知らぬ声
遅くなってすみません!!!!
次は早く投稿する予定ですので、しばしお待ちを……
「次!配置に着け!」
とうとう、自分の番が回ってくる。さっき凄いものを見てしまった。そのせいかまだ胸が高まりが治まらない。
彼女と入学できれば、多くの事を学べるだろう。そして何よりも
友達になれる。
今までありとあらゆる人に声を掛けてきた自分だが、1度たりとも友達になれたことは無い。それどころか返事すら返して貰えず、振り返らないことなんてしょっちゅう、ひどい時はその後ばったりあっても挨拶すらしてくれない。
つまり、脱ボッチを成し遂げられるということ。
「最後の受験者!さっさとしろ」
試験管はだんだんと、その顔、態度にイラつきを表し始めていた。早く始めないと減点されそうだ。
すぅ、と息を深く吸い、詠唱を始めようとした時だった。
頭に響く謎の声
───遥かなる時より、運命を受けた我が血族よ、その心に眠る力を開放せん───
意味がわからないが、何故か力が、魔力が心から湧き上がって来る気がした。
「我が名によりその力を今貸せん、"ジャッジメントレイ"」
いつもならば、その、〈言霊〉にはほとんど乗らないはずの魔力が全て乗る。
手から放たれた"ジャッジメントレイ"は普通ならペンほどの太さの一直線のレーザーだが、それは、〔本物〕の"ジャッジメントレイ"だった。
それはつまり、言葉のまま、裁きの光が、雨の如く降り注いだ。これは一般的に〈低級魔法〉にあたるのだが、ごく稀にその、言の葉の流れに放つ魔力が"全て乗り"、その〈低級魔法〉は、誰もが知るそれではなく〈高位魔法第十二階〉のうちの〈高位魔法第十階〉の〔本物〕の"ジャッジメントレイ"になる。これは一例に過ぎなく、ほぼ全ての〈低級魔法〉は、“解放“することにより、〈高位魔法第十二階〉のどれかになる。しかし、これは、王国にいる最高位の魔道士でも、魔法つかいでも、無理に等しい業である。
「あ、あぁ」
勿論、予想してもいなかった。自分が出来るだなんて。驚きのあまり声が出ない。
「…………受験者」
試験管は、ぼそっと、小さく呟く、聞こえずに無視をしてしまう。
「………おい、その受験者!」
今度はハッキリと、聞こえるように言う。
「は、はい!」
思わず返事を返す。見ると試験管は満面の笑みで、
「ここは合格だ。次に進め。」
と、言われたのだった。




