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【短編】No.2 音楽室の妖精さんの記録
「お姉ちゃん」
「なぁに?」
「私が音楽弾いて、歌うから、お姉ちゃんは踊ってね」
「まぁ、私が踊るの?」
「お姉ちゃんの踊りを見るの、私大好きなの」
妹の笑う顔に、私は妹を抱きしめる。
じゃあ、踊るわよ。
アン・デュウ・トロワ 足を踏み出す。
ティル・ナ・ノーグ──妖精の国。今では緑高と呼ばれている国にて戦争が起こった。
私に弾が飛んでくる。目の前に妹がいた。
待って、やめて!!
手を伸ばす。
妹は泣きながら笑う。
「──お姉ちゃん、生きて。
「……私の分まで、踊って」
……気づけば、私は『音楽室の妖精さん』としてそこにいた。
…どうしてここにいるのかしら…私は、あの子のことを…メロディを、置いて生きてしまった。
"まぁ!番人さん、私と一緒にクルクルしてくれるの?"
『お嬢さんの仰せのままに、俺は観客でありエンターテイナーだからリードくらいできますよ』
"うふふ、楽しいわ!"
七不思議の人たちは本当に優しい人ばかりだった。
楽しい、楽しい日々よ。
でもある時、あの子が感染しちゃったの。そしたらみんな連鎖した。
"いやよ、いや。私は、まだ!"
"メロディのことを…!"
この妹との思い出を手放したくないのに。




