第15話 襲撃
迷宮を後にして、晃平は良太と共に寝室である難題の作戦会議をしていた。会議と言っても部屋で喋っているだけだが、これからトイレをよくする為には必要なことだった。
晃平「…吸引ポンプか。」
良太「あぁ、水を引っ張ってくるには必要だぞ。」
ーーてことは、でかいモーターでも造らないと無理じゃね?
晃平「モーターの造り方なんて知らないんだけど……。」
良太「確か中学の理科の資料集に、モーターの仕組みとか描いてあったよな。」
ーーそんなのあったっけ?
良太「だけど、モーターの前に磁石必要な気がする。」
晃平「磁石か…。磁石の造り方は知ってる?」
良太「あー、磁石くらいならこの国にあるんじゃね?天然磁石もあるんだし、文明が進んでいるなら採れていてもおかしくはないだろ。」
晃平「…そっか、じゃあ後でヤオランテさん辺りに聞いてみるか。」
モーターを造れば、吸引ポンプだけでなく他の物へ応用が出来るようになり、今の生活をより高度に発展できる。しかし、モーターを造るまでにまだ当分かかりそうだ。
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ヤオランテは、自らの部下と兵士を迷宮内に派遣し、謎の少女と謎の巨大蛇の行方を追っていた。探索を開始して半刻が経つが、未だに報告はない。
ヤオランテ「まだ見つからないとは…、私の予想以上に迷宮は広がったようだ。」
数百人単位を送り込んだので、数時間もかからないと思っていたのだが、、
ーー私の空間移動の魔術は、一度使うだけでも貧血を起こしてしまうしな…
ヤオランテは時空間魔術を得意としている。しかし、燃費が悪すぎる為に乱発することができない。
そう思っていると、聴覚共有の魔術で報告がくる。
『ヤオランテさん、聞こえますか?』
ーーあぁ、聞こえているよ。見つかったか?
『はい、巨大な蛇が通路の奥に居ます!」
ーー分かった。君の場所に飛ぶから、他の探索隊の人達にも報告をよろしく頼む。
共有を切り、時空間魔術の準備をする。
ヤオランテ「…よし、行くか。」
ヤオランテは青白い光に包まれ、その場から消える。
フィーア「人類種はいつの時代も強欲ですね。今回は彼もいないですし、遠慮なく殺しましょう。」
フィーアは、再び現れた人類種に対し苛立ちを覚えながら戦闘態勢に入っていた。一番前に立っている人類種に狙いを定めて嚙み殺そうとすると、目の前に青白い光と共にまた1人、人類種が出てきた。
ヤオランテ「…ん?」
ヤオランテが頭を上げると、目の前に大きな口が見えた。
ヤオランテ「驚いた。報告通りとても大きいんだね、君。」
フィーア「いきなりこの場に現れるとは、人類種はこんな奇妙な力を持っていましたか。神共が見たら、恐怖を覚えそうですね。」
ヤオランテ「何を話しているか分からないけど、我々の発展のため、そして私の好奇心のために捕まってもら、。」
次の瞬間、ヤオランテが喋り終わる前にフィーアは口を開き攻撃を仕掛けた。しかし、
ヤオランテ「遅い!!」
ヤオランテは核を全開に起動し、一時的な高速移動をした。フィーアが気づいた時にはすでに背後を取られており、
ヤオランテ「はぁぁっ!!!!」
壁に向かってボールのように投げられていた。
フィーア「ッ、これは、。」
壁に頭から突っ込む。すぐに起き上がり、先程の不可解な現象の分析を始める。
フィーア「私が持ち上げられて、投げられるとは。何かしらの魔術を行使したのでしょうが、一体何を。」
ヤオランテは容赦なく攻める。
ヤオランテ「休む暇など無いぞ!!」
高速移動を使い、瞬時にフィーアの懐に入り通路の奥まで投げ飛ばす。
フィーア「…くっ。」
フィーアが起き上がった時には、敵の姿は見えておらず抵抗する間も無く奥へ奥へと投げられる。
ヤオランテ「ん、あれは?」
蛇を投げた方向に、階段がある。
ーー蛇が私達を通さなかった理由はあれか?
ヤオランテ「皆んな、私に続け!!!」
人類種がこちらに走ってくるのを見てフィーアは、自分では勝つことはできないと悟り、仲間を呼んだ。
フィーア「アインズ、ツヴァイ!起きなさい!聖域に人類種が攻めてきます!」
ドライとライト、フュンフは、戦える力がないので、アインズとツヴァイを呼ぶ。
ヤオランテ「はぁっ!!」
ヤオランテの攻撃でフィーアは階段から叩き落とされ、聖域への侵入を許す。
ヤオランテ「呆気なかったな。もう少し魔力を消費すると思っていたが。」
余裕の表情でヤオランテは聖域に足を入れる。そこには、灰色の壁に囲まれた広い空間が広がっていた。
蘭丸です!今回は少しだけヤオランテの戦闘が入りました。ヤオランテが使っている魔術の解説は次話で入ると思います。
どうも小太郎です!
ここまで、読んでくださりありがとうございます!
さて、今回はいろいろと課題が見えてきましたね。下水道整備を一つするにもたくさんの技術がいります。その中でもこの話では吸水ポンプのためのモーターの話が出てきました。そのモーターをどうやって作っていくのかがこれから重要になってくると思います。
それでは次の話で会いましょう!
ありがとうございました!




