#0015 装備整理と予期せぬ遭遇 / Rearming and Sudden Encounter
それなりの長さ。
ケーリムへの言伝の方も頼んでおいたし、
僕は今日の朝食を探して町を回る。
……感覚が通っていないから意識しなかったけど、
よく考えればライフルを持ったままじゃないか。
さすがにずっと武器を持ったままうろつくとよくないし、
先に携行用のスリングを買いに行った方がいいかな。
幸い、飲食店と雑貨屋、道具屋の類は同じ区画に
まとまっているんだ。僕がこの街で買い物をするとき
大体東門の周辺を探すのはこれがあるからだね。
昨日この町を出る前に立ち寄った店はあくまで探索用の装備を
主に扱っているようだったし、今回は武具店を覗いてみよう。
それで僕がやってきたのは、旅の傭兵向けの装備を扱う店が
いくつも並ぶ町の一画。大通りから一つ外れて
少しだけひっそりとした場所。
傭兵が使うような装備は一般の旅行者には必要のないようなものが
多いから少し奥まった場所にあるんだね。
まあ、商業区まで行けば傭兵ギルドのすぐ近くにも
こういう店はあるんだけど……。
飛び立つ前に先に買い物を済ませておけばよかったよ。
さて、武具店という性質上他よりもさらに丈夫な扉を開いて
中へ入ると、出迎えてくれたのはそれほど広くはない空間に
無理やり押し込められた陳列棚と、そこに並ぶ最新式の装備の数々。
値札を見るとどれも気軽に手が出せるものじゃないね。
僕以外の客も数個体居るけど、当たり前のように6桁、7桁の
値段が書かれた商品を前に顔が引きつっている個体も見える。
それでも商品の質はとても高くてね。
さすがは技術の最先端を行く街だって実感させてくれるよ。
なにせ、連合内での武器はここで開発されて、ゼキアルで量産化、
そしてメイギオルで軍に配備されるわけだから。
……といっても僕が探しているのはそんな先進装備じゃなくて
至って原始的なライフル用のスリング。
強力だし、鉄の光と同系統だから無理して持って帰ってきたけど、
ケーリムに装備の修理を頼むついでに
格納装置も作ってもらった方がよさそうだね。
「やあ、少しいいかな? ライフル用のスリングを
探しているんだけど、どれかおすすめはある?」
これだけの数の商品が所狭しと並べられているとなかなか
武器本体以外の小物を探すのは難しいし、
カウンターの向こうにいる店主に尋ねてみる。
「おお、セルンさんじゃないか。うちに来てくれるなんて嬉しいね。
えぇと、スリングならコイルライフルと中量呪文投射器の棚の下に
一緒に置いてあるよ。そこだね」
指さして教えてくれる店主に従って棚の下を確認すると、
確かに何種類かのスリングがあった。
「見つかったかな? 個人的なおすすめを言うとその白いルーンが
彫られているもので、飛行種族向けに体や装備の
表面に吸着するようになっているんだよ」
白いルーンの……ああ、これかな。
「ふむ。力軸のルーンで垂れさがったりしないようにしている……のかな?
軽くルーンを読んでみる限りだと。なるほど確かにそれはいいね」
店主が教えてくれた商品は、連合ではなくて王国製の
呪文投射器用のもので、どこか見覚えのあるものだった。
──そうか、これは空中騎兵隊の制式モデルじゃないか。
なかなかいいものを置いてるね、この店。
「うん、じゃあこれにしようかな」
そう言って僕は吸着式スリングを持って店主の元へ歩き、
カウンターの上に値札の通りのクレジット札を置く。
「……ちょうどだね、よし。じゃあお買い上げどうも」
店主が札を数え終えると、僕は店を出た。
さて、さっそく試してみようかな。
Ls.122のフレーム部分を見てみると、
現代の似たような武器──コイルライフルや中量呪文投射器と同じで
スリングを取り付けられる部位があった。
明らかに規格は違うけど大きさはあっているね。
しっかりと取り付けて、Ls.122を首から下げてみる。
そうすると、力軸のルーンが反応してすぐに
ベルト状の部分が僕の装備の表面に張り付いた。
腹側にあると邪魔なので多少強引ではあるけど
背中側に背負うようにして、バランスを整える。
これなら歩いていても、飛んでいる間に勢い良く羽ばたいても
慣性で暴れたりしなくて済むね。
まあ、やっぱり邪魔なのは変わらないけど。
あくまで一時しのぎといったところだよ。背中側は場所が空いているから、
ケーリムに格納用の装備を取り付けてもらうならそこかな。
単純に考えるとそんなところに装備したら
取り出すときに苦労するのは間違いない。
……この辺りをどう対策するかはまあ、彼次第か。
鉄の光の動力と同じタイプの動力装置は一応確保してあるから
最悪誰か地上種族の探検家に譲るなり、
研究サンプルとして提供するのもいいと思う。
……っさて、朝食はどうしようか。
昼まではまだ長いし、店を探して飛び回っても時間には余裕がある。
この町を観光しながらというのも悪くないと思う。
でも逆に、町の外で探すという選択肢はどうかな?
