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守護の記録  作者: ツギハギ
西城学園七不思議 フォルダ2
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54/147

【短編】No.5 保健室のガイコツ先生の記録

生前は保健室の先生だった。

ふふ、そうだとも。

少年のことも、女子高生のことも、番人のことも知っているよ。

何もできなかったけどね。


一度この学園は燃えたことがあった。

放火魔にやられた。

私はその炎に巻かれた。


終わった時にはガイコツとして七不思議になっていた。

七不思議になってもなお、縛られ続けるあの子たちが哀れで、可哀想で。


「ああ、そうだとも。三つだけ質問していいよ」


なんでも答えてあげる。だって先生だからね。


「おや、そんなことを質問するのかい?」

焦った顔をしている目の前の少女に笑いかける。

考えてることと違う言葉でも出たかな?

大変だなぁ人の子は。


ああ、私も人の子だったけどね。

どうして死んだのか、だったっけ?


燃えた炎の中は熱かったよ、熱くて、熱くて。

そうだね。

でも忘れてしまったらしい。


さて、何で私は死んだんだったか…?

え?燃えた?

そんなこと言ったかな。


「なーんて、燃えた記憶はないのに、燃えた感覚だけはいつまでも残り続けるんだ」

嫌な地獄だろう?


なんて、無力なんだろうね。悲しいのに涙が出ないんだ。流す機能がそもそも骸骨になってから無いからね。

でも、とても悲しいんだよ。

誰かこの世界を閉じてくれないだろうか。


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