ロンドビー船団長
俺は船長たちとの話の後、コンペペに飛んだ。こっちはまだ早朝だ。部屋から出て、ロンドビー船長の部屋をノックしたがまだ来ていないようだ。お楽しみなのか?部屋で寝転んでいると2時間ほどして前を通る音がした。
「ロンドビー船長。」
「これは、ショウ様。早いですな、また下半身問題ですか?」
ロンドビーが笑いながら軽口をたたく。
「いや、それは日常ですから、今日は少し重たい話です。」
俺の顔色をみて、ロンドビーも真顔になった。
「どうぞこちらへ、コーヒーでも。」
俺はカソーピアがモウル領に攻めてきて、撃退したことを話した。
「それは大変でしたね。まだこちらには話は来ておりません。しかし被害を出さずに殲滅とはさすがですな。」
「二日前の話なので、もうすぐこちらにも伝わるでしょう。ここからが本題なのですが。」
「はい、伺います。」
ロンドビーはコーヒーを啜りこちらを見つめた。
「敵は50隻の船で攻めてきたのですが、35隻ほど無傷で捕獲しました。そのうち20隻はコンポロで引き取ってもらったのですが、まだ15隻ほど残っています。お願いというのはその15隻の船団長になっていただきたい。」
「私に船団長になれと言われるのですか?」
「はい、ぜひとも。待遇はロンドビー船長の言い値で結構です。」
「それはまた、光栄なお話ですが。」
「俺は海の民と家族になっております。なので赤道を渡るのに何の障害もありません。シェイトンとジェローリアにその15隻を置いて率いていただきたいのです。」
「その船はカソーピアと戦う可能性もあるわけですな。」
「その可能性は否定しません。しかし基本は輸送業務についていただきます。カソーピアとの戦いになるとキャリアス船長たちが黙っていませんから。」
「なるほど、事情はわかりました。少し考えさせてください。」
「はい、急な話で申し訳ありませんが、ご検討いただければありがたいです。」
「その15隻は船員が全くいないんですね。」
「はい、そのとおりです。」
「何人か信頼できる船長を誘うことは可能でしょうか?」
「キャリアス船長から、5隻に一人は船長特技の人がいると聞いています。もちろんロンドビー船長の知り合いであれば大歓迎です。」
ロンドビーはカソーピアとの戦闘の事を聞きたがったのでコーヒーを飲みながら話をして、その後山小屋に戻った。
俺は下北沢で寝たりしながら、体力を回復して、弓技を持つ3人、リム、サフィアス、エリーン、ペルカを連れて迷宮に潜った。
「41階層までささっと行くぞ。」
「何をするのじゃ。」
リムは文句を言うが、人が少ないので嬉しそうだ。
「銃の威力を試したい。くらげとかトラを使ってな。」
「銃とはこの前モウル領で使ったやつじゃな。威力は凄かったぞ。」
「この前俺が迷宮で使ったのは、サプレッサーがなかったから、大きな音でサフィアスたち、霧の民は動きが取れなかっただろ。今回は音を小さくする道具を使って威力を見てみたいんだ。」
36階層に降りると7人は待機した。
「トラが来る。」
「タンディ、スコープで見えたら撃ってくれ。」
タンディは伏せてスコープをのぞき込む。俺には見えないがSR―25が低い音を発した。3発でトラは爆砕した。
「凄い威力ですね。」
モウル戦に参加していないエリーンが驚いた。
「そうだな、ダメ3000ほどだ。弓の10倍だな。これからはモウルとメイガロマトンが交代で、撃ってくれ。この音だったらサフィアスも問題ないだろう。」
「これなら大丈夫。」
毒蛾にはリムが闇魔法を使ったが、それ以外はモウルとメイガロマトンがXM5の連射で葬った。
「単発の威力はモウルが1500,メイガロマトンが1800くらいだな。こっちも音は大丈夫か?サフィアス。」
「はい、大丈夫です。」
41階層に降りたところでクラゲを待った。
「クラゲには物理攻撃が効かないから、メイガロマトンはエレキショットで銃を撃ってみてくれ。もしクラゲに効かなかったらリム頼む。」
「まかせるのじゃ。」
出番が少なく、不満そうだったリムが嬉しそうな顔をした。
クラゲが現れた。メイガロマトンが緊張してエレキショットの弾丸を撃った。クラゲの3000のHPが1200に減った。効いている!
「おう、弾丸でもエレキショットだと魔法属性に変わるんだな。後はリム頼む。」
リムが2発の全体魔法でクラゲ3体を殲滅した。
「みんな、ありがとう。これで銃の威力がよくわかった。」
「私は出番がありませんでした。」
「ペルカは万が一の時の最終兵器だからな。」
頭を撫でると喜んでる。
「ひとついいでしょうか?」
「エリーンどうした?」
「銃を交換するとき撃った直後だと、お尻が火傷しそうです。」
「そ、そうかそれは悪かった。運搬袋の素材を考えるわ。」
翌日、迷宮をでて山小屋に帰ると、ジェイパスが来た。
「おう、ジェイパス、よく来た。」
「100隻の船団を追っていた部下が戻ってきた。カソーピアに戻った船団からは鎧を着ていない者たちがたくさん下りて、その後船団は解散したようじゃ。」
「そうか、やはり船団は占領部隊だったんだな。まあ船団が解散したのはすこし安心だな。」
「これからは、10隻くらいで移動する船は追跡するように指示しておいたから、奇襲は防げるじゃろう。」
「色々すまないな。干し魚を持って帰るか?」
「い、いや、それはありがたいが、今日は呪いを、」
「ちょっと待て、こっちにこい。」
後でエリーンに見つかって怒られた。




