第九話 入学式
俺はこれから寮暮しになるからこの家とはしばらくお別れだな。
楽しい思い出が沢山あったな。
、、、、まぁいいか。
入学式は明日!
今は学校に向かっている途中だ。
荷物が死ぬ程多くて、マジで潰れそうだ。
ようやく、学校の近くまで来た。
今、俺は沢山ある荷物を荷車で引いている。
周りから少し視線を感じるが、あまり気にしない。
寮は古く、ボロっちい感じだがこれでも国営の学校だ。これにも、しっかり結界が貼られている。
俺の部屋についた。俺の部屋は畳大体六畳ってとこかな。
意外と広いが、これが机や棚などを置いたらスペースが無くなってしまうんだよな。
上京して得た知識。
一人部屋だから、好きなように飾ることもできる。
どう飾り付けしようかなー。
はっ!こんな事してる場合じゃない!
遊びに行かないと!
この街スウィーンは前にも言ったように都心に近いので、新鮮な食材や新しい商品が沢山ある。
つまり!美味しいものが沢山あるんだ!
出店なんかもたくさんある!
まずは、串肉を食べてみた。異世界にきたらこれを食べてみたい。
「3本ください。」
「お、兄ちゃん見ない顔だね〜
冒険者学校の新入生かい?」
「まぁ。」
そんなに簡単にわかるのか?さすが、この街に慣れているだけある。
「そうなのかい!?適当に言ったの当たっちまった。」
いや、適当だったのかよ!
「ごめん、ごめん。お詫びに1本サービスするよ。」
それは嬉しい。
とりあえず、串肉を食べながらこの辺を散策しよう。オマケ貰ったから、沢山あるし。
お、丁度いいぐらいの路地がある。
少し薄暗くて、家と家の間にあってその奥に何かありそうな感じの裏路地がある。
裏路地ってロマンあるよなぁ。
そんな事を考えてキョロキョロして歩いていると前から誰かが走ってきた。
その人は白髪の女性だった。
この人どこかで見たことがあるような。
すると奥から、
「待ちやがれ!!」
と、言いながら悪人顔のイカついおっさんが走ってきた。
俺は避けるふりをして、そいつの足に足をかけた。
「!?」
そいつはコケて、顔が水溜まりの中に入ってしまった。
「あ、すいません。」
もちろんわざとだが、一応謝っておく。水溜まりに入ってしまったのはわざとじゃないんだよ?
「このぉ!」
殴りかかってきそうだったが、そいつは殴り掛かる前にチッと舌打ちだけして、女性が走っていった方向に向かった。
なんだったんだ?
俺はその後、そこらをプラプラと歩いていたが、特にめぼしいものはなく、串肉が空になった。
「そろそろ帰るとしますかね。」
寮に帰ると俺のように街に出かけていた人達が帰ってきており、少し人が多かった。
次の日
今日は入学式だ。
俺たち新入生は張り出されているクラス表を見て各自のクラスに入り、そこで体育館に呼ばれるのを待つ。
そこですらもう既にグループが何となくできており、同郷のグループもあれば、少し喋っただけで意気投合したグループもあったりしていて。
つまり、もう既に俺は少しボッチになひかけているということだ。
これは、まずい!非常にまずい!
今まで当たり前のように姫乃が隣に居たから、考えたことも無かった!
そういえば、俺の生まれた街シャルミシェルはこの国ラプラス王国でも、めちゃくちゃ田舎だった。
それに、昔も訓練ばっかで、友達と全く付き合いがなかったんだ。
そう悩んでいると、隣の気弱そうな黒髪の男が話しかけてきた。
「どうしたの?」
俺が頭を抱えているのをみたのか心配そうにしている。
「いやぁ上京してきたから、友達ができるか心配でさ」
「そっか、じゃあ僕が友達になってあげるよ。」
なんて優しい子なの!?そんなこと言えるの5歳児くらいだよ。
「ははは。そうしてくれるとありがたいな。俺の名前はジュン。ジュン・クリスティア。君は?」
「僕の名前はニコ・スレイ。えと、出身はスラ、いや、隣国シュミ国のミュータ出身。」
うん?そうか。シュミ国ってあの貴族が多い。
イヤーな国か。
「そうなんだ。じゃあ、えーと貴族出身なのか?」
「あー、うん。そうだよ。」
そうか、貴族だからさっきの反応だったのか。
「そうか、でも関係ないよな。よろしく!」
「うん!」
とっても嬉しそうに返事をした。
これで俺の友達は1人目になった。
この世界では魔獣がいます。
魔獣は、クマなどと変わらない動物だけれど身体能力がとても高く、森などに住んでおり人里などに降りてくると冒険者が依頼を受けて討伐します。
しかし、厄介なのがクマより知能が高く、クマより力が強く、数がものすごく多いという。完全にクマなどの上位互換になります。