連合領にある都市は実はすべてがアーコロジー
というわけではなくて、一部は連合じゃなくて
王国側が管理している普通の集落というのもあるんだ。
長いこと王国領からは離れていたから
向こうの文化も少し恋しくなってきていたところだし、
いい機会かもしれない。
はるか頭上に見える作り物の青空を眺めながら
考えていたけど……今回は外へ行ってみようかな。
ちょうど僕がいるのは東門のすぐ近くだし、町の外まではすぐだね。
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いつものように税関を超えて、僕は町の外──
常に強い日差しが地面を焼く砂漠へと出た。
東門へ続く舗装された道路は大量の熱を吸って
肉を焼けそうなくらいに熱くなっているし、
砂で覆われた地面が反射する光は太陽の光と合わせて
ここに住む生き物を両面から強く照らすんだ。
まあ、僕の装備は内張りの中に小さなチューブが通っていて、
そこを冷却水が流れているからそこまでの厚さは感じないけどね。
ほんと、防具の内張りに冷却配管を通すなんて
よく思いつくよね、ケーリムは。
……さて、少しばかり飛んで交易所でも探そうかな。
エンジンを吹かし、砂を巻き上げながら僕は飛び上がる。
相変わらず貫通孔から吹き込む風が気持ち悪いけど、我慢しながら巡航高度へ。
特にはっきりとした目的地無しで飛び回るなんで、
久しぶりなんじゃないかな?
王国側の集落を探して飛んでいるというだけで、
どこに降りるかはまだ決めていないんだから。
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……あれは?
空へと上がってから数分したところ。
山間の街道沿いにもいくつか交易所があったのを思い出して
ロカウルから北にある岩山の上を飛んでいると、
なにやら不穏なものが視界に入ってきた。
この高度からわかるのは、ちょうど谷底を通る区間に転がる
王国側の輸送用自走機械の残骸と、荒らされた荷物。
そして乗員と護衛の死体。
いくら視界の悪い地形とはいえ、
こんな場所で略奪を働く賊がいるものなの?
王国領の辺境とは違って連合は定期的に飛行機械で
偵察をしているわけだし、相手は車両を扱っているような
それなりに規模のある企業なわけで。いるとしたらかなり大胆な犯行だよ。
少し気になるね。降りて確認してみようか。
谷間に沿って少しずつ高度を下げ、周囲の高台や草陰に警戒しつつ現場へと近づく。
周囲はとても静かで地形も複雑で見通しが利かない。
確かにここなら奇襲をかけるのに使えるし、
そもそも強盗被害が少ないこの地域だと
輸送業者の側も警戒が緩んでいる可能性はある。
さて、どうだろうね。
エンジンを止め、僕は風に乗りながら静かに
荒らされた現場へと降りてゆき、
少し離れた地点にゆっくりと着地する。
上から見たところだと、この輸送車の所有は
北星鉱業だったね。
つまり狙われた積荷はサイリスから来た鉱物のようだけど……。
なんでまた鉱物なんて扱いの面倒なものを?
