リショウム50階層2
「赤、きます!」
全員身構える。その直後、前衛が崩れ落ちる。サフィアスはフォイヘスが倒れたのでおちたが状態異常無効なので大丈夫だ、落ちながら叫んだ。
「睡眠。」
後ろからサイクスが叫ぶ。
「ホトトギス。魔法効かない、弓で!」
メイガロマトンがホトトギスを打ち落とし爆砕した、弱い!
「これはどれくらいで戻るの?」
「5分くらいたつか、攻撃を受けると起きます。ホトトギスは先制攻撃なので厄介です。」
「単体なら良いけど、戦闘中にホトトギスくると困るな。ジェイパス、クラゲで魔法を味方に打てる?他だとダメ大きすぎるからな。」
「やってみよう。」
ジェイパスのクラゲが雷の全体魔法を一発撃つ。みんな起きたが、ペルカが麻痺になる。
「まあ、ひとりくらいはしょうがないな。」
コントピロがペルカの麻痺を回復した。ホトトギスは移動速度が遅いので、サフィアスはホトトギスと他の魔物の同時遭遇を避けて進み。無事50階層に到達した。50階層入り口で数時間戦うとジェイパスが寄ってきた。
「ショウ、レベル50になったぞ。使役3と神器3が手に入った。」
全員が大歓声を上げた。
ジェイパスはファイアリザード、クワガタ2体、ウグイスを獲得して赤道に戻った。使役3は下層に行かないとつかえない。神器3はレシピが分からない。主力メンバーの強化はここまでだな。その後、新たに移住してきた300人のドワーフをショウム迷宮でレベル50まであげた。魔法使い3人とサフィアスが一度に30人のドワーフを率いてレベル上げをした。新参ドワーフには良い防具を付けたので、どの魔物も全員でボコって問題なしだ。3日で一周して、2日休んで、また次のドワーフをキャリーする。2か月で全員がレベル50になった。120人が新たな、スキルや特技をえた。80人が戦闘系だ。貴重な中堅戦士が増えた。機が熟した、と思いたい。
モウル領でコンポロ奪還の打ち合わせをすることになった。前日夜から関係者が続々とモウル領に集まっていた。俺も上陸してくる船長たちを迎えた。横にはスティリアスが立っている。二つの月が既に完成している港を明るく照らしている。
「ショウ様、本当に良いのでしょうか?」
「うん、何がだ?」
「戦いになれば犠牲者も出るでしょう。そんな場に多くの人を巻き込むのは。」
「何も悩む必要はないよ。力で不法に奪われたものを取り返して、抑圧されてる同胞を解放するのに何の躊躇がいる。それに参加する奴らは危険を十分承知だ。命を懸ける意味があるから参加するんだ。希望者が多すぎて断ってるんだぞ。」
「でも、私は、」
「泣くな、お前がしっかりしないと。」
俺はスティリアスをしっかり抱きしめる。泣いてもかわいいな。そうすると後ろで咳払いが聞こえる。これはいつものパターンや!
「スティリアス、ショウの言う通りじゃ。これは谷の民だけの問題ではない。皆がカソーピアの暴政に苦しんでおる。その第一歩がコンポロだと考えよ。それにショウの家族は家族の苦しみを放置することなどありえない。」
出てくるタイミングは悪いが言ってることは良いぞ。港でそんな話をしていると、蟹が海から上がってきた。
「おう、ショウか、来てやったぞ」
蟹の上にはジェイパスがいる。
「赤道の監視は大丈夫なのか?」
「それがのう、ショウがロンドビーに持たしてくれた干し魚が多すぎて、一族に分けても岩礁に入りきらなかったのじゃ。腐ってももったいないので、第4地区と第6地区にお裾分けしてやったのじゃ。そしたら凄く感謝されて、なんでも手伝うと言ってくれたので、地区の監視を代行してもらった。なので使役を使える部下を全員連れて来たぞ。」
海に目をこらすと、無数の蟹が!
「そ、そうか。それはありがたい。もっと干し魚注文しとく。」
「おう、よろしく頼む。」
人魚は干し魚で釣れるんだな。




