第13話 再び迷宮へ
下水道整備兼迷宮壊しは、予想以上に順調に進んでいた。良太の方は貯水タンクを造り、水洗式トイレの方の製作を、タケロスと晃平は迷宮の方で、下水道の為の道造りと迷宮の探索をしていた。晃平が連れてきたドライのことを、ヤオランテはとても気にしているらしく迷宮には何かあるはずだとタケロスと晃平、大人数の兵士を迷宮に派遣した。
タケロス「迷宮の中に人がいるなんて、思いもしなかった。その少女はどこから来たとかは分からないの?」
ーーどうしよ、何て言おうかな…。
嘘をついたところで多分すぐにバレるのだが、
晃平「…えっと、どこから来たかとかは分からないです。そもそもこいつが何なのかもよく分からないですし。」
実際、自分も謎だらけなのだ。あの迷宮の下の空間が何のためのものなのかは、よく分からない。
ーーそういえば、ライトが自分とドライを含めて全員で7人いるって言ってたな。もし、あそこにタケロス達が着いちゃった場合どうするつもりなんだろ。ドライとライトはずっと黙ってるし、、。
晃平「天ノ下先輩達って今どんな感じなんですか?」
タケロス「私も詳しくは聞いてないけど、色々頑張ってるみたいだよ。彼らは君も含めて、神造武器を全力で使えるからね。羨ましい限りだよ。」
晃平「神造武器?なんですかそれ?」
タケロス「あれ、知らないの?」
晃平「いや、初耳ですけど…。」
ーーなんだよ、神造武器って。まじで勇者みたいじゃん。
タケロス「神造武器って言うのは、簡単に言うと神様が造り出したとても強力な武器だ。核のある私達が使うと、武器の固有能力を使うことは難しいし、使えたとしてもほとんど意味を成さない。だけど、君達は別でその能力を惜しみなく使うことができる。」
ーーいいなぁ、下水道整備やりたいなんて言わなきゃ良かったかな。
晃平は少し悔やみながら、タケロスと共に迷宮を進む。魔道具の光る糸を使って迷わないようにしているが、もっと派手な魔道具はないのかなと思う。
タケロス「止まって!!」
タケロスがいきなり大声を上げる。
タケロス「今、何かそこにいたな。奥の方が暗くてよく分からなかったけど、、。」
よく目を凝らして見ると、自分よりも大きな蛇がいる。
ーーあの時の蛇か…。
ドライ「…もしかしてフィーア?」
晃平「…フィーア?えっ、と、ライトが言ってた不老の蛇だっけ?」
フィーア「そこにいるのは、ドライか。…私達の元に来なさい。そして、そこの人類種。今すぐ迷宮から去りなさい。前回はライトの許可で様子を見ましたが、今回は貴方以外にもいるようですし、再び聖域に立ち入ると言うのなら、容赦はしません。」
晃平「…聖域?あの場所のことか?」
タケロス「おい!君達は何を話しているんだ!」
晃平「…え、いや、ドライを置いて、僕達は今すぐ帰れと。」
タケロス「帰れ?あの先に見せたくないものでもあるというのか?…それにしても、君はあの蛇の言葉が分かるのかい?」
晃平「まあ、一応。」
タケロス「帰ることくらいは私は別に構わないが、、ヤオランテさんに迷宮にはやはり何かがあると報告しなければいけないな。」
別に自分はどうでもいいと思っているのだが、ドライやライトにも被害が及ぶと考えると、少し申し訳なくなる。少なくとも、ドライに興味を持っているヤオランテは聖域とやらに辿り着くだろう。
ーーこういう時って、どっちの味方につけばいいんだろう。
タケロス「晃平君、ここは一度帰ろう。此処で無駄な争いを起こして君の身に被害が及ぶと、ヤオランテさんに怒られてしまうしね。」
晃平「…分かりました。」
ドライの方を見ながら、返事をする。まだ自分は日本での生活で培ってきた、優柔不断な性格を捨てられてはいない為に決心がつかない。結局、その日は悩み続けながら迷宮を後にした。
蘭丸です!投稿遅れてすいませんm(_ _)m
正直今回は全然話進んでいない気がします。それと来週の木曜日と金曜日は投稿ができません。