精製しないと基本的には使えないし、
かといってそのまま売るのは難しい。
一応残っている荷物が無いか見てみよう。
派手に横転した輸送車の残骸に近づいて荷台の中を覗いてみる。
外に散らばっていたコンテナはどれも空だったから、
残っているとしたらこの中になるね。
……車内には、持ちきれなかったからかある程度の鉱物が残っていた。
そのうちの一つを手に取り、一度地面に降ろして足で掴んでみると
かなり重たい。この大きさでここまで重たいなら……
これは多分導体魔法に使われる金属?
まあいいや、次は乗員の死体を調べてみよう。
まず、周囲の状況からわかるのは、
輸送車両は単独でここを走っていたということ。
乗員は3個体で、種族はどれも人間。
傷は明らかに通常の武器ではなくて攻撃魔法によるものだね。
この感じだと電撃系かな。
さらに、横転した輸送車の前輪部分はひどく変形していて、
地面には小さなクレーターができている。
うん。地雷を踏んで横転した車両の乗員が中から這い出て来たところに
仕掛けたとみるのが自然だと思う。
そうか、地雷か……そうなるとあまり動き回らない方がいいね。
でも待って。襲撃した側が積荷を持ちだした経路はどれだろう?
この道は左右を谷に挟まれているし、積み荷は重量のある鉱物だ。
運び出すのは難しいと思う。それに、
周囲には車輪の跡はあっても足跡はほとんどない。
この辺りを動き回ってコンテナをこじ開けたりしたらしい
痕跡はあっても、歩いてどこかへ立ち去ったことを示すものは無いよ。
……わからないな。飛行種族が関与したわけでもなさそうなんだけど。
それならにおいくらいは残っているはず。
だけどここには人間のにおいしかない。
ふう。これは通報するだけしておいて専門家に任せた方がいいね。
確か近くの交易所はこの先だったはず。
そこで報告するついでに食事を済ませてしまおう。
一応念のために"危険! 地雷が残留している可能性あり!"
と書いたマーカーを打ち込んでおいて、僕は現場から離れることにした。
探索用の装備、こういうところでも役に立つよね。
まだ地雷が残っていたら危険だから、離陸は慎重に、
エンジンを吹かして垂直に飛び上がる。
こんな一本道に地雷なんて置かれたら面倒なことこの上ないよ。
その危険性についても話しておかないと。
はぁ……。正直、僕にはこれがただの賊の仕業だとは思えない。
こんな場所でリスクを冒す必要がまずないし、
やり方が普通じゃないよ。
可能性としては……共和国の妨害工作?
エーテルヌムの奴らならもっと単純なやり方をするだろうし、
それくらいしか考えられない。
まあ、とにかく交易所へ急ごう。
もたもたしている間に誰かが地雷を踏んだら困る。
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「なんだろう……何かが近づいてくる?」
北へ向かって谷間を飛ぶ中、
かすかにこちらへ近づく物体の存在を感じて独り言をこぼす。
それほど早くはないけどとても小さい。
紙のようにひらひらとしたものが複数……。
そうだ、これは呪──
ようやくその正体の見当がついたという瞬間、
僕の右翼のすぐ下でそれは爆発した。
腹側の破砕光盾が作動して僕を守ってくれたけど、
困ったことにこちらへ来るそれは一つじゃない。
どうする? 高度を下げたほうが狙われずに済む?
ただ、今の僕に考えている時間的猶予はなかった。
とにかく回避行動のために一気に高度を下げて、
どこかにいるはずの術者の目が届かない場所へ潜り込もうと試みるも、
さっきの爆発の正体、長方形の紙切れはまだ追いかけてくる。
周囲を取り囲んで、まとわりつくように。
さっきの感じなら小回りは利いても速度は遅いはず……
スロットルを上げれば振り切れる?
