第8報【共有】冷蔵庫占有事案について
【発生日時】
令和8年8月19日 12:44頃
【概要】
令和8年8月19日12時44分頃、本ビル1階給湯室において、要観察対象である髙橋氏が収納した大量の飲食物について、髙橋氏本人による回収作業が実施された。
回収作業中、麦田警備員が偶然給湯室へ入室したことから、対象女性と麦田警備員との間で直接的な会話が発生した。
会話内容に危険性は認められなかったが、双方の認識に一定の乖離が確認された。
【対応内容】
第7報のとおり、冷蔵庫の占有状況を確認した管理会社より、対象女性に対し架電した。
連絡を受けた対象女性に対し、占有している飲食物の回収を依頼したところ、同人は承諾し、同日12時02分頃、本ビルへ来館した。
対象女性は共有冷蔵庫内の物品を回収し始めたが、その途中で昼休憩中の麦田警備員が給湯室へ入室した。
麦田警備員は冷蔵庫内の大量の食品について確認した後、対象女性へ声掛けを実施した。
対象女性は終始緊張した様子を示していたが、会話には応じた。
【管理会社所見】
対象女性は回収依頼に速やかに応じており、管理上の指示に対する抵抗は認められなかった。
一方、対象女性が収納した食品類について、麦田警備員は自らのために用意された物であるとの認識を有していなかった。
対象女性が意図した看病用品としての意味合いは、相手方へ伝達されていないものと推察される。
【再発防止策等】
対象女性へ対し、共有設備を利用した個人向け支援活動について、今後は実施しないよう改めて指導した。
また、食品その他の物品を提供する場合には、本人の承諾を得たうえで実施するよう説明した。
──添付資料─────────────────────
【資料1】給湯室内会話記録(抜粋)
麦田警備員「こんにちは。」
対象女性「ひゃい。」
(約2秒沈黙が発生)
麦田警備員「……大丈夫ですか。」
対象女性「だ、大丈夫です。」
麦田警備員「それ、全部持って帰るんですか。」
対象女性「……はい。」
麦田警備員「結構な量ですけど、おひとりで大丈夫ですか。」
対象女性「大丈夫です……ご迷惑かけてすみません……。」
麦田警備員「謝らなくても大丈夫ですよ。」
(約5秒沈黙が発生中、麦田警備員が2回程度咳をした。)
対象女性「…………あのー。」
麦田警備員「はい。」
対象女性「麦田さんの、その、熱中症とか、風邪とか、お身体が心配で……その………。」
麦田警備員「私ですか。」
対象女性「……はい。」
麦田警備員「ご心配頂き、ありがとうございます。」
対象女性「いえ。」
(約7秒沈黙が発生)
麦田警備員「でも、この前怪我をしたのは髙橋さんの方ですよね。」
対象女性「……はい。」
麦田警備員「膝、大丈夫でしたか。」
対象女性「……だ、大丈夫です。」
麦田警備員「それなら良かったです。」
(約2秒沈黙が発生)
麦田警備員「これ、廃棄になるくらいなら、少し頂いてもいいですか。」
対象女性「……?!」
麦田警備員「もちろん、ご迷惑でなければですが。」
対象女性「だだだ、大丈夫です!全部差し上げますぅ!」
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【資料2】映像確認結果
12:44:31
対象女性、会話中に顔面の紅潮を確認。
12:44:36
対象女性、保冷バッグへヨーグルトを収納する動作を失敗し、一度落下。
12:44:41
麦田警備員、自発的に回収補助を実施。
12:44:48
対象女性、約4秒間静止。
12:44:52
対象女性、極めて小さな声量で何らかの発言を行うも、音声記録不鮮明につき内容不明。
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【資料3】担当者所見
対象女性は、麦田警備員から自身の負傷について言及された際、著しく動揺する様子を示した。
一方、麦田警備員は終始自然な対応を行っており、特段の意図は認められない。
また、麦田警備員が、本件飲食物について「廃棄されるくらいなら受領したい」旨を申し出たところ、対象女性は著しく動揺した後、当該申し出を了承した。
麦田警備員は飲食物を受領後、「冷蔵庫に入れておけば助かったのに……」等と発言していたことから、小職は麦田警備員に対し、第7報を再度確認するよう求めた。
なお、対象女性は、冷蔵保存を要するヨーグルト5個については持ち帰り、その他の飲食物については麦田警備員へ譲渡したことを確認している。
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【資料4】今後の対応方針
対象女性による行動は徐々に直接接触型へ移行している。
一方で、現時点において対象女性及び麦田警備員の双方に敵対的感情は確認されていない。
今後は施設管理上の問題に留意しつつ、状況を継続観察するものとする。
以上




