Summer
どもおおお
川越からの投稿です
そして7話は咲良ちゃんめちゃくちゃ可愛いんで心臓が死ぬんでよろしくお願いしますね
あと今日ちょっと長いです!
その後僕たちは昼にカレーを食べた。
みんなで作って、みんなで準備して、みんなで食べる。
バーベキューの時よりも仲が深まっているような気がして楽しかった。
そして日が暮れて、夜になった。
僕たちの予定はここから歩きで片道10分くらいで着く小さな祭りに行こうとしていた。
なんでも女子たちはちょっとした準備があるため、僕と水樹は玄関でケータイをいじりつつ、談笑していた。
「なんで水樹って志帆と付き合ったの?」
「…唐突だな」
「だって志帆って陽キャそんな好きじゃないって言ってたからさ」
「いやまあ陽キャにも色々あって、少し志帆と同じ感覚だったつうかさ」
「へえ、あんなに仲良くしてるのに?」
「まあこっちにも立場つうもんがあるんでね」
水樹にも色々と事情があるらしい。
まああんだけクラスカーストのトップにいれば立場も考えるようになるのか。
陰キャには程遠い話だな。
そんなこんな話していると、女子たちの声が聞こえてきた。
「お待たせ〜!」
いつもと変わらない声だが、服装が変わっていた。
志帆は白ベースのアサガオ、咲良は白ベースの向日葵の浴衣を身にまとっていた。
見た瞬間ドキッとした。今日はいつもより心臓に悪い日らしい。
「おお、可愛いじゃん」
「ありがとぅ!......拓馬も咲良になんか言ってあげなよ!」
「へっ!?え、えと......似合ってると思います...」
「あ、ありがと」
少し赤面して下を向く彼女はまた可愛らしかった。
そして僕たち四人は祭り会場に向かうことにした。
ていうかなんで水樹はそんな簡単に言えるんですかね。これが現在進行形リア充の力か。
◇◇◇
数分歩いた末、僕たちはお祭りの会場に着いた。
人は割と混んでいて、結構田舎なのに人いるんだなあと思ってしまうほど。
着いたところで水樹から会話が始まる。
「まずどこ行く?」
「私、わたあめ食べたい!」
「私はりんごあめかな」
「おーけーおーけー。拓馬は?」
「俺はまあ、あって美味そうなものを食うよ」
「じゃあ俺は志帆に付いて回るから、拓馬は咲良ちゃんに付いて回ってくんね。ここで四人ははぐれる確率高いって」
「え、お、おう。分かった」
「じゃあ俺ら行くわ。また後でLINEしてくれ」
水樹たちは先に人混みの中に消えていった。
残されたのは向日葵の浴衣を身にまとって神がかって美人すぎる女の子、新川咲良さんと僕だ。
「行っちゃったね」
「だね。まあ付き合ってるから二人で回りたかったんじゃない」
「じゃあ私たちも行こうか」
「りんごあめだよね。じゃあこの近くだ」
何秒か歩いたところにりんごあめの屋台を見つけた。
あまりお客さんは並んでいないが、りんごやパイナップルやらが水飴に包まれている甘いいい匂いが僕の鼻に刺激する。
邪魔にならないように端により、彼女の帰りを待つ。
彼女は2本の棒を持って僕の方にやってきた。
「じゃんけんで勝っちゃって2つ貰っちゃった」
「よかったじゃん。おめでとう」
「はい!」
「え?くれるの?」
「私、甘いのそんなに食べられない」
「じゃあなんでりんごあめ買ったの?」
「だって......浴衣でりんごあめって可愛いじゃん...」
また顔を赤らめる。
なんだよ天使かよこの子。
ほんとに心臓に悪い。
貰ったりんごあめを食べると予想通り、めちゃくちゃ美味かった。
やっぱり屋台で食べる水飴は美味いなと何年かぶりに思った。まあ祭りに行ったのが何年前か忘れたんだけどね。
「あ......」
僕の顔を見て、彼女はぽかーんとした顔を見せる。
「どうした?」
「ちょっと止まっててね......」
彼女の手が僕の顔の唇付近まで近づいてくる。
思わず目をつぶるが、彼女は僕の口についていた水飴を指で拭き取った。
そしてその指を自分のべろで舐めとった。
舐めとった。
「水飴ついてたよ」
思考が停止する。
落ち着け、新条拓馬。
これに何らかの変な感情は咲良にはないはずだ。
僕がおかしいだけだ。落ち着け落ち着け。
「あ、あ、あり、あり、ありがとう...うう」
「どした?壊れたか?」
「いや別に...大丈夫」
「そう。それならよかっ...きゃっ」
後ろに通っていた人が咲良にぶつかり、僕の方へ倒れてきて胸で抱え込む形になった。
またもや思考が停止する。
彼女を胸から離すとまた赤面していて、小声でこう言った。
「ありがと...」
ほんとに今日は心臓が悪くなる日らしい。
◇◇◇
そして僕たちはまた屋台巡りを再開した。