僕が紙切れに追いかけられながらも考えを巡らせて
たどり着いた策は、直線速度で引き離すというものだった。
どこから来ているかわからない以上は限界まで
距離を取るのが一番のはず。
燃料缶のバルブを開き最大スロットルで誰もいない方角へと逃げる。
ハフィルがくれたこの試作型の魔工エンジンが
僕の身体を猛烈な勢いで空気へと押し付け、その風圧で体がきしんだ。
貫通孔から流れ込む空気も痛みを覚えるほどに激しいものに。
苦しいけど、誰かを巻き込まないために僕は真っすぐと飛んだ。
はぁ……。
攻撃を受けた場所から2000メルハほど一気に距離を離したところで、
僕を追いかけていた紙切れは諦めたのかその場で自爆した。
呪符……だね。間違いなく共和国の仕業だよ。
もし僕が人間だったなら襲われることはなかったかもしれない。
でも、僕はワイバーンだ。
共和国の奴らにとって人間以外の種族は
相容れない存在……運が悪かった。
一度態勢を立て直して、反撃に移ろう。
====
天頂に近づきつつある太陽は、
この小さな山地から日陰という日陰を奪っていく。
黒い装備を着込んだ僕は日の当たる場所ではどうやっても目立つ。
一度身を隠して戦いに備えたいというのに、
それに適した場所はとても少ない。
仕方がないので僕は小さな岩の後ろに隠れ、
少なくともさっきの襲撃場所からは視線が通らないようにして
対策を考えることにした。
まず、共和国が使う呪符は自律兵器だ。
事前に入力された命令に従って行動できる。
だから、術者が呪符に僕を追いかけて、
すぐそばで自爆するように命令してばら撒けば、あとは何もしなくていい。
隠れているだけでいいんだ。……厄介だね。
でも、さっき呪符で攻撃されたときにはっきりとした弱点は見えた。
そう、速度が遅いことだよ。通常の巡航速度で飛んでいても
追いつかれるまでは時間がかかったし、
最大スロットルなら簡単に振り切ることができた。
幸いまだ燃料缶は残っているから、相手が僕を狙えるように飛び回って、
どこから呪符が来るのかを探ろう。危険だけど、
第二の文明の殺戮機械なんかよりははるかにやさしいものだよ。
よし、始めようかな。
どうせケーリムに修理してもらうからと
使わずに置いておいた応急修理用の……
確か"なのふぉーむ・しーらんと"……だっけ?
容器にはそう書かれているね。
だいぶ昔に拾ったものだけど、封入されている泡状の素材を
飛行装具の貫通孔に流し込む。すると、
泡はすぐに穴を塞ぐような形へ整列して固まり、さらに黒く変色した。
……見かけ上は新品同様に直ったね。
でも、これはあくまで応急修理用。
耐熱性はあるけど強度はそこまで高くない。
結局直してもらうならケーリムが言うところの
"先進炭素素材"が必要なんだ。
まあ、少なくとも今回の戦闘の間くらいはもってくれるはず。
背負っていたレーザーライフルを下ろしてしっかりと両手で構え、
僕は地面を這うように飛び立ち、
襲撃者──共和国の工作員との決着を付けに向かう。
彼らの狙いは、一体何なんだろう。
可能なら捕まえて聞き出したいところだよ。
[装備品: 呪文投射器 - 軽量 / 中量 / 重量]
攻撃呪文を投射する呪文投射器のうち、携行式のものには軽、中、重の3種類が存在する。
軽量呪文投射機は長さ0.4メルハにも満たないもので、名前の通りに軽量であるため片手でも扱うことができるため、傭兵が近距離での自衛用に携行することが多い。サイズが小さい分閉所でも取り回しがよく、反面で充填できる液化マナの量は少なく長期間の戦闘には適さないのが特徴である。
中量呪文投射機は両手でなければ扱うのが難しい魔術師用の杖とそう変わらない大きさを持つ呪文投射器であり、射程、液化マナ容量、照準器の精密性などの面での優位性を持つ。長さがあるため閉所での使用には注意が必要だが、それでも実用的な性能を維持可能。重量は3から5ヴァーリほどで、刀剣や軽量呪文投射器などとは異なり専用の鞘やホルスターなどもないため、スリングを使用して背負うか、肩から下げる必要がある。
