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108話:スターダストメイカー

しばらくすると、何かがものすごい勢いで地面に衝突した。それは何かの部品のように見える。それを見て、善永は戦慄した。


「こいつはスペースデブリだ!あれが、ゴミ野郎のレベルΖ(ゼータ)『スターダストメイカー』!」


レベルΖ(ゼータ)とは、レベル3に達した者の中でも、限られた者だけが使用できる、最終奥義!善永の父・善俊でさえ達することのできなかった、神の領域!

善永は絶望した。

人形は手を何度も挙げる。その度に、スペースデブリが地面に衝突した。

善永が立ち尽くしていると、花びらが善永の周りを囲んだ。


「善永様!私があなたを守りますわ!善永様が、あの人形を倒してくださいまし!」

「宮ケ瀬…」


花びらで囲まれていた善永の周りに、篠原や荘介、本田、早明浦もやってきた。


「善永、あいつを倒せるのは、レベル3に到達したお前だけだ!」

「篠原さん…」

「善永!お前の底力を見せてやれ!」

「本田さん…」

「善永!頼むぜ!俺は命を捨ててでも、お前を守ってみせるからな!」

「早明浦…」


篠原や本田、早明浦の言葉に、善永は感極まった。そのとき、善永を泥の壁が囲った。

「善永さん。まずは、あなたに感謝しなければなりません。父のために戦ってくださり、ありがとうございます。あなたが私の父のために戦ったように、私もあなたのために戦います!」

「斎藤さん!」


善永は一太の顔をじっと見ていて、攻撃することを忘れていた。それを荘介が怒鳴る。


「善永!ぼーっとしてんじゃねえ!早く、和同文殊光線を発射するんだ!」

「荘介!ああ!任せろ!絶対にあのゴミ野郎を倒してやる!誰も死なせやしない!」


善永は目に力を込め、和同文殊光線を発射した。それは、人形に一直線で向かっていく。人形は、宇宙塵を集めて、一つの塊にした。それを向かってきていた和同文殊光線に向けて発射する。宇宙塵でできた芥小町だ。それは和同文殊光線とぶつかり合う。

優勢なのは、芥小町の方だった。和同文殊光線を押しながら、芥小町が善永たちの方に近づいてきている。荘介の一条鞭砲と早明浦の剣剣電波が、それぞれ援護しようとするが、それでも芥小町が優勢のままだ。


「ここで終わっちまうのか!?」

善永が下を向いていると、保健室から声が聞こえた。黒部と、なんとか意識を取り戻した八ッ場だ。


「善永ぁ!終わるだなんて言うんじゃねええ!」

「僕たちは簡単に終わるもんじゃないだろう!?」

「お前ら…!」


善永が保健室の方を見ていると、側からなぎさの声が聞こえた。


「えいちゃん!諦めないで!僕たちは、クイズ研究会だよ!こんなところで終わるほど、甘い人間じゃないはずだよ!?」

「なぎさ!」


なぎさは、花びらに切られてもお構いなしだ。善永に寄り添い、肩に手をやった。


「皆…そうだよな…そうだよな!俺たちはクイズ研究会だ!あいつに絶対勝つ!下は絶対に向かない!」


善永は目により力を込める。すると、和同文殊光線が芥小町を押し始めた。人形は動揺し、手を挙げる。すると、善永の側にスペースデブリが落下してきた。それでも、周りは微動だにしない。宮ケ瀬の足にスペースデブリが命中するが、それでも立ち続ける。荘介の腕をスペースデブリが貫くが、それでも弱音は吐かない。

皆、善永の勝利を信じて立ち続けている。

「うおおおおおおおおお!」

善永は雄叫びを上げ、目にひたすら力を込める。善永の目から血が流れ始めた。


(…どんな壁にぶち当たろうとも、その壁をぶち壊す勢いで前に進むッ!!それが、それこそが!川路家の意地だあああああ!!!)


善永のオーラが肥大化した。ついに和同文殊光線は芥小町を破壊し、人形の目前にまで迫る。大魔塵が手で人形を守ろうとしたが、それも貫いた。


「こいつは、もはや和同文殊光線ではない!クイズ研究会、皆の力を合わせることで放つことのできる技『和同千手光線』だ!!くそったれ人形!人間の力を思い知れえええええ!!!」


和同千手光線は人形の体を貫く。人形の体に穴を開け、ついに人形はばらばらになった。

ばらばらになった人形は、しばらくカタカタと音を立てていたが、いずれ燃え始めた。

人形は激しく燃えながら、消滅していった。

善永はその場でしゃがみ込む。

「えいちゃん!」

なぎさが善永を支える。善永は息を切らしていた。


「はぁ…はぁ…やった…やったぞ!倒したんだ!あいつを!やったぞおおおおお!」


善永が喜んでいるのを見て、クイズ研究会の部員一同も歓喜した。保健室の2人がクールに笑い、早明浦と荘介が抱きしめ合う。篠原と本田は固く握手した。一太は眼鏡を外し、いつの間にか流れていた涙を拭いた。宮ケ瀬は目に涙を溜めながら、頷くのであった。なぎさは善永に抱きつく。

「やったね!えいちゃん!」

「ああ!皆のおかげだ!」

クイズ研究会の部員たちは、しばらく喜びを分かち合うのであった。


善永の挑戦状最終回:善永の挑戦状最終回:もともとは刀や剣がぶつかり合う音を表す、激しく議論し合う様子を表す四字熟語は何?


前回の『善永の挑戦状』答え:リユース

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