期待はできないという。とりあえず、クリスの痣は悪いものではないし、白狼は見つかった。急ぐ必要はないのだが、サミアンの記憶が欠けている理由も、人型になれない原因も、まだわかっていない

 サミアンのためにも調査を続けることを決めた。


 用が済んだので、ガインが席を立とうとする。

 すると、レオルドが「あー、おいおいちょっと待て」と引き留める。


「実は他にも話があって、寄ってもらったんだ」


 そう言ってレオルドは、机の書類の中から2枚の紙を引き出して、クリスの前に置いた。


(あっ...…)


 それはクリスによく似た女性と、クリス本人に見える男性の人相書だった。


「これは手配書じゃねぇ。捜索依頼書だ。だからおれの権限で、トルクトス国内全域はギルド長預かりとなっている」


「………」


「話を聞かせてもらうわけにはいかないか? クリス、いや『エレノア』か?」


 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。