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兆兆発止 第2部 学園戦争  作者: ぱんろう
兆栄高校七不思議編
72/109

72話:夜の学校

放課後。いつもの部室に、善永、荘介、なぎさの3人が集まっていた。

「次に調査するのは、これだな。こいつが最後になりそうだ。」


『夜な夜な揺れ動いている人魂』


「うん…」

なぎさが元気なさげに返事する。

「有賀に伝えておく。そうすりゃ、堂々と学校に侵入できるだろう。」

荘介がスマートフォンで時間を確認していた。

「それじゃあ、ここは解散して、21:00に正門に集まる感じで。」

荘介の提案に善永が賛成した。こうして、夜の学校での調査に備え、それぞれ帰宅するのであった。


善永は、母の敦子に伝える。

「お母様、今日は友達の家で宿泊します。」

これが嘘であることに、敦子は気がつくはずもない。

「あら、口の利き方が改善されたじゃない!嬉しいわ!いってらっしゃいね!」

嬉しそうな敦子の顔を見て、善永はにこっと笑う。そして、急いで家を出るのであった。


善永は学校に向かう道を歩いていた。途中でなぎさと合流する。

「えいちゃん。こんばんは。」

「こんばんは…それにしても、なぎさ、どうした?今日、ずっと元気がないよな。」

「え?…いつも通りだよ!ほら!行こう?夜の学校だよ!わくわくするよね!」

なぎさはスキップしながら学校に向かうのであった。善永は、なぎさが無理をしているように見えたが、とにかくついていくのであった。


2人は、学校の正門に着いた。そこには既に、荘介がいた。

「来たか!」

「早いな、荘介。」

「そりゃそうだろ!夜の学校だぜ?めちゃくちゃ楽しそうじゃないか!」

荘介に関しては、心の底から楽しそうであった。

善永が紙切れを取り出す。

「これによれば、人魂を見かけるのは1階の家庭科室。そこに向かおう。」

3人が校舎に入り、家庭科室へ向かう。

「夜の学校…ドキドキするぜ!」

荘介の気分が高揚していた。それを、善永が冷めた目で見ていた。

「とりあえず落ち着け。声が響くだろ。」

家庭科室にさしかかったとき、なぎさが足を止めた。

「待って。何か聞こえてこない?」

善永と荘介が耳をすませる。

ごごごごごご!

と微かながら、轟音が聞こえてきた。


「これは!『1階廊下の床から聞こえる謎の轟音』だ!まさか、他の不思議に出会えるとは!」


「とはいえ、特にこれといった変化はなさそうだ。誰かがいるわけでもなさそうだし。それより、人魂だよ!そっちの方が見たいぜ!」

辺りを見回しながら、荘介が言った。そのとき、なぎさが何かに気がつく。

「見て!人魂だよ!」

2人が家庭科室の方に目を向けると、確かに人魂らしきものが浮いていた。荘介が急いで家庭科室に入った。しかし、家庭科室に入ったと同時に、人魂がふっと消えてしまった。

「間違いない…!あれは人魂だった!」

興奮した様子の荘介が家庭科室を出ようとしたとき、


「お前たち、そこで何をしている?」


と、3人に呼びかける声が聞こえてきた。声のする方に目を向けると…

「あわわわわわ!小熊先生!」

そこにいたのは教頭の小熊であった。


善永の挑戦状:東京帝国大学の4代目総長を務めた、「万歳」を「バンザイ」と発音するのが普及するきっかけになった社会学者は誰?


前回の『善永の挑戦状』答え:『奥さまは魔女』

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