第4話 進まない異世界生活
第4話 新登場人物
・橋本 華恋〈はしもと かれん〉
・加藤 真央〈かとう まお〉
眼が覚めると、見知らぬ部屋にいた。夢ではなかったことを残念に思いながらも、体を起こす。周りを見渡すと、他の図書委員の姿もある。全員ここで眠っていたらしい。
雪夜「起きた?唐突だけど、何でここにいるか分かる?」
ーー…あぁ、なんだっけ、、
晃平「すいません、分からないです。確か、ヤ…ヤオ……、ヤオなんとかさんと一緒に先輩達の所まで行ったのは覚えてるんですけど…。」
《ガチャ、、ギィィ》
奥の扉が開く。
ヤオランテ「ん、全員起きてるかな。おはよう、異世界人の諸君!さて、朝食の前に君たちに色々と話しておこうと思う。」
笑顔で挨拶をされたが、誰も返さない。警戒しているのか、もしくは突然のことで頭が働いていないのか…
ヤオランテ「まずは、自己紹介から始めよう。私の名前はヤオランテ。君たちをこちらに持ってきた本人であり、今後君たちの主人になる存在だ。次にまず、そうだな。君たちが何故こちらに持ってこられたかは追々話そう。少し複雑だからね。では君たちの自己紹介を聞かせてくれるかな?」
雪夜「あ、あの…話が突然すぎて。整理したいので、少し時間を貰えませんか?」
ヤオランテ「時間は有限だからね。君たちの都合に合わせるわけにもいかないんだ。自己紹介も別に趣味などが聞きたいわけじゃない。名前さえ教えてくれれば、それでいいよ。」
皆んな困惑している。勝手に異世界に呼ばれ、不審な男に眠らされ、そしてはやく自己紹介しろと……。頭が混乱していて、怒る気にもならないが、せめて休ませてほしい。
雪夜「じゃあ、、僕から……。アマノシタ ユキヤです。」
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ヤオランテ「全員終わったね。朝食を食べ終わったら君たちには、この本を読んでもらいたい。夜に君たちをこの世界に持ってきたの理由に関わることも書いてある。基礎知識がないと今後大変だろうから。さて、、朝食にしようか!」
こうして、僕らの異世界生活2日目が始まった。
【朝食後 先ほどの部屋にて】
陽「意外と分厚いぞこの本。」
華恋「やだなぁ、もう帰りたい…。」
雪夜「これからどうなるんだろ、、正直僕はあのヤオランテっていう人は、苦手だな。」
華恋「あいつまじでウザい。何あの偉そうな態度。」
陽「さっきまでだんまりだったのに、よく喋るな。ご飯食ったから落ち着いたのか…。」
真央「でも、確かに少し落ち着いたのかも…。」
皆んな少しだけ気が緩んだのか、珍しく会話が長く続く。この光景は、なぜか自分まで安心する。だけど陽の言う通り、渡された本は地味に分厚いので読む気にならない。かといってする事もないので、ベットで横になりながら本を開く。
ーーあれ?なんだこれ。喋れるようにはなったけど、読み書きはまだできないのか…?
晃平「ごめん、誰かこの文字読める?」
皆んなで本を覗き込む。
良太「読めねぇ。」
誰も知らないか、と思っていたら
雪夜「読めるぞ…?」
皆んなの視線が天ノ下に集まる。この状況で、嘘なんて言う訳がないし、、本当に読めるのか?
陽「本当か?俺も読めないのに…。」
雪夜「あぁ。見たときはないけど…読める。」
華恋「なんで、雪夜先輩だけ…?」
雪夜「他に読める人は本当にいない?」
全員が首を横にふる。天ノ下以外は、やはり読めないらしい。理由は知らないが、本を読むのは天ノ下に頼るしかない。
雪夜「仕方ない、僕が読むしかないのか…。」
そう言って、天ノ下は本を読み始めた。
ふと時計を見るとそろそろ12時を回りそうになっていた。
ーーこの世界でも、時計は変わらないのか…。ちゃんと1時間が60分だし。そもそも時間が60で区切られてるってなんでなんだろう。今更になって、どうでもいいことに疑問をもつ辺り、暇になってきた証拠だ。
晃平「天ノ下先輩。何か分かりました?」
見たところ、半分も進んでないが、こちらも暇なので聞いてみた。
雪夜「…うん。何て言えばいいんだろう。最初の方は、神話っぽいことが書かれていた。その後は、人の体の仕組みとか、他の生物のこととかが書いてあった。例えるなら教科書って言えば分かるかな?」
晃平「教科書…。異世界に来ても勉強するのかよ…。」
雪夜「後で詳しく教えるよ。まだ全部覚えた訳じゃないし…。」
それを最後に、また静かになってしまった。誰も喋る気がないのか、誰も興味ないのか、、気まづい空気でお昼を迎えた。
ーー家に帰りたいなぁ…。
蘭丸です!全然進まない異世界生活!流石にヤバイかなって思ってきました。次話には、異世界の新キャラを出す予定なので楽しみにしていてください。
どうも小太郎です。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
やっぱり話進まないな〜とこちらでも考えていますが、ぼちぼち展開していってくれると思います。
今回の話では雪夜くんに少し特別感が出てきましたね。これからも彼には活躍してもらうことが多くなると思います。
それに対して今作の主人公はまだまだ陰が薄いですね。きっとそのうち活躍していくと思いますのでそこに注目してくれると幸いです。
では、次の話で会いましょう。
ありがとうございました。




