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【異世界転生】理想の執事を目指します  作者: 夜空のスピカ
幕間
170/216

ヴィルトへの説明



 ヴィルトに昨日の事を説明する為、部屋に来てもらった。

 他言する事は無いだろうが、個人的な話になる。

 なので、ニクス達には部屋から移動してもらってある。


「で、話ってなんだ?」

「昨日の夜、創造神様と魔神様と話したよ」

「……オレの事聞けたのか?」


 神様の事を口にすると、ヴィルトの空気が変わりひりつく。

 

「まず、ヴィルトが直接神様と話す事は無理だって」

「そうか…なんでオークなのかは聞けたか?」

「特に希望を言われなかった事、それで魂と相性の良い種族がオークだったそうだよ」

「………はぁ!? 言われなかった? 相性? ふざけんなッ!?」


 怒りに顔を赤め、声を荒げる。

 体格差もあるので、圧が凄い。


「ああ、確かに人間になりたいとは言わなかったさ、人間以外になるなんて聞いてないからなッ!

 それに相性だぁ!? お前の魂は人よりオーク寄りって事かッ!? バカにしやがってッ!!!」


 僕の担当は創造神様だったけど、同じく何に転生するのか説明は受けてなかったなぁ。

 担当が魔神様だったら、僕もオークに転生していた可能性もあったのだろうか。


 オークが執事服を着ている姿を想像してみる。

 …………服がはち切れそうだし、どうしても違和感を感じてしまう。

 オークを馬鹿にする訳では無いが、体格的にスマートなイメージの執事とは合わないなぁ。


「おいッ! 聞いてんのか!?」

「ああ、ごめん」


 僕が考え事をしている間にも、ヴィルトは不満をぶちまけていたようだ。


「百歩、いや、千歩くらい譲ったとして、オークの事は一旦横に置こう」


 千歩譲っても、横に置くだけなのか。


「願ったスキルの使えなさは何なんだ!?」

「時間制限が有って、全てを聞けたわけじゃないんだ」

「………」

「だから、短い時間だけど、魔神様と話してみた感じから予想して言うよ?

 たぶん魔神様は、聞かれた事や言われた事についてはしっかりやるけど、

 聞かれなかった事や言われなかった事については、補足するタイプじゃ無いんだと思う」


 不親切とか、気が利かないってのとは、ちょっと違い、そういう性分なんじゃないかな。

 なんだか気だるげだったし。


「こっちは人生がかかってるんだぞ!? 聞かなかった言わなかったからで済ませられるかッ!!」


 ここで軽々しく〝気持ちは分かる〟なんて言ってしまえば、火に油を注ぐ事になるだろう。

 だからといって、〝やり直せないんだから、今を生きるしかない〟って正論を言っても駄目だ。


 どうにかなる問題なら手伝う事はできる。

 だけど、どうにもならない問題は考えても仕方ない。


 感情をぶちまけて発散するか、記憶を無くすくらい酒に溺れるか、それくらいしか思いつかない。


「今から城壁の外に行って、モンスター相手に暴れる?

 沢山身体を動かして、いっぱい食べて、浴びるように酒を飲めばいいよ」


 ヴィルトも感情が爆発しそうなのだろう。

 ほんの数秒だけ考えて直ぐに答えを出す。


「……行く」

「じゃあ、行こっか」


「己を賭した者こそが作家と呼ばれるのだ

 作品を守れ 読者を救え 時間をかけろ

 折れても構わん くじけても良い おおいに泣け

 作家は常に作品と共にある」

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