第6報【共有】駐車場内転倒事故報告
【発生日時】
令和8年8月18日 08:12頃
【概要】
令和8年8月18日08時12分頃、本ビル北側駐車場において、要観察対象である髙橋氏が転倒する事案が発生した。
当該女性は麦田警備員へ直接缶飲料を手渡そうと歩行中、ワンピースの裾を自ら踏み、前方へ転倒した。
転倒を確認した麦田警備員は巡回業務を中断し、現場へ急行した。
対象女性は右膝及び両手掌に軽微な擦過傷を負ったが、意識は清明であり、会話も可能であった。
【対応内容】
麦田警備員は現場到着後、対象女性へ負傷状況を確認した。
対象女性より歩行困難との申告があったことから、管理室内救護スペースまで搬送を実施した。
管理室にて応急処置(創傷洗浄、絆創膏貼付)を実施したところ、大事には至らないことを確認した。
その後、対象女性は自力歩行可能となり、帰宅した。
【管理会社所見】
本件は第三者との接触による事故ではなく、対象女性自身の歩行中の転倒によるものと判断する。
一方、本件は第5報における事情確認終了時、「今後は直接渡すよう努力します。」との発言直後に発生したものである。
結果として、物品放置事案は改善されたものの、新たに人的接触を伴う事故へ移行したことから、管理方法の再検討が必要である。
【再発防止策等】
対象女性に対し、長い裾の衣類を着用して来館する際は足元に十分注意するよう口頭指導した。
また、従業員に対する私的な差し入れについては勤務終了後又は施設外で行うよう改めて依頼した。
──添付資料─────────────────────
【資料1】カクヨムビル地下駐車場北側防犯カメラ(CAM-02)時系列ログ抜粋
08:11:48
対象女性、北側歩道より敷地内駐車場へ進入。右手に缶飲料1本を所持。
08:11:56
麦田警備員、定時巡回規程に基づき、管理室出入口より駐車場エリアの地上巡回を開始。
08:12:07
対象女性、前方約15m先に麦田警備員を捕捉・視認直後、歩行速度が約1.8倍へと急上昇し、ショルダーバッグが大きく揺れるなど、挙動に明らかな動揺を確認。
08:12:10
対象女性、麦田警備員に向けて右手を垂直に挙上し、何かを発声している様子を確認。(※屋外カメラのため音声記録なし)
08:12:12
対象女性、前方への推進力を維持したまま、自身の着用するロング丈ワンピースの裾を右足靴底で踏みつけ、アスファルト路面へ前方から滑り込むように完全転倒。
08:12:13
転倒の衝撃により、対象女性が所持していた缶飲料が前方約2.1m先まで無軌道に転動。
08:12:14
麦田警備員、前方での衝突音および異常事態を察知し、対象女性に向け即座に走行を開始。
08:12:19
麦田警備員、対象女性の転倒地点へ到着し、意識の有無、および頭部・四肢の負傷状況の確認を実施。
08:12:43
対象女性、自力での起立を試みるも、膝部が崩れて直立が出来ず、再度アスファルトへ着地。
08:12:55
麦田警備員、対象女性の単独歩行は不可能と判断。
08:13:04
現場における応急処置および検分のため、対象女性の両腋および膝裏に腕を通し、地面に対して垂直に抱き上げ、管理室方向へと搬送を開始。
※注記:当該搬送形態は、警備マニュアルに規定された「搬送人員1名の場合の徒手搬送」のいずれの型式にも該当せず、一般的に『お姫様抱っこ』と呼称される、過度に密着した形態であると認められる。
なお、抱き上げられた直後より、対象女性の顔面部が著しく紅潮を確認し、突発的な内部疾患の可能性も視野に入れ、管理室内にて慎重な経過観察を継続する。
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【資料2】管理室音声記録(抜粋)
麦田警備員「痛みますか。」
対象女性「……はい。」
麦田警備員「病院へ行きますか。」
対象女性「…………だいじょうぶです。」
(約5秒沈黙が発生)
対象女性「……あの。」
麦田警備員「はい。」
対象女性「ありがとうございます。」
麦田警備員「お気になさらず。警備員として当然……ケホケホっ…失礼しました。警備員として当然です。」
対象女性「お風邪ですか?」
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【資料3】現場確認結果
●対象女性の負傷状況
・右膝擦過傷(軽度)
・左手掌擦過傷(軽度)
・骨折その他重大外傷なし
●回収物
・缶コーヒー(ジョージアエメラルドマウンテンブレンド微糖)1本
状態:未開封
処置:従前の対応と同様、廃棄処分。
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【資料4】担当者所見
対象女性は転倒直前まで缶飲料を落とさないよう両手で保持していたことを確認した。
また、搬送中、対象女性は終始麦田警備員の方向を注視しており、苦痛による取り乱し等は認められなかった。
なお、麦田警備員は搬送終了後、「勤務中のため失礼します。」と述べ通常業務へ復帰した。
小職は、対象女性より「直接渡すよう努力します。」との改善回答を受けていたため、本件については改善方法の解釈に相違があったものと判断する。
以上




