学ぶモノ と 多忙 1
野外用テント。
グインズが神災に会ってから日が昇り今は昼前。
首をコキリと鳴らし寝袋から体を起こす。
「ふわぁ・・・」
欠伸。何か欠伸ってこんな感じに出るんだっけか、空気が体に染み込んでいくようだ。
それに疲れか、体が重い。だるい。
昨日の神災の戦い、それが全ての原因。
「やぁやぁおはよう、レーグ君。昨日は災難だったようじゃないか。なんでもディザスターにトドメを刺せなかったようじゃないか~~」
ローズがテントに顔を出す。ムカつく顔で俺を煽る。
そう、結局俺はあのディザスターにトドメを刺すことが出来なかった。
まさかのまさかであのイノシシに取られた。
あの後結局無事に何事も無く着地したが、魔力がほぼ無くなった。
いや、正確には魔力を使う気力が無くなった。スタミナが無くなった。
その後はあまり覚えてない、確か元の商人用の宿は倒壊してしまって各自の売り場でテント張る事になったらしい。
そんな事よりもローズが言っている事は、当初の目的。
ディザスターの撃退。
だがそれは違う。
もっと言うならディザスターを倒した時の報酬・・・。
- 騙りせし双顔の素材 ×10 -
- 魔鋼の総御核 -
まさかのまさかだった。
ローズにも誰も言っていない、俺は寝袋に入る前に奴隷紋に反応があった。
見たらこれ等があった。
素材は元々あった奴に追加されただけ。だがこの魔鋼とかいう奴は初めて見る奴だ。
前回の寄生ディザスターの報酬とほぼ同じだった。
つまりはこれが本当の目的。ディザスターから手に入るアイテムだ。
俺は今回の神災のディザスターを倒して無い、間違いなくイノシシに最後のトドメを持ってかれた。
そのショックからもう寝込もうと決め込もうとした時に奴隷紋の反応に気が付き気を失うように眠りに付いた。
(条件はトドメを自分で刺す・・・だけじゃないのか)
わからん・・・手に入ったから問題無いと両手を上げて喜べない。
基本的に欲しいのは情報だ、それも間違えようのない物をだ。
「ローズさんおはようございます。レーグ様、お身体の方は大丈夫ですか?」
次々から次へと。
ローズとは真逆に俺の心配をするミミナ。
こいつも何だかんだで昨日役に立ってはくれたから感謝はしている。
はぁ・・・頭の中の整理をしないとダメだ。
というよりも寝起きだからか疲労からか、全く頭が回っていないのがよくわかる。
「ひとまずは大丈夫だ、よく寝れたと思う」
「そうですか・・・大丈夫そうならいいのですが」
相談してみるのか、ローズにその事を伝えてみるのも有りか。
黙っている必要はあまりないようにも思うしいいだろう。
それに早い内に動かないいけないのを忘れる所だった。
損害を受けたグインズは色々とガタガタだ、今の内に情報やら何やらを手にしたい。
動きたくないと反発する体に鞭を打ち立ち上がる。
外の空気を吸う為にテントを出る。ミミナはずっと心配した顔で俺を眺めていたが立ち上がって歩いてる歩く姿を見たら一安心した様子だった。
「ん~~~~、清々しい朝ってこうゆうのなんだろうな」
一難去った後の朝陽はこんなにも気持ちが良いなんてな。
なんか変に街は騒がしいが。
「なんですかそれは!!? 横暴過ぎるでしょ!!」
「ふざけるなー! そんな事が許される訳ないだろー!!」
神災後で気が立っているのだろう、大変だろうなそりゃ。
何が起きてるのか興味はない。
「ミミナ、さっさと行くぞ」
「はいー! レーグ様」
何か無駄に上機嫌な気がするがまあいいだろう。
俺達はすぐにあの場所、再びあの研究所へと向かうのだった。




