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107話:恐怖のゴミ

理事長室、爆発四散したホワイトの死骸の側に、白いバッジが落ちていた。これは、SOCIOLOGIの幹部が身につけるもので、幹部がなんらかの失敗、あるいは再起不能になったとき爆発するように細工されてある。

その細工をしたのが、SOCIOLOGIのNo.1・レオ・オーベルハウザーだ。彼は20年前に死んだと思われていたが、まだ生きているようだった。彼の兆能力は、ものの「意味」を自由に変えることができる『ワールド・イズ・ノット・イナフ』。それによって、ただのバッジを発火させたり、爆発させたりすることができるのだ。

オーベルハウザーは、ホワイトの白いバッジに謎の細工をしていた。白いバッジが徐々に形を変えていき、ついには人形になった。

その人形は、周囲にゴミを浮かばせながら、理事長室を後にするのであった。


一方、保健室に黒部を連れていった善永は、保健室の先生に手当してもらっている黒部と会話していた。そこに、クイズ研究会の部員たちが入ってくる。

「皆!無事だったか!」

「ああ!なんとかな!」

荘介が元気そうに返事する。保健室はクイズ研究会で賑やかになった。保健室の先生は、にこっとしながら、取りに行くものがあると言って、保健室を去っていった。しばらく談笑していると、保健室のドアを叩く音が聞こえてきた。

「もしかすると、さっきの騒動の怪我人かも…僕たちはそろそろ出ようか。」

なぎさの提案に皆が頷き、保健室から出ようとした。そのとき、保健室に無数の塵が入り込んできた。

「!」

善永は急いで目をつむり、保健室の外に視界を設置した。そこには、白い人形が立っていた。誰かの形を模していて、その正体が何者か、善永はすぐに特定した。


「どういうことだ…あれはまるで、五味川秀助じゃないか!なんでゴミ野郎がここにいるんだ!」


五味川秀助は首都警察に所属している人間の一人で、善俊や雄康とは同期にあたる。それを模した人形が、紫色のオーラを発しながら、保健室の前に立っていたのである。

「ってことは、このゴミは、ダストメイカーの!?」

秀助の兆能力は、ゴミを操るダストメイカーだ。無数のゴミが保健室のドアを倒し、人形の侵入を許してしまった。

「くそっ!お前なんか嫌いだ!」

善永は容赦なくアイビームを浴びせるが、人形は周囲に塵を浮かばせることでガードした。人形は、塵を八ッ場めがけて発射した。

「うおっと!」

八ッ場はそれをかわした。善永は八ッ場に警告した。


「八ッ場!しゃがめ!」


「え?」

八ッ場の背後から塵がとんぼ返りしてきた。八ッ場はそれをかわすことができず、そのまま倒れてしまった。なぎさが心配する。

「八ッ場さん!」


「皆!気をつけろ!ワンウェイ・リユースで発射したゴミを引き戻すことができるんだ!」


人形はゴミの塊を発射する。そこに早明浦の剣剣電波と荘介の一条鞭砲が炸裂した。それらが塵を消滅させる。そして、人形の側には篠原と本田がいた。篠原が地面にパンチをし、ペンキを飛び散らせた。ペンキは人形の足に纏わりつき、動かせなくした。本田は、手を餅のように伸ばし、人形の体に巻きつけた。

「善永!今のうちに!」

しかし、人形は甘い相手ではなかった。塵を発生させ、それで自身を防御するのである。

「くそ!これじゃあ、アイビームで攻撃できねえ!」

そのとき、人形の周りからゴミ箱が出現した。

「四次元ゴミ箱!」

四次元ゴミ箱だ。いつでも、どこでも、ゴミを取り出すことができる。レベル3になると、その数は2つになる。さらに厄介なのが、2つの内の片方は、発射すればゴミが燃えることである。

人形は、ゴミ箱から紙屑を発射した。それは発火し、善永の方に向かっていく。それを一太が出現させた泥の壁が阻んだ。

「斎藤さん!助かりました!」

「いえ、それより…あっ!」

一太が人形を見て、驚愕した。人形の背後に巨大な塵の塊ができていたのである。それは化物のように見える。


「まずい!『大魔塵ダイアモンド・ダスト』だ!皆!逃げろ!」


善永がそう言うと、皆が保健室の窓から脱出した。本田も巻きつけていた手を放し、そのまま逃げた。人形はそれを追いかけようとするが、できない。足にペンキが纏わりついていたためだ。しかし、大魔塵がそのペンキをあっという間に剥がした。人形は大魔塵を引き連れて、校舎を破壊しながら、逃げた善永たちを追いかける。

逃げていた早明浦が振り返り、剣剣電波を放つ。しかし、大魔塵がそれを払いのけた。

「う、嘘だろ…俺の剣剣電波が!」

早明浦は再び逃げる。倒れた八ッ場や動けなかった黒部を除き、クイズ研究会のメンバーはグラウンドまで逃げてきた。

人形は大魔塵に何か命令した。すると、大魔塵が善永に向けて手をかざす。そして、大きな塵の塊を発射した。


『芥小町』


一太が出現させた泥の壁が、塵の塊を防ごうとするが、容易く破られた。善永は目をつむり、和同文殊光線を発射した。それは、塵の塊を分解させ、そのまま人形に命中した。

「やったぞ!流石だ!善永!」

荘介が喜んでいたが、人形はまだ倒れていなかった。人形はゆっくり手を挙げ、静かに言った。


「レベルΖ(ゼータ)…」


善永の挑戦状:3Rとは、リデュース、リサイクルとあと一つは何?


前回の『善永の挑戦状』答え:『アルマゲドン』

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