重量呪文投射機は完全に軍事作戦用に設計されており、傭兵や自衛用の武器を必要とする旅行者が携行することは想定されていない。非常に重く嵩張るため使用時は肩に担いで構える必要があり運用の柔軟性は非常に低いが、ゴーレムなどの機械兵器にも有効打を与えられるほどの破壊力を持つことから王国軍では対車両特技兵 (Anti-Vehicle Specialist)と呼ばれる専門の訓練を受けた人員により集中運用されている。
[地理: 連合の領土範囲]
都市国家連合はその性質上明確な排他領域として主張している範囲が各アーコロジーの防壁部分、境界線より5000メルハであり、その範囲外であれば他国による都市や施設の建設を認めている。
そのため、一般的に地図で連合領として扱われている場所であっても王国側の集落などが存在する場合もあり、これらの集落は通常連合から王国本土への交易路における中継地点や補給地点としての機能を持つことがほとんどである。また、ここではアーコロジー内部へ入らずとも連合製の製品を入手できるため、王国側から連合製品を求めて訪れる旅行者や傭兵も少なくない。
コメント:
いわゆる連合領というのはどちらかというと領土ではなく影響圏といった方が近いと思います。
王国側は明確な国境を持っていますが、連合の場合はそもそもアーコロジーの防壁 = 国境なので。
ただ、一応建前上はこの影響圏の範囲が国境として扱われています。
アーコロジーの境界から5000メルハ(4km)の範囲は排他領域と呼ばれ、
この範囲内に関しては他国による建設や軍事戦力の配備を認めていません。
[都市: ゼキアル]
都市国家連合のアーコロジーの中でも数少ない重工業を主力とする都市。
他のアーコロジーで開発された製品のほとんどはここへ持ち込まれ、量産段階に移される。規模はメイギオルに続いて2番目に大きく、相応に防備も厚い。位置としてはロカウルから北東、メイギオルからであれば北にあり、連合領の中枢地域を構成するアーコロジーの一つである。
コメント:
綴りは "Zehkial" 超工業都市です。
内部は人が住むのに適しているとは言い難く、居住用のドームは町の隣に別で作られています。このドームから工場で働く人々は職場へと向かうわけですね。
[国家: シグ・ソラレア共和国]
多くの場合単に共和国と呼ばれるこの国家はグラジス大陸の南端に領土を持ち、その全土が常に深い雪で覆われていることで知られる。内政面では極めて安定度が高く、統治組織である共和国議会の支持も厚いが、一方で対外姿勢は強硬そのものであり、人間以外の種族を一切許容しない極端な排他主義姿勢を掲げ、自領内の野生生物や、意志疎通が可能ではあるものの人間ではない種族のすべてを彼らの独自技術である呪術によって縛り、生体兵器として運用しているなど、共和国へ良い印象を持つ者は王国、連合のどちらでも極めて少数である。
コメント:
志向: 狂信的な排他主義 / 物質主義
国是: 狂信的な浄化主義
……Stellarisでいうならこんな感じですかね。
まあStellarisだと軍国か精神が入ってないとダメなんですが。
彼らの異常なまでの異種族への憎悪はその厳しすぎる自然環境にあると言われており、自分たちの生まれた土地そのものを敵視して、いつかはこの自然をすべて人工物で塗りつぶそうとしているようです。
寒冷な時期では平均気温が-70度を下回るため、都市のほとんどは地下に作られています。
地表にあるのは首都のみで、この首都は巨大な環境制御タワーにより
真冬でも暖かく快適に保たれています。
[遺物: ナノフォーム・シーラント]
第二の文明の廃墟などの内、かつて整備部門や作業場があったと推測される区画で見つかる補修用素材の一種。円柱状の容器に注入用のノズルを付けた構造であり、その容器に大きく"Nanofoam Sealant" とあることから、考古学者、探検家、一般市民問わずそのままの名前が広まっている。
内容物はそのままの状態では灰色の泡のような外見、性質を持っているが、亀裂や穿孔が発生した物体へ塗布、または注入することでその物体とほぼ同様の外見、形状へと変化し損傷部位を塞ぐ。
遺物の中では危険性が皆無で、発見され、回収される量も多いことから王国の中枢地域や連合のアーコロジーなどでは高価ではあるものの遺物の販売業者などから入手することが可能。
コメント:
どこでも見つかるレベルの遺物なので、セルンが持っているのは拾い物です。
彼の場合はわざわざ買う必要ないですからね。




