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兆兆発止 第2部 学園戦争  作者: ぱんろう
粛清委員会編
33/109

33話:粛清委員会結成

クイズ研究会と野球部の対決から一日、生徒会で緊急会議がなされた。生徒会長が、声を荒げる。

「山南君、君には失望した!」

それを聞いて、山南は申し訳なさそうに頭を下げる。生徒会長は指パッチンをしながら、立ち上がった。

「…ああ!今、私の頭の中で、ショスタコーヴィチの『革命』が流れている!」

周囲の生徒がざわざわする。

「今日の会長、特に荒れてるな…」

「うん…ああなると、手がつけられないんだよね…」

生徒会長が2人の生徒を指差す。

「そこ!私語を慎め!」

「「ひぃっ!?すみません!」」

生徒会長は立ち上がり、腕を組む。そして、何かを閃いた。

「そうだ!粛清委員会を結成しよう!それで、クイズ研究会を抹消しよう!そうだ!それがいい!…今、私の頭の中で、ドヴォルザークの『新世界より』が流れた!」

「?」

生徒たちの頭上に?マークが浮かぶ。それに構わず、生徒会長は席に座る。山南が尋ねた。

「あの、粛清委員会って?」

「よく聞いてくれた。」

生徒会長は落ち着きを取り戻していた。ゆっくりと話し始める。

「諸君、この日本において、兆能力の暴発等による不慮の事故は年に何件起きているか、知ってるかな?」

「300件とかですか?」

近藤が答える。

「平均して、7091件だよ。」

「そ、そうなんですね…それにしても、なぜそんな話を?」

生徒会長がぼそっと呟くように言った。


「今年は、7101件になりそうだ…」


10件増えている。ちょうどクイズ研究会に所属している人数と同じだ。山南が突然立ち上がる。

「会長…つまり、そういうことですね?」

生徒会長は頷き、話を進める。

「もはや、あの部活を消滅させるのに手段を選んでいられない。野球対決の件で再認識できた。奴らの存在は厄介極まりない。さて、それで粛清委員会を結成するわけだが、指揮権は書記の土方君にとってもらう。いいかい?」

土方と呼ばれた、金髪の男子生徒が口を開く。

「OK!任せてください!」

続けて、生徒会長は粛清委員会の人員を指名し始めた。


「…以上、上手くやってくれ。事故のように見せかけるんだよ。」

「はい!」

数人の生徒が大きな声で返事をした。その後に、山南が口を開いた。

「会長…川路善永は俺にやらせてください。」

「いいとも。任せたよ。山南君。」

山南はばっと立ち上がり、教室を後にするのであった。


善永の挑戦状:ドヴォルザークの楽曲『新世界より』の「新世界」とは、どこの国を指している?


前回の『善永の挑戦状』答え:マン・イン・ザ・ミラー

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