104話:白バイから逃げろ
センチュリーを追いかけていた雄康も、ティラノサウルスの出現に動揺する。
「なんだあれ!?」
雄康はブレーキを踏み、車をバックさせる。そんな中、センチュリーだけは勢いよくティラノサウルスの方に向かっていった。
「こうなったら!回り込んででも突き進んでやる!」
善永は勢いよくアクセルを踏み、速度を高める。ティラノサウルスは、センチュリーに狙いを定め、噛みつこうとするが、できなかった。センチュリーの速度に追いつけなかったのだ。センチュリーだけが先に進む。ティラノサウルスはそれを追いかけ始めた。
「さすがにあれは追えないよ。」
雄康がため息をついていた。そのとき、白バイが勢いよく通りすぎた。善俊がトラメガで叫ぶ。
「そこの白バイ隊員さん!あのセンチュリーを絶対に止めてくださいね!」
雄康が苦笑していた。
「…それにしても、白バイ隊員ってあんなにアメリカンポリスっぽかったか?」
善永は片手で運転しながら、サイコロを振った。出目は2。ボードの上に文字が表示された。それをなぎさが音読する。
『コルレオーネ・ファミリーに命に狙われる。頑張ろーね。』
「勘弁してくれよ!俺のだけこんなのばっかり!」
「善永!後ろから抹殺者がきている!」
センチュリーの後方には、ティラノサウルスと白バイが追いかけてきていた。そのうち、白バイに乗っているのは、抹殺者であった。有賀が光電弾を投げつける。それはティラノサウルスに命中する。ティラノサウルスの動きが鈍くなり、ついには消滅しそうになる。抹殺者は、ティラノサウルスの股下をくぐり抜け、センチュリーに迫ってきていた。有賀が白バイのタイヤに向けてビームを発射しようとするが、抹殺者はそれをかわしてみせた。抹殺者は、人差し指を左右に振りながら、
「チッチッチ…」
と有賀を愚弄していた。
「馬鹿にしやがって!」
白バイが急に距離を詰め、センチュリーと並走する。抹殺者は手を刃物に変えて、窓に突き刺そうとした。そのとき、無数の銃弾が飛んできた。4人はすぐさま伏せる。
「黒い車!?」
センチュリーと並走していたのは白バイだけではなかった。黒い山高帽を被った男たちを乗せた黒い車がやってきていて、そこから銃弾が撃ち込まれていたのだ。抹殺者も巻き込みながら、銃弾が容赦なく飛んでくる。
「これがコルレオーネ・ファミリーか!」
抹殺者は白バイから投げ出され、ころころと転がっていった。しばらくすると、銃弾が止み、黒い車がセンチュリーにぶつかってきた。
「くそっ!ぶつけてきやがった!」
善永はハンドルを切り、逆にぶつけ返した。さらに、アイビームで黒い車のタイヤをパンクさせた。善永はアクセルを踏み、黒い車から逃げる。
「有賀!サイコロはまだ振るなよ!」
「イエス!でも、なぜ!」
「残りのマスを見ろ!サイコロの出目が3以上であれば、ゲームが終わる!つまり、理事長が無防備になる!だが、理事長が姿を消していればどうなる!?せっかくの苦労もパーだ!ここは、学校に着くまで待つんだ!幸い、まだ彼女は理事長室にいる!」
「イエス!イエス!」
有賀はサイコロを強く握りしめる。後ろを振り返るが、追いかけてくる者はいなさそうだ。しばらくセンチュリーを走らせていると、一人の警察官が「止まれ」のサインをしていた。無視していきたいところだが、素直に応じることにした。その警察官が近づいてくる。
「どうも。すみませんね。尋ねたいことがありまして。」
その警察官は、日本人には見えなかった。荘介が善永の肩を叩く。
「出せ!こいつは敵だ!」
それを聞いて、善永は急いでアクセルを踏み、センチュリーを急発進させる。後ろから、警察官が発砲してきていた。荘介が呟いた。
「あいつもコルレオーネ・ファミリーの一員だ。元警察官なんだよ。」
「ったく、映画見てないから、そんなのわかんないんだよ…」
しばらく走っていると、学校のグラウンドに到着した。4人は急いで車から降り、校舎に向かう。途中、三年生と合流した。篠原が口を開く。
「おい!大丈夫か!?」
「なんとか!」
善永が返事していると、どこからか銃弾が飛んできた。ヴァン・ペルトがアサルトライフルを持って、善永に迫ってきていたのだ。
「有賀!サイコロを振れ!」
有賀はすぐさまサイコロを振る。出たのは…2だった。その場にいた全員が失望する。車のコマが進み、ゴール手前のマスで止まった。
『アルマゲドン』
善永の挑戦状:『愛のテーマ』など、映画『ゴッドファーザー』の音楽を作曲した作曲家は誰?
前回の『善永の挑戦状』答え:ハイラム・ビンガム3世