焼きそば、たこ焼き、クレープ、ポテトなど美味そうなものを順々と巡り、咲良とのデート(脳内解釈)を楽しんでいた。
すると咲良曰くもう花火が上がる時間らしく、よく見える場所に連れていってくれた。
運良く誰も人はおらず、完全な僕たち二人きりの状態になった。
丘の芝生に腰をかける。
「めちゃくちゃ食べたわ」
「そうだね〜もう食べられない」
「明日の朝ごはん食べられないかもな」
「それはないと思うけど」
僕は一つ気になったことを聞いてみることにした。
「咲良ってさ好きな人いるの?」
「......好きな人かぁ。いたらどうするの?」
「教えてもらう」
「陰キャさんは学校の男の子の名前覚えてるのかな?」
「...分からねえ」
「だよねぇ。まあいるよそんくらい」
「そっか」
「そっちは?」
「え?僕?」
「うん」
「いるよそんくらい」
「あんまり女子との関わりなさそうなのに」
「まあ初めて喋ったの最近だし」
「へえ。私と志帆以外でも喋れる女子いるんだ」
ニヤニヤと僕を見つめる。
この方自分のことだと思ってるわけないので楽しんでらっしゃる。
まあそんなことどうでもよく、空を見上げるとちょうどよく一発目の花火が上がった。
濃いオレンジ色。
その次は青色。赤色。綺麗な色の花火がどんどん上がっていく。
横を見ると両手の指先をあてて、口に持ってきて驚いているような、見とれているようなそんな笑顔をしていた。
数分後花火は終わり、ちょっと寂しくなったところに水樹からのLINEが飛んできた。
『花火終わったから帰ろうぜ。最初着いたとこで待ってるわ』
僕は『了解』とだけ返信し、その場から立ち上がると、彼女も立ち上がった。
坂を下り、また人混みの中に入る。
来た時よりも人が増えていて通るのが難しいくらいだ。
「人多いな」
「そうだね...」
すると手に他の人の手の感触がした。
それは紛れもなく彼女の手だった。
「繋いでないと......はぐれちゃうでしょ」
「お、おう」
小さなサラサラした女の子らしい手だった。
手汗が湧いてこないか心配だ。
少し強めに握るとギュッと握り返してくれる。
そんな幸せの一時は人混みを抜けて終わった。
「お待たせ二人共」
「おう。じゃあ戻ろうか」
また行きと同じように四人で帰路に着いた。
◇◇◇
午後十時。
風呂に入り、ゆっくりしようと思ったら星を見に行くと言われたため、薄いパーカーを羽織り活動着に着替える。
玄関に行くともう四人は揃っていた。
女子たちは何分か前の浴衣姿ではなく、来たときに着ていたオシャレな服装、水樹も今風のオシャレな服を着ていた。まあ僕に今風とか分からないんだけどね。
そして僕たちは外に出て空を見上げると星があった。
まだ別荘の明かりがあるのでそこまで見えないが、咲良曰くもっと綺麗に見える場所があるらしく、僕たちを先導してくれる。
数分歩いたところでその場所に着いた。
「すげぇ」
見上げるといくつもの小さな星が無限に散らばっていた。
芝生に四人で仰向けになって倒れる。
言葉はそれ以来発さなかった。
全員が見とれていたのだ。
東京では見ることの出来ないこんなに素晴らしい景色。
隣を見ると花火の時と同じ顔の彼女がいた。
わざわざ星を見に行こうと言ったのにも納得してしまうほどだ。
すると肩ら辺を掴んで僕に耳打ちしてくる。
「あれ。夏の大三角形。見える?」
「えーと...あの白い星と青い星ともう一個白い星のやつ?」
「そうそう。綺麗だね」
「僕、生で初めて見たよ」
「そうなの?」
「三角関係解決させてね」
「え?」
「幼なじみくんたちの。早く一緒にいたいんでしょ」
「そりゃ...まあ」
「私も手伝う。何か出来ることがあったら言ってね」
「なんでそこまでしてくれるんだ?」
真剣な顔で尋ねる。
あのいじめ事件はあったとはいえ、僕は彼女に何もしてない。
こうしてこの旅行に来ているのも未だに信じられてない自分もいる。
なんなら夢であって欲しいと僕の心臓は願っているだろう。
今もバクバクで死にそうだ。
「それは......いや、内緒」
「はあ?」
「内緒って言ったら内緒なの!」
「はあ......分かったよ」
「うん。今度伝えるから」
「今度っていつだろうね」
「夏休み中」
「了解した」
彼女の口がさらに耳元に近づいた。
「今度は二人で来ようね」
耳から離れる彼女を見ると歯を見せてニッと笑った。
僕の赤面した顔を見て、意地悪に笑う。
今までおつかれ心臓。
僕の心臓の耐久値が底を尽きたころにはもうこのようなことは無く、無事に旅行を終えかえって死ぬように寝た。
明日も投稿出来たらなあああ
あとみんな心臓死んだよね




