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兆兆発止 第2部 学園戦争  作者: ぱんろう
兆栄高校七不思議編
79/109

79話:テレポートビジョン VS ビジョンジャック

善永の視界から、善俊が完全に消え去った。

「汚いぞ!その技を使うなんて!」

善永が怒鳴り散らしていると、善俊の笑っている声が聞こえた。

「殺し合いというのは、汚いものさ。」

「ぐぬぬ!」

善俊の技・ブラインドジャックは、ジャックした対象の視界から、善俊を消滅させることができる。第三者には善俊が見えるが、今の善永には善俊が見えることはない。

(こうなったら、闇雲にアイビームを撃ってみるか?いや、それも避けられるか…)

いろいろ思慮を巡らしていたとき、腹部に激しい痛みを感じた。善永は、そのまま吹き飛ばされる。

「ぐはっ!ちくしょう!」

「どうした?こんなもんかい?」

善永は耳をすませる。足音で善俊の位置を特定しようとしたのだ。

(なんでだよ…!こんなに静かなのに、足音一つも聞こえてこないなんて…!)

そのとき、再び腹部に痛みを感じた。善永はさらに吹き飛ばされる。

「ごはっ!」

「そろそろ諦めるか?ごめんなさいって言えば、許してあげるよ。」

善永は腹部を押さえながら、立ち上がる。

「まだだ!」

善永が次の攻撃に備える。すると、またまた腹部に痛みを感じた。しかし、善永は吹き飛ばされない。

「!」

善永はその場で堪えたのである。さらに、自身の状態を巻き戻すことができるリプレイによって、痛みをなかったことにした。善永は腹部に衝撃を与えた犯人をがっしり掴んだ。


「捕まえたぜ、親父!」


善永は、掴んだ腕を離さず、そのまま背負い投げをした。何かが叩きつけられた音がした。

「そんな!」

消滅していた善俊が姿を現した。善俊は倒れた状態になっていた。

「まさか、ブラインドジャックを使ってやられるとは…」

「肉を切らせて骨を断つとはこのことだな。親父、俺を舐めすぎたようだな。」

善俊は起き上がり、ため息をつく。

「わかった。僕の負けだよ。」

善俊は、立ち上がり、善永の頭を撫でた。

「お前は、良くも悪くも川路の人間だよ。ははは。」

「それって褒め言葉なのか?」

善永は苦笑いする。

「それじゃあ、心配をかけたし、お母さんに謝りにいこうか。」

「うん。」

善永と善俊は、施設を後にするのであった。なお、善永の技・リプレイの効果は、5分経過するとなくなってしまう。しばらくして、善永が激しい腹痛に襲われたのは言うまでもない。


兆栄高校七不思議編 終わり

次回:No.3穿索編開始


善永の挑戦状:テーブルトークRPGにおいて、ゲームの経緯をなんらかの媒体に記録したものを何という?


前回の『善永の挑戦状』答え:乗りかかった船

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