上級の者 と 下級の者 1
「ほほ~ん、それで私に商業組合の事を聞きたいというわけだね諸君」
ローズが帰ってきてから昼からの出来事を夕食を食べながら話した。
と言っても俺はほぼ黙って飯を口にしていた、ほとんどミミナが説明をしていたからあまり関わっていない。
「神災を事前に知る・・・か。そんなのがあったら便利だね~、ねぇレーグ君」
「本当ならな」
ミミナの知った情報は簡単に言うと神災がこのグインズ付近で起きることを予測していないと出来ないことが多くあったようだ。
その一番の要因が研究所。
だけどその研究所も色々と面倒事が絡み合っているらしい。
神災が起きるのは口実。
本当は公的にあの奴隷を利用した研究が主な目的。
そして事細かく神災時の撤収指示もあったようだ。
そうなると、その上級騎士とかいう連中が神災が起きることを知っていた可能性が非常に高くなるという事だ。
「それで、今回の商業組合の騒動も何かしらに関係あるということかい?」
「恐らくは、それでローズさんには今何が起きているのかを教えて頂ければということです」
正直その商業組合の話はどうでもいい。
ミミナと話し今後の方針の一つに上級騎士、その神災を知る事の出来るモノを俺達は求めるべきだと結論付けた。
その為にも動向や目的が見えれば、動き易いはず。
奴らが地位や権力だけで行動するだけならまだいいが。あの研究。
人を化け物に変える研究は、流石に無視できない。何かしらの目的があるはずだ。
「私としても君達に協力するのはやぶさかではない。ただ今回の件は何と言うか・・・いささか面倒なんだよ」
珍しく茶化さずに難しい顔をしていた。
本当に協力的ならさっさと全部吐けばいいのに、なんてのはいつもの事だから言わないでおく。
「そうだな~・・・明日一緒に行ってみるかい?
ローズの提案は明日に今日と同じような会合があるという。
その会合で細かい事の詳細がわかると、正直説明するのがめんどくさいだけだろと思った。
とは言っても俺もめんどくさいのは変わらない。
事前に神災を知る力か情報は確かに喉から手が出るほど欲しい物だ。
けれどその為に世間の地位の高い奴らに喧嘩を吹っ掛けるのは正直無謀感が否めない。
安全にチマチマと情報を掴んでいくか、危険だがごっそりと情報を掴み取るか。
結局後者を選んだのは俺なんだけどさ・・・。




