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【異世界転生】理想の執事を目指します  作者: 夜空のスピカ
第10章 フェニックス領2(仮)
210/216

見下ろす者達1


 side:?????


 ユーリオン達に気付かれず、上空からコロッセオ内の出来事を見ていた者達がいた。

 探知に引っかからなかった事からも、その実力が窺える。


 1人は10歳くらいの美少女で、身長は140㎝ほど。

 金色の細く美しい髪は、足首の辺りまで伸びている。

 少し心配になるほど色白な肌をしており、耳もエルフのように長い。

 血のように真っ赤な瞳で、コロッセオを見下ろしており、その表情は暗く冷たい。

 その容姿も目立つが、黒いゴスロリ服に黒い日傘も合わさって、とても特徴的な外見だ。


 もう1人は20代前半くらいの男性で、身長は175㎝前後。

 こちらも金髪であり、短く切り揃えられている為、清潔感が有る。

 白い肌に耳や瞳の特徴も似ている為、同じ種族と思われる。

 美青年にも見えるが、その表情は判決を待つ罪人のように怯えている。

 こちらはタキシードに黒いマントを着用している。


「終わりましたね」 

「見れば分かるわ」

「……ッ!……申し訳ござ」

「謝罪なら不要よ」 


 無言に耐えられなかったのか、青年が口を開いたが、結果はすげなくあしらわれる。

 この短いやり取りだけでも、明確な上下関係が分かる。


「……さて、どうしたものかしら?」


 今度は少女の方から口を開く。

 しかしながら、言葉は疑問形ではあるものの、そこに男に相談する意図は無い。

 

 もしも男が勘違いをし、意見を出して少女の思考を邪魔したならば、不快にさせたかもしれない。

 男はそれを理解しているようで、身動きにも気を配り、今度は無言を貫いている。


「今回の貴方のミス、想定していた以上に不味いわね」

「お言葉を返すようで申し訳ございません。

 しかし、近くの街に被害は出たようですが、戦略的に重要な街でも無かったかと」


 今度は、ニュアンスから会話を求められていると感じ、即座に返答する。


「……ハァ…勉強不足よ」

「ッ!? も、申し訳ございません!!」


 少女の機嫌を損ねてしまったかと、男が慌てて謝罪する。

 下げた頭を上げる勇気が持てず、冷や汗が止まらない。


「少し前なら、あそこに価値は無かったわ。

 でも、グランファーレル王国の第3王子が領主になったのでは話が変わってくる。

 ルナマリアの次代の聖女と婚約を結んでおり、実の母はフォレスティアの王女。

 後は言わなくても分かるでしょ?」


 男のただでさえ白い肌が青白くなり、汗も滝のように流れ落ちておく。



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