第6話 ささいな願い
異世界生活2日目が終わろうとしていた。王様が叶えてくれる、ささいな願いを考えながらベッドで仰向けになっていた。自分としては、冒険もしてみたいがとりあえず掃除をしたい。ヤオランテに聞いたところ、トイレはボットン便所の劣化版のような物だった。しかもお風呂も王族ですら週に1度入るだけで、水も汚いので衛生面は可能な限りしっかりしたいと考えていた。
ーー魔術が使えるなら、もっと文明を発展させることは出来なかったのか?
もし願いを叶えてくれるなら、下水道工事をしてほしい。せめて臭いを消さねば、これから生活していく気になれない。
ーー香水もあるようだけど、逆効果になってるんだよなぁ。
日本の生活がどれほど良かったか、今になって気付いた。
雪夜「皆んな、少しいいかな。ヤオランテさんから渡されたこの本、皆んな読めないって言ってたから重要な部分をまとめて、紙に日本語で書いたんだ。」
ーーこいつ、まじで有能かよ。
大した量ではないが、全員分用意してあるらしい。さっきから女子と一緒に何してるんだと思っていたが、これで納得がいった。メモを見ると、魔法と魔術の違い、人以外の知性生物のことが書かれている。
雪夜「僕も読んでいて驚いたのは、僕達とこの世界の人達は、見た目は同じだけどちょっと違うところがあるんだ。それが心臓の部分。このページの絵を見てほしい。心臓の部分に、魔核って書いてある。これは、心臓と同じ働きをしているらしいけど、血を魔力に変質させる機能があるらしい。それは僕達には無いものだ。」
ーーヤオランテも自分達に対して、核が無いとか言ってたな。あれは核が無いというより、核の機能がないの方が解釈が正しいか。
拓海「…人以外にも、知性生物っているんだ。
この精霊種ってエルフみたいなやつ?」
雪夜「いや、違うと思う。核を持つ生物の体を奪って生きる生物らしいから、寄生虫を想像してくれればいいかもしれない。一応、最初から人の形をした精霊もいるらしいけど、珍しいって書いてあったし。」
晃平「精霊種が寄生虫って、、なんかイメージが崩れてく…。」
拓海「じゃあこの天霊種ってやつは?天使みたいなやつ?」
雪夜「細かいところまでは書かれてなかったけど、神話に登場する神を模した成功体と書かれていた。人類の上位互換で、空を飛ぶことができるとも。」
ーーなるほど。
つまり、天霊種はイメージ通り天使ってことか。
雪夜「もう夜も遅いし、詳しいことはまた明日にしよう。明日も王様に会うらしいし。」
皆んな、天ノ下の言葉に従って布団に入る。少しづつ、気づかないうちに皆んなと一緒にいる時間が、この世界で唯一安心できるものとなっていた。
3日目に入った。朝は昨日と同じように、朝食をとりヤオランテに呼ばれるまで、部屋で待機といった感じだった。まだ慣れないのは、トイレとお風呂、そしてご飯だ。箸がないため、基本的にはナイフとスプーンを駆使して、頑張っている。
ヤオランテ「さて、今日も国王様に会いに行くけど、準備は大丈夫?」
ヤオランテに呼ばれ、また王に会いに行く。移動が長いため、少し面倒だが仕方ないことだ。扉を開けると、また王が奥にいる。昨日ほど、緊張はしていないがやはり特殊な空気感だ。
王「さて、未来の魔法使い達よ。今回私が呼んだ理由は2つある。が、昨日話した通り私は、君達のささいな願いを叶えると言ったのでな。まずはそれを聞くとしよう。右端から順に話しなさい。」
ーー…自分からか、、よし昨日考えた通り言えば大丈夫だ……。この世界にきて必要なこと。この世界に必要なもの。つまりそれは………
晃平「はい、じゃあ僕から…。僕の願いは……、
下水道整備をして、この国の異臭をどうにかしてほしいです!」
蘭丸です!最後に晃平が言った通り、トイレとお風呂は大事ですよね笑 中世の西洋では、本当にお城の中まで臭かったらしくて、街では当たり前のように廃棄物が落ちていたらしいです。
それと、もう1つ言うことがありまして、この小説は基本毎日投稿です。遅くなるときもあるかもしれませんが、1日1話は投稿します!
どうも小太郎です。
やっと話が本筋に向きましたね。
そう、何を隠そうこの物語は主人公である、山田晃平君が異世界で下水道整備をする話から始まります。
なんでこんなことになったのかと言うと、「異世界で下水道整備って新鮮じゃね」の一言で始まりました。やっとその話が出てきて安心です。
さて、今回は雪夜君が人間以外の種族について話していましたね。はい、この世界には人間以外にも4種類ほどの種族がいます。順々に出していこうと考えているので楽しみにしていてくれると幸いです。
それでは次の話で会いましょう。
ありがとうございました。




