銃の調達
ミドリ、ハルカが山小屋では待ち受けていた。
「お帰りなさいませ、ご主人様。」
リムも疲れてエリーンと一緒に山小屋で休んでいるので、そのあたりを気にしなくて良いのが嬉しい。別にやましいことは無いのだが。
「みんなも、留守番ありがとう。子供たちも頑張ってくれたぞ。」
「お風呂が沸いているので、どうぞ入って下さい。お背中流します。」
極楽タイムが待っていた。
その夜はサンフランシスコにゲートで飛んだ。リムジンを頼んでカークのところへ向かった。
「カークさん、すいませんが、もう少し武器、弾薬を頼めますか?」
「おう、よく来たな。何が欲しいんだ?」
「狙撃銃2丁と、自動小銃2丁、拳銃を6丁お願いします。弾丸も十万発ほど。」
「おいおい、戦争でも始めるのか?」
「いや、そんなつもりはありませんし、カークさんには迷惑をかけないことを約束します。」
カークは少し考えこんだ。
「そうか、信じよう。銃はすぐ準備できるが、弾丸の方はちょっと待ってくれ。」
「ありがとうございます。支払いはこれでお願いします。」
俺は10キロの金塊を取り出した。
「そんなのだったら、大金過ぎて、釣りは出せないぞ。」
「またお願いすることもあるので、預けておきます。」
「そうか、銃と弾丸5千くらいはあるので、準備する。ちょっと待ってくれ。」
俺は銃と弾丸を大きなスーツケースに収めて、山小屋に持ち帰った。
翌朝メイガロマトンを呼んだ。
「ショウ様、お呼びですか?」
「おう、すまない。ちょっと付き合ってくれ。」
俺たちは山小屋の北の森の中に向かった。ここなら誰も来ないだろう。
「これを使ってみてくれ。」
俺はXM5アサルトライフルを渡した。
「えー、これは何でしょうか?」
「ちょっと待ってくれ。」
50メートル先に50センチほどの的を置いて、俺は戻って来た。
「こうして使うんだ。」
俺は的に向かって一発撃った。サプレッサーがついているので、音は大きくない。
幸運にも的に当たった。
「そ、それは、迷宮で使っていた銃ですか?」
「そうだ、あれよりだいぶ性能は良い奴だけど。」
標準の合わせ方を教えて、一発撃たせた。最初から命中だ。やはり弓技は凄い。
「凄いな、さすが弓技持ちだ。俺なんか何か月もかかったぞ。」
「これは神器ですか?」
メイガロマトンは目をみはっている。
「そうじゃないが、強力な武器だ。ここで使い方を覚えて練習してほしいんだ。これが使えこなせたら迷宮で大きな戦力になる。」
「私がこれを使うのですか?」
「そうだが、問題あるか?」
「いや、こんな素晴らしい武器を使ってよいのでしょうか。」
「これは連射もできるんだ。もしもエレキショットが利けば、凄いことになるぞ。加速している魔物でも連射であれば命中させることができる。」
「確かにそうですね。」
メイガロマトンは目を輝かせている。
「ここに弾丸が500あるから、色々試してみてくれ。」
俺はその後、詳しい操作やメンテの方法を教えた。
山小屋まで戻って、シュレンパウスに、北の森でメイガロマトンが銃の練習をしているので近づかないようにみんなに伝えるように指示して、モウル領に飛んだ。
「主様、来てくれた、うれしい。」
モウルは相変わらずだ。
「おう、もう回復したか?タンディも呼んでくれるか。」
「主様、タンディも無理やり?」
違うわ!
「いや、迷宮攻略の武器の話だ。むかしボウガン欲しいと言ってただろ、それの強力なやつだ。」
「主様、覚えていてくれたんだ。うれしい。」
話し方なんとかならんか。タンディも呼んで人のいなそうな海岸に向かった。
モウルにはルガー57をタンディにはSR-25を渡した。
「これはボウガンじゃない。」
「もっと強力なやつだ。」
「それにタンディのは大きい。」
いちいちうるさい奴や。
「タンディは長距離射撃ができるから、大きいんだ。モウルは加速が使えるから近距離の早い魔物に対応して欲しい。」
「そうなのね。やってみたい。」
俺が銃の使い方を説明して、50メートル先の的を撃ってみた。外れたが。その後モウルが加速をかけて、瞬間に10発を的に当てた。悔しいが凄いとしか言えん。
「タンディは200メートル先を狙ってみろ。」
タンディは伏射で楽々と命中させる。やはり特技は凄い。そのあと500メートルでも命中させた。
「迷宮ではそんなに遠くの魔物を狙うことはないけど、まあ200メートルを当てれるように練習してくれ。」
「200メートルなら、もう大丈夫です。」
タンディがさらっと言う。そうなんだろうな。ふたりに銃の扱い方や手入れの方法を教えて俺は山小屋に戻ろうとした。
「主様、もう帰るの?」
3時間ほど引き留められてしまった。




