神々の宴2
side:創造神
ついに、我が眼前に麻雀セットがご降臨なされた。
彼は本当に良い仕事をしてくれる。
遊べれば特にこだわりは無かったのだが、素材にこだわってくれたようで、その気遣いが嬉しい。
早速他の神に連絡をする。
「……眠い」
「すみません、今ちょっと信徒たちが」
「そ、残念ね。ついに麻雀が届いたのに、人数が半端になってしまうなんて」
「……行く」
「ちょっと遅れるかもしれませんが、向かいます」
麻雀の名前を出したら、態度が一変する。
せっかく8柱で丁度良い数だ、人数が半端になるのは避けたいので良かった。
水神、風神、土神の順で来て、4人そろう。
「じゃ、先に始めちゃいますか」
「「「異議なし」」」
洗牌でジャラジャラやっていると、太陽神がやって来る。
「ああ! 先にズルいぞッ!?」
「悪いな ワシとタッチの差じゃ」
「タッチの差なら代わってくれ!!」
「断る ま、直ぐに他も来るじゃろ 大人しく待っておれ」
「くぅぅ 早く集まってくれ」
ここで1名は遅れる事を教えたら面倒になりそうなので、あえて黙っておく。
「この混ぜるの、ちょっと難しいね 牌が表になっちゃうよ」
風神の言う通りで、直ぐに裏返すが、いくつかの牌が表になってしまう。
コツとかあるのかしら?
「慣れない内は仕方ないわよ そのうち上手くなるでしょ」
「よし、なら俺が代わってやろう」
水神の言う通り、慣れれば上手くなるか。
そして隙あらば交代を希望する太陽神はちょっとしつこい。
サイコロを振った結果、私が親でゲームがスタートする。
神界初の麻雀、創造神としての威厳を守る為にも最初にアガりたいし、絶対に勝ちたい。
手牌は悪くなく、安い役ならすぐに作れそうだ。
しかし、神界初の役が安すぎるのもいかがなものかと考えてしまう。
そんな余計な事を考えていたのがいけなかったのかもしれない。
風神が安い役でアガり、せっかくの親が流されてしまった。
くッ、本気で勝ちにきてる。
まだ始まったばかりだし、戦法としても間違ってはいない。
まずは落ち着いて頭を切り替えよう。
「ふっ 神界初最速でアガったのはこの僕風神!」
渾身のドヤ顔を披露しつつ、予め決めていたかのような台詞をのたまう。
正直ちょっと…いや、かなりイラっときた。
黄金の右フックか役満のどちらかをぶち込みたい。
神界において戦いの火ぶたが切られるのであった。
「あなた さっき才能が無いと言ったわね」
「え…あ、うん」
「その認識を改めなさい 最低限の努力もしない作家には才能のある作家を羨む資格は無いわ
成功できない作家は 成功者が積み上げた努力すら想像できないから成功できないのよ
ブクマの少なさ、評価の低さの遠因を他人に求めるなんて 恥ずかしくないの?」
「………」




