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英雄の知らない物語  作者: 星蘭丸&小太郎
第1章 絶望的な異世界?生活
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第14話 英雄√ 3

雪夜と健太郎の2人とは別に陽達は、修練場で毎日稽古に励んでいた。彼らは魔術が使えない為、神造武器がないと戦力外の上に魔法を使える可能性があるといっても、魔法自体どういうものか分かっていないので、現状存在価値が皆無である。しかし、貴重な異世界人なので保護して貰っている感じだ。


拓海「…もう何もしたくない。」


遠藤拓海は、修練場に行こうとせず部屋で寝込んでいた。拓海が想像していた異世界生活とは程遠い生活なので、精神面でダメージが大きいらしい。


拓海「毎日、毎日、毎日なんで俺があんなことしないといけないんだよ…。」


拓海は毎日、基礎的な身体作りの為、鎧を着込んで走ったり、特になんの能力もない剣を使って陽と打ち合ったり、そして元より運動をしていなかったせいか女子に馬鹿にされていた。


拓海「なんでこっちでも天ノ下は優遇されんだよ。まじで意味分からねぇ、結局女共は顔かよ!」


天ノ下は、異世界に来てから拓海達よりも特別扱いされており、1人だけ王妃や姫にあったり貴族達からも友好的に接してもらえたりなど、明らかに扱いが違っていた。


拓海「吉田も吉田だろ。なんであいつが神造武器と契約してんだよ。」


遠藤 拓海は愚痴をこぼしながら、トイレに向かう。


ーーここのトイレ臭いんだよなぁ。廊下も少し臭うし…。


拓海「あ?なんだあれ?」


拓海が向かう先に何やら人が溜まっている。よく見ると松本 良太とこの国の兵士がいた。


良太「あれ、遠藤?どうした?」


拓海「…いや、えっと、何してるんですか?」


見た感じ、トイレを解体しているように見えるが。


良太「あぁ、ここのトイレを水洗式にしたくてさ、とりあえず貯水タンクをくっつけていたんだ。それよりお前、この時間稽古じゃなかったっけ?」


拓海「あ、、今日は調子が悪いので休もうかなと…。」


良太「そっか。まあ大変だろうし、しっかり休めよ。」


興味なさそうに返される。拓海からしても松本などに興味はないのだが少しイラッとくる。


拓海「えっと、トイレしたい場合って…。」


良太「ここの反対側にもう一個あるだろ。そっちで頼む。」


城は左右対称になっており、反対側にもトイレがある。


ーーそっちまで遠いんだよ、なんで今日に限ってそんなことしてんだよ、まじで死ねよ。


結局ずっと不快のまま、遠藤 拓海の1日は終わった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



遠藤 拓海が城の中で休んでいる頃、修練場では陽達が稽古に励んでいた。彼らはフリアの部下の兵士に毎日鍛えてもらっており、特に陽は元々素質があったのか着実と実力を高めていた。


カイロス「よくそんなにはやく動けるな。元々身体つきもよかったし、陽は頑張れば聖騎士団に入れるかもな!」


陽「ありがとうございます!雪夜達の足を引っ張らないようにしたいって思うと、頑張らなきゃって思えるんですよ!」


華恋「雪夜先輩のサポートだとしても、頑張りたいですよね!」


陽と華恋の2人はやる気が凄い。元より運動神経がいいのもあり、剣の扱い方も覚えるのが早く、フリアの部下のカイロスからとても気に入られている。


カイロス「じゃあ、今日はそろそろ終わろうか。佐藤さんと加藤さんも、終わっていいよ。」


恵、真央「はーい。」





恵「…やっと終わった。」


真央「シャワーがないって辛いよね。」


2人は水風呂に入っていた。真央はともかく、恵はこの異世界に来てから元気がない。ヤオランテから元の世界に帰る手段がないと聞き、かなり落ち込んでいる。


恵「…親に会いたいな。もう、こんな所から早く出たい。」


真央「だから天ノ下先輩が頑張って、元の世界に戻れる手段を探すって言ってたじゃん。」


恵もそんなことは分かってはいるのだが、何の前触れもなく強制的に異世界に連れてこられて、国力を高めるために兵として育てられていることを考えると、あの時、図書室の引越しの手伝いなど行かなければ良かったと後悔している。


恵「…はぁ、、帰りたいな。」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



雪夜「フリアさん、最近王国の方が慌ただしいですけど何かあったんですか?」


フリア「晃平君達が整備を進めている迷宮の中にヤオランテさんが興味を引く生物がいたらしいよ。それを捕まえるために、兵を連れて迷宮探索をするらしいよ。魔道具も発展してきてるから、迷宮で迷うことも無くなったらしいし。」


雪夜には関係のないことなので、さほど興味はない。が、どんな生物のか少し気になり、


雪夜「どんな生物何ですか?」


フリア「聞いた話だと、人型の精霊種と見たこともない巨大な蛇がいたらしい。そう考えると確かに珍しい。」


雪夜「へぇ、僕も見てみたいな。」


フリア「もし今回の探索で手に負えない相手が出てきたら、私の騎士団が迷宮探索を受け継ぐから、君達の初実戦もあるかもね。」


神造武器は完璧に制御できる訳ではないが、暴走したり火力を出しすぎたりという事はなくなり、単純な戦闘能力なら世界で最強と言っても過言では無くなっていた。


雪夜「実戦か…。この世界に来た時は考えもしなかったな。」


健太郎「…そもそも、異世界に飛ばされるなんて思ってもいなかったです。」


雪夜「確かにね。でも僕達は、この世界で役目を果たしたら元の世界に帰るんだ。その為にももっと頑張らないと!」


雪夜と健太郎はたまに会話を交わす程度の仲にはなり、元の世界に帰るという希望を捨てず少しづつ前に進んでいた。

蘭丸です!今日も小太郎がいないので少し短めで。今回は、晃平と雪夜以外の図書委員の心境の一部を書いてみました。私も異世界に飛ばされたら、まず俺最強になったか⁉︎と確認はせず、とりあえず帰れる場所を探すと思います。

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