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写真を八枚にしてはいけない  作者:


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18/20

18.風花

 私は、どうしたらいいのかしら。


 どこで間違えてしまったのか、もうわからない。ただ確かなのは、『あれ』のせいで全てが狂ってしまったということだけだ。


 まともだったはずの景色も、時間も、何もかもが歪んでしまった。


 あんなものを作ったせい?


 ふと、そんな思いが頭をよぎる。私が、あんなものを生み出してしまったから。それがすべての引き金になったのかしら。


 ……いや、違う。あれのせいではないわ。


 あの男のせい。


 でも、どちらのせいだとしても、現実としてこんなことになってしまった。


 今更、私にどうしろというのかしら。私に何かできるとでも言うの?


 元に戻す方法なんてない。どこにも行き場なんてない。


 胸の奥で張り詰めていた何かが、ふつりと音を立てて切れた気がした。


 冷え切った心に浮かぶのは、ひどく凪いだ感情だけだった。


 もう、確かに全てどうでもいい。


 抗う気力すら、残ってはいない。


 それに、みんな不幸になればいいのよ。


 私だけがこんな理不尽な思いを抱えるなんておかしいもの。


 何も知らない顔をして笑っている人間たちも、みんな揃って、同じ底なしの泥沼に沈んでしまえばいい。


 声にならない乾いた笑いが、ふつふつと喉の奥から漏れ出る。


 なんで、こんなことになってしまったのだろう。


 せっかく、あれから逃げられたのに。


 ようやく、すべてが終わったと思っていたのに。


 これは、報いということなのかしら。




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