湧水
地域の図書館の郷土史の欄へ行った。
家から数分で中央図書館も病院も近くだ。今日は日曜日で真治が休みなので圭一を任せて出掛けた。
こういうのも真治がこの街のこの場所選んでくれたからだ。なんか嬉しい。
午後から三笠達も装備して来るらしい。
私学の男子校は、こういう変な人材にも出会えると勧めてくれた同期もいたなぁ〜と仕事時代を思い出す。
我が家、黒い家に居る女とは?何者なのだろう?
まず過去を洗うのが1番だ!
地域の歴史や古地図を探し回る。
まず、兵法において大切なのは敵を知る事だ。
戦前の日本は、戦う前から負けていた。
なぜならドイツ留学者が多い陸軍が主導権を握っていた。ドイツは同盟国であり敵国じゃない。アメリカがどんな国か全く知らなかったのだ。
相手を知らずに戦うのは負け戦だ。
今の駅とかは当てにならないので神社仏閣を探す。
明治以降は郵便局の位置も目安になる。
「ゲッ、昭和初期まで湧水の池じゃん!だから窪地が楕円形なのか!
で、その後徐々に干上がって湿地となり〜このマーク何だっけ?」変な記号が楕円形の窪地の丁度黒い家の位置に大正時代に出てきた。
ひし形の銀行とかでよく見るマークだ。
ネットで写メって検索掛けると、今は無くなった「井戸」を示すマークだった。
秋川渓谷が近いだけあって、ここは忍野八海みたいに美味しい山の水が湧き出る池が昔あったのだ。
やがて湧き出る水が減ったが掘って井戸として活用されていたのだ。
水道が発達する前は、地域の皆がこの窪地で水を汲み、洗濯をしたりして地域の井戸端会議のサロンになっていたのだろう。
まあ、周りの住宅でそこまで古い家はなさそうだが。
しかし、だとしても女は誰なのだろう?
戦前の地域の事件なども新聞で探してみたが、見当たらない。
「郷土史からは、これが限界かあ〜新聞が地域の扱い小さいんだよなあ〜
まあ、村しかなかったし。人口が少なかったんだろけど。」
郷土史の本は貴重なので貸し出しはないが、欲しいページをコピーはできる。
江戸時代の湧水池時代と大正時代の井戸時代の古地図をコピーさせて貰って帰った。
圭一と真治は無事で元気そうだった。
「ここね〜昔は池だったみたい。楕円形の窪地の形はその名残みたいだよ。」と話す。
「じゃあ、ジメジメしてるのは仕方ないのかなぁ〜
宅地にする時、ちゃんとしなかったのかな?」真治が圭一を高い高いしながら口を尖らす。」 確かにそうだが、果たして今から不動産屋を訴えられるのか?
分からない。




