表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/109

15話:一か八か

宮ケ瀬がボールを受け取り、中庭を走り抜ける。

驀進(ばくしん)ですわー!」

他の生徒たちが4人に気がつき、それぞれ反応している。

「おい!あれ見ろよ!クイズ研究会の連中だぜ!」

「今度はサッカーか!見に行こうぜ!」

生徒たちが4人のもとに集まってくる。

(ちっ、人が集まってきたな…)

宮ケ瀬をマークしていた善永は、心の中で舌打ちをする。

「私をマークしてくださるなんて!感謝感激雨あられですわー!」

「うるせーな!俺のことが好きなんだったら、ボール寄越せ!」

「それは無理ですわ!でも、安心してくださいまし!この試合に私たちが勝てば、私たちは晴れてカップルですわ!」

「は!?聞いてねーぞ!」

宮ケ瀬は黒部にボールをパスする。

「しまった!」

「楽しみですわー!」

善永は恨めしそうに宮ケ瀬を見る。

(くそ!今すぐにでもアイビームでこいつの頭を貫きたい!だが、ここは!)

4人は校舎内の廊下を走っている。兆能力だの、部活狩りだの関係なく、校舎でサッカーなどもってのほかだが、通りすがりの教師は黙認していた。

「頑張れよー!クイズ研究会!怪我だけはすんなよ!あ、あと息子に…って、もう行っちまったか。」

教師の中にも、蛮行を楽しむ者がいた。そうしている間にも、下駄箱が見えてきた。その向こうには、立派な正門が見える。

(まずい!このままじゃ、負ける!)


そのとき、赤色のオーラが見えた。荘介がオーラを発していたのである。


「荘介!お前何を!」

「俺たちは押されているんだ!ここで勝負しなければ、負けるぞ!」

荘介は下駄箱を出た後、どこからか鞭を出現させた。荘介はその鞭で、黒部が持っていたボールを奪った。

『ハイパーウィップ』

伸縮自在な鞭を出現させる兆能力だ。荘介の華麗な鞭さばきが、試合の攻勢を変えた。

「よし!オーラ感知機も反応しなかった!今度はこっちのターンだ!」

荘介は天高くボールを蹴り上げた。ボールは、校舎の屋上の方に飛んでいった。

「荘介!どこ狙ってんだ!」

善永は困惑している。荘介は叫んだ。

「上から行くぞ!廊下は狭い!さあ、早く屋上に!」

荘介は校舎の中に入っていった。善永もそれについていく。校舎に入り、階段を上っていると、ドローンが飛んできた。

「うわ!なんだ!?」

『さあ!クイズ研究会による部活狩り5戦目!戦いの模様は、コンピュータ部に協力してもらって、ドローン映像で実況します!』

『指揮官として優秀なMFの黒部さんと、その強力なシュートが武器、FWの宮ケ瀬さん、どちらも兆栄高校サッカー部を代表する選手です!』

実況の二太郎と解説の河元だ。コンピュータ室で、コンピュータ部員が操るドローン映像を見ながら実況するようだ。

「すげーな…その執着…」

善永は呆れるばかりだ。そうこうしている間に、屋上に出た。

「あった!」

善永はボールを見つけ、一直線に走っていく。荘介はボールを通り過ぎて、裏門がある方角に向かっていく。

「奴らはまだ来てない!いくぞ!荘介!」

善永はインサイドキックで荘介にボールをパスする。

『善永さん、インサイドキックで見事なパス!』

『なんでもできますね!この人!』

「ナイスパス!善永!」

荘介はボールを足で受け止め、先に進もうとする。が、

「そうはさせない!」

近くにあった扉から、黒部が出てきた。屋上に繋がる階段・扉は2つあり、黒部は荘介たちが出てきたのとは別の扉に向かっていたのだ。

『おっと!荘介さんの前に、黒部さんが立ち塞がる!』

「まずい!パスだ!」

「無駄ですわー!」

善永は背筋が凍った。すぐ後ろに宮ケ瀬がいたのだ。

「ひぃっ!?」

荘介はパスを躊躇い、ボールを足で転がす。

「サッカー素人め!隙だらけだ!」

黒部は見事に足を差し込み、荘介からボールを奪った。

『お見事!黒部さん、荘介さんからボールを奪う!』

「ナイスですわ!こっちにパスしてくださいまし!ここから正門にシュートできますわ!」

宮ケ瀬が手を挙げている。黒部はボールを転がしながら、宮ケ瀬にパスしようとする。

その横で、荘介がオーラを出していた。


善永の挑戦状:漫画『キャプテン翼』の主人公・大空翼のモデルと言われている、サンパウロFCなどでプレーしたサッカー選手は誰?


前回の『善永の挑戦状』答え:宮ヶ瀬ダム

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