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81話:広がる謎

善永たちが生徒会本部にいる間、職員室では雄康が解雇を突きつけられていた。

「どういうことですか!」

雄康に解雇を言い渡した女性教師が、腕を組む。

「説明はありません。今すぐに、この学校から出ていってください。」

「そんな、横暴だ!」

雄康は怒号を飛ばすが、教師は冷静さを保っていた。

「決まりは決まりです。」

「…」

雄康は教師を睨むが、これ以上の対話は無理だと思い、仕方なく職員室を後にした。

(なぜだ!あまりにも突然すぎる!どうしてこんなことに…!ようやく核心に迫ってきたのに!)

雄康は頭を抱えながら、熟考する。3分ほどして、雄康は思い出した。

(斎藤英一か!俺の正体を察して、誰かに告げ口をしたのか!)

荷物をまとめて外に出た雄康は、校舎をじっと見つめた。

(善永たち…変なことに頭を突っ込まなければいいが…)

雄康はスマートフォンを取り出し、正体がばれてしまったことを善俊に報告するのであった。


その頃、荘介と一太は生徒会本部に入り、有賀に話しかける。

「すみません。生徒会長、少しお話が。」

「なんだい?」

「ここではあれなんで、場所を移しませんか?」

「?」

突然すぎる提案に、有賀は2人を訝しむ。

「ここじゃダメかな?」

「僕の父についてですから…」

「!」

有賀は目の色を変えた。

「わかった。鈴木君、少し出ていってくれないか?」

有賀がそう言うと、鈴木と呼ばれた一人の生徒が返事して、生徒会本部を退出した。

「ここは…なんか嫌いです。場所を変えましょう。」

辺りを見回しながら、荘介は言った。有賀は荘介を睨む。

「ここほど、内緒話にうってつけの場所はないと思うがね。やけに、外に連れていきたがるね?」

「ぎくっ!…いえ、ははは。」

「…まあ、そんなに言うのであれば、私お気に入りのカフェにでも行くかい?たまには誰かとコーヒーを飲むのも悪くない。」

有賀がゆっくりと立ち上がり、本部を出ようとする。一太と荘介はガッツポーズしながら、有賀についていった。


「見ろ!有賀だ!」

近くの教室で待機していた善永たちが、廊下を通りがかる有賀の姿を見た。その有賀に同行していた荘介が善永を見て、親指を立てる。善永も同じく親指を立てた。

「これで、侵入できるぞ!」

善永たちは教室を出て、生徒会本部に侵入した。誰もいない本部を、3人は手当たり次第調べ始める。本部には様々なタンスがあり、それぞれに書類がぎっしりと詰められている。

しばらく調べていると、早明浦があるものを発見した。

「見ろよ!この引き出し!鍵がついてるぜ!」

それは、白いタンスの引き出しだ。あらゆる引き出しの中で、唯一施錠されていた。

善永はその引き出しに注目する。テレポートビジョンを発動し、アイビームでその鍵を破壊した。

「大丈夫なの!?」

なぎさの不安をよそに、善永は引き出しを開けた。他の引き出しには書類がぎゅうぎゅうに詰められている中、その引き出しには一冊の本だけが入っていた。

「なんじゃこりゃ?」

善永はその本をぱらぱらと開き、目を通す。そこには衝撃の内容が書かれていた。

「綾小路レイ事件だと…?」


下駄箱に向かっていた有賀たちだが、途中で鈴木と遭遇する。

「あれ?生徒会長、ここで何を?」

「ああ、ちょっとね。君は?」

有賀が尋ねると、鈴木が微笑む。


「俺は、上司からの命令を、これから実行しようとしていたところです!」


「上司?私のことかい?」

有賀が首を傾げていると、鈴木は一太に急接近し、囁いた。

「斎藤一太、お前は殺し屋だ。川路善永を抹殺しろ。」

一太はしばらく立ち尽くしていたが、はい、と答えてどこかに向かっていった。有賀や荘介が不審がる。

「斎藤君!どこに向かうんだ!」

有賀が一太を追いかけ始めた。荘介もそれを追いかけようとするが、何者かが荘介の腕を引っ張った。

「誰だ!お前!放せ!」

(なんて力だ!)

その者は荘介をどこかに連れ去ってしまった。


一太は生徒会本部に向かっていく。有賀の呼びかけに一切応じず、ただ歩き続ける。

「斎藤君、止まりなさい!止まれ!止まれと言ってるだろうがあ!」

有賀は次第にいらいらし始めた。ついに、指を光らせる。

「最後の警告だ!これで止まらなければ、ビームを撃つぞ!」

一太は無視して進み続ける。有賀は指からビームを発した。しかし、それは一太に命中しなかった。砂の壁が一太の身を守ったためだ。


「俺の息子に何するつもりだったんだ?生徒会長君?」

「斎藤先生…!ちょうどいいところですね!あなたとは話がしたかったんですよ!」


有賀は一太のことを忘れ、英一と対峙する。英一は、とにかく息子の一太を守るため、有賀を警戒していた。

「そうか。それじゃあ、この教室で話をしようか。」

2人は人気のない教室に入っていった。


善永の挑戦状:「ジプシーの旋律」という意味がある、サラサーテが作曲したヴァイオリン曲は何?


前回の『善永の挑戦状』答え:有賀喜左衛門

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