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45階層攻略2

いよいよ41階層に布陣した。今回は前衛パテ、中衛パテ、後衛パテの密集形態で坂の下に布陣した。みんな魔法防御が高いので全体攻撃を受けても一撃目は全員耐えられるとの読みだ。

最前列にはペルカ兄妹3人が立った。

「青来ます!」

サフィアスの声は、エリーンが他のリーダーにトランシーバーで伝える。

「クラゲですね。魔法で攻撃を。」

エリーンの指示に前衛、中衛の魔法が三匹のクラゲに向けられる。その前にクラゲからの全体魔法が前衛パテを襲う。俺は15ダメを3回受ける。95%減だから、元は300ダメの全体攻撃だ。これは魔法防御なかったらパテの半分以上死んでたな。クラゲからの第二撃を受ける前に何とか三体のクラゲを撃破した。気が付くとビジェイとメレンタムが麻痺してる。

「感電は数分で解けますから大丈夫です。これだと一割くらいは感電麻痺になりそうですね。」

エリーンが回復をかけながら言った。

「三体だと一回の魔法攻撃でひとり90ダメか。複数パテで来られるときついな。」

「青だと全体魔法使える人に何とか先制して欲しいですね。」

「メレンタスは青が来たら魔法防御をかけて、火魔法を連打してくれ。」

「はい、わかりました。」

メレンタスは腰のMP2薬の数を確認している。

「それと、青が複数来たら、ファロリアスに魔法防御のバフをかけるように、前線に上がってもらうようにドロンに伝えてくれ。」

エリーンはトランシーバーでドロンと連絡を取る。もう疑わないぞ。当然だが。

「緑です。」

ほぼビジェイとメレンタスが復帰すると同時にサフィアスが感知した。

虎3体が飛び込んできた。ペルカ三兄妹がまともに攻撃を受ける。物理防御80%が効いてダメは一回で150ほどだ。ペルカは物理防御を発動して体勢を立て直す。スリニーも斧のスキルを発動して虎をはじき飛ばす。これは凄い。ビジェイのところには中衛からドワーフが駆け付け、魔法もさく裂する。メイガロマトンが中衛からエレキショットを命中させて、2発目でビジェイと戦う虎を麻痺させる。よくやった!結構乱戦になったようだが、まあまあ余裕で排除できた。

「物理防御もあげといて良かったな。」

「そうですね、魔法だけじゃなくて、物理攻撃もきびしくなってます。」

エリーンも回復魔法を連発しながら、答えた。エリーンの回復魔法は一度に500HPを回復してくれる。

「また、青です。」

すぐにリムとメレンタスが前方に最大出力で全体魔法を放つ、それが命中して三体のクラゲのうち一体は爆砕した。よし!次にクラゲの魔法が来たが、前衛は100以下のダメで残りのクラゲを殲滅した。クラゲ対策が少しは良くなった。

「黄色です。」

「ファイアーリザードです。中衛、後衛ちらばって!」

その声に反応して、中衛、後衛は左右に散った。その直後大きな炎が走った。俺を含む十人ほどが炎に巻き込まれた。え、その射程何!派手な炎だったがダメは25だ。

「近接は散らばって攻撃。魔法は左右に避難して。」

エリーンの指示にドワーフたちは左右に散らばりながら前に上がってくる。ファロリアスは攻撃バフを発動する。左側から攻めあがるドワーフたちはその恩恵を受けた。7人のドワーフがファイアーリザードを囲む。その間にももう一度炎の射線が長く伸び数体の味方を包み込む。三回目の炎が来る前にファイアーリザードは爆砕した。

「凄い射程距離だな。」

「後衛の最後まで50メートルはありましたが、届いていましたね。ポポゼウル様の図書室では射程が100メートルと書いてありました。」

「まあ、ダメが500ならみんな2回は受けても大丈夫だな。」

「単体ならそうですが、乱戦になると厳しいですね。」

「魔法は全く効かないの?」

「図書室では80%カットとなっていました。」

良く調べてあるな、さすがだ。

「こんなのが前後から来ると、動きがむずかしいのう。」

リムも心配そうに言う。

「虎はHPの高いメンバーが対応するので、大丈夫ですが、クラゲやファイアーリザードが複数だとどうするかですね。」

エリーンが思案しているとサイクスが後ろから近づいてきた。

「ファイアーリザードは魔法のダメは入らないですが、状態異常は効くので、挟まれたら私も氷魔法を連発して凍らせるようにします。それにサンダーショットが打てる弓使いもいるので、それも使い少しでも同時攻撃を減らすようにします。」

「ありがとうございます。その時はメイガロマトンも後ろでサンダーショットを打つようにします。」

「サフィアス、話には聞いていましたが、あなたの感知があると戦いは、私が知っている戦いとは全く違うものになります。うまく使うのですよ。」

「うん、がんばる。」

「エリーンさんにしっかり伝えて魔物との遭遇をずらすことで戦いの難易度が段違いね。」

エリーンの背中のサフィアスを見上げて、サイクスが微笑む。さすがベテランの貫禄だ。


エリーンは遭遇した魔物たちの動きを反芻して戦い方を考えているようだ。

「エリーン、大丈夫か?」

「サイクスさんのおっしゃるとおり、敵との遭遇をずらして同時にひとつの敵だけ相手にするのが良さそうです。そのためには密集したほうが。」

「私もそれに賛成です。魔法のタゲを合わせる会話も必要ですし。」

サイクスがエリーンに寄り添ってくれている、ありがたい。

縦四列で両端の列は魔法職、中二列は近接戦闘職で進むことになった。これでファイアーリザードの火炎を浴びるのを8人程度に抑えられそうだ。クラゲと虎は移動が遅いので、ファイアーリザードの動きに合わせてこちらは迎撃態勢を組んでいく。幸いファイアーリザードが前後から来ることはなかったので、41階層は無事に降り口までたどり着いた。

6時間で抜けたのは幸運だな。

「みんなご苦労であった。ここで少しゆっくりしよう。」

リム組は41層初見のメンバーばかりなので、みんな疲れている。良い判断だリム。頭撫でてやろう。

「私たちは大丈夫なので、皆さんは奥で休んで下さい。」

サイクスが気を使ってくれる。

「かあさん、私もそっちで感知続ける。」

「サフィアス、ありがとう。じゃあお願い。」

どの魔物が来るか分かれば、ベテランにとっては簡単なんだろうな。


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