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兆兆発止 第2部 学園戦争  作者: ぱんろう
兆栄高校七不思議編
69/109

69話:再調査

放課後。いつもの部室に、善永たちが集まっていた。

「今日なんだが、改めて、すすり泣く女の調査をしたいと思う。」

善永の提案に、荘介となぎさが疑問を呈した。

「なんで?あれの正体は生徒だったじゃん。」

「だからこそだ。作田のことを忘れたのか?」

それを聞いてなぎさが黙り込む。善永は続ける。

「異論がなければ、行こう。」

(きっと奴も、SOCIOLOGIと何か関係があるはずだ。)

こうして、5人は女子生徒がいると思われる教室に向かうのであった。

教室に着くと、すすり泣く声が聞こえた。善永が例のロッカーを開ける。例の女子生徒がいた。

「ぐす…え!?善永君!?今度はなんですか!?」

善永は、女子生徒を引っ張り出した。

「えいちゃん!手荒なことはダメだよ!」

女子生徒が下を向く。善永が話し始めた。

「すまないな。無理に引っ張り出して。だが、どうしても聞きたいことがあってな。」

「な、なんですか?」

「お前は、なんでここで泣いているんだ?」

「ダイレクトすぎますよ…」

女子生徒がもじもじし始めた。

「それは…あの…」

女子生徒は、善永の方をちらりと見る。


「あの…好きなんです!善永君のことが!」


「なるほどな…え?今なんて?」

突然すぎる告白に、善永は驚きを隠せなかった。

「すみません…藪から棒に…私、天童朋美って言います!」

善永の後ろで、荘介や早明浦が舌打ちしていた。

「なんだよ…この男…」

「顔だけはいいからな。」

「お前ら、聞こえてるからな。」

天童が善永への想いをぶちまけ始める。

「顔はかっこいいし!先生にいつも怒られるほど手がつけられないし!大半の女子生徒から白い目で見られてるし!そういうところが好きなんです!」

荘介がにやにやしていた。

「へえ。善永のことをよく見てるな。」

「3分の2ネガティブなイメージなんだが?」

善永は、不機嫌そうにしていた。天童は善永の顔をしばらく見つめていた後、なぎさを恨めしそうに見た。

「それなのに!善永君にずっとつきまとっている女がいるんです!悔しくて!それで泣いていたんです!」

「つきまとっているって…」


善永が天童に尋ねる。

「そんなことよりも、お前に聞きたいことがある。」

「な、なんですか?」

天童はもじもじする。


「SOCIOLOGIって知ってるか?」


「!」

天童の顔が変わった。

(こいつ!顔が変わった!)

「善永さん!ダイレクトすぎますって!聞き方ってのがあるでしょう!」

一太が善永を責めるが、善永は意に介さない。

「知ってるんだな?」

天童は下を向き、ぼそっと言った。

「一番知られたくなかったことだよ…善永君に…」

天童は紫色のオーラを発する。それと同時に無数の鏡が出現した。これには、皆が焦りまくる。

「なぎさ!目を伏せろ!」

なぎさは言われた通りにする。一太が泥を辺りにまき散らした。それによって、鏡を汚し、なぎさが鏡を見ても大丈夫なようにするのが狙いだった。その一太を鏡が取り囲んできた。

「斎藤さん!」

善永が一太を助けようとするが、鏡の一つが飛んできて、それを妨げられた。

「それなら、これでどうだ!」

善永は目をつむり、和同文殊光線を発射した。それは一太を取り囲んでいる鏡に向かっていく。そのとき、和同文殊光線の軌道上に鏡が飛び込んできた。和同文殊光線はその鏡に命中し、そのまま反射されてしまった。

「なんだと!?」


「これが私の兆能力『紫鏡』の強み。あらゆる攻撃をはね返すことができる。」


反射された和同文殊光線は、別の鏡によって再び反射される。それをしばらく繰り返した後、どこかに飛んでいった。

「そんな!」

善永が立ち尽くしていると、荘介の悲鳴が聞こえてきた。声のした方を見ると、

「これは!」

荘介の周りを鏡が取り囲まれていた。これで2人が鏡に取り囲まれてしまった。

善永は、天童を睨んでいる。天童が顔を赤らめていた。

「そんなに見ないでください!照れます!」


「安心しろ。お前は俺を見れなくなる。」

善永は視界を共有する技、ビジョン・シェアで天童の視界を阻もうとした。


善永の挑戦状:「イルカ島」や「血まみれのコックさん」などとともに、20歳までに覚えていると不幸になるといわれているのは、何色の鏡?


前回の『善永の挑戦状』答え:『スタイルズ荘の怪事件』

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