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英雄の知らない物語  作者: 星蘭丸&小太郎
第1章 絶望的な異世界?生活
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第12話 迷宮脱出

迷宮に入ってから大分時間が経った。流石に疲れてきてしまい、先程から休憩を挟んでいる。


ーーお腹すいた…。


良太と逸れ、迷子になってから約24時間が経とうとしていた。ライトを使い、線と矢印を壁に描いているので迷うことはないが、単純に道が長い。誰も喋らないため、自分とドライの足音がよく響く。


晃平「やばい、お前ら殺す前に僕が死にそう。」


ーー本当にやばい。空腹状態で延々と歩き続けるのは、普通の高校生にはキツい。


ライト「死ぬな晃平。お前がここで死ぬと俺だけ損してる気分になる。」


ライトの発言を聞き流しながら道を進む。空腹と眠気で意識が朦朧としていて、途中から元の世界の食べ物の事しか頭になかった。


ライト「お前の声も元気無くなってきたし、俺が雑談でもしてやろうか?」


晃平「…いや、いい。それより、迷宮ってこんな長かったっけ?」


何度か行き止まりに会ってるとは言え、そろそろ出口に着いてもいい頃だと感じている。が、一向にその様子はない。


ライト「迷宮なんだから、そんな簡単に出られたら意味がないだろ。」


ーー帰った頃には下水道整備終わってるとかないかなぁ…。


しかし現実は都合良く進まないらしく、また行き止まりに当たってしまった。晃平の心が折れかかっていると、行き止まりの壁の方から誰かの声が聞こえた。


晃平「今何か、、ここから聞こえた!」


ライト「よかったな。この壁破れば出口に近づくぞ。」


そんなことをライトは言うが、晃平は何か特別な力を持っているわけでも、武器を持っているわけでもないのでそれは叶わない。晃平は、今の自分に出来ることをしようと考え、息を大きく吸い辺りに響く大声を出し、ここに自分がいることを伝える。どのみちこの迷宮にいるのは自分か良太のどちらかなのだ。察しが良ければ分かるだろう。壁の奥からは声は聞こえない。半ば諦めかけていると、、


晃平「ッ!」


壁が破裂し、晃平もろとも吹き飛んだ。ドライが晃平をキャッチし反動から守る。目を開け、壁の方を見ると、煙の中から誰かが出てくる。


タケロス「…晃平、君?」


晃平「タケロスさん…。」


タケロスを見たら、帰ってこれたと安心してしまいそのまま倒れてしまう。視界がより暗くなり、意識は闇の中に消えていった。




気づいたら見知った天井が其処にはあった。少し懐かしい感じもするが、この前見たばかりだ。頭がまだ混乱していて何があったか思い出せないが、ベッドの横に立っている人離れした少女を見て、なんとなく察しがついた。


晃平「…ドライ、だっけ?」


ドライ「目が覚めたんだね。」


ーーあぁ、そうだ。確か迷宮から出られたんだっけ?


ライト「やっと起きたのかよ。」


ドライの懐から声が聞こえる。


晃平「…ライト、か。そういえば、あの後どう…、」


なった?と聞こうとした時、部屋の扉が開き、


ヤオランテ「ん?目が覚めたのか。」


ヤオランテが入ってきた。


ヤオランテ「おはよう、晃平君。大分寝てたみたいだけど、調子はどうかな?」


晃平「はい…まあ、問題ないです。」


ヤオランテ「タケロスから君の行方が分からないと聞いた時は驚いたよ。それにしても、君はまた珍しい物を連れてきたね。まさか人型の精霊とは。」


ドライ「何話してるの?」


ーーそうか。ドライとライトはこの世界の言葉が分からないんだっけ?


晃平「えっと、お前が珍しいって言ってる。」


ーー天ノ下が人型の精霊は珍しいって言ってたけど、ヤオランテが驚いてるってことは本当なんだな。


ヤオランテ「少し残念なのは、言葉が通じないことかな。脳に介入して言葉を覚えさせようとしたけど、何故か出来なかったし。本当に興味深い。」


1人で興奮しているところ悪いが、自分はそんなことに興味はない。今知りたいのは、気を失ってからのことと、下水道整備のこと、そして良太のことだ。


晃平「ヤオランテさん、良太って何処にいますか?」


とりあえず、一番気になっていることを聞いてみる。まだ迷宮の中にいるなら、ヤバい気がする。


ヤオランテ「良太君なら、タケロスと一緒にいるはずだよ。タケロスが言うには君の行方不明は彼が教えてくれたらしいけど。」


晃平「え?てことはあいつ自力で帰れたの?まじかよ。」


自分の方向音痴ぶりに少し落ち込む。あそこで迷子になったのが自分だけというのは恥ずかしい。


晃平「それじゃあ、僕が迷子中に下水道整備はどうなったんですか?」


ヤオランテ「良太君の方は、数名の兵士を連れて迷宮探索、タケロスの方は通常通り開通作業だ。まあ、君がいない間に川の方には繋がったんだけどね。」


晃平「…最後にもう一つ。僕が寝ている間に何かありましたか?」


ヤオランテ「何か?何かか。まあ何かはあったな。まず、君と一緒にいたドライ君のことを少し調べさせてもらった。謎だらけなのは変わりないけど、とても珍しい人型の精霊種。そして介入魔術が通じない。肌は死人のように冷たい。まあ他にも色々調べたけど、一番気になっているのは何故君と一緒にいたかだ。言葉が通じない以上、君が起きるまでそこの所が何も分からなかった。」


ーーそっか。確かに不思議に思うのも分かる。迷宮に入って、帰ってきたら見知らぬ少女と一緒にいれば、誰だこいつってなるよな。


晃平「なあ、ドライ。お前とかライトのことって喋っちゃっていいのか?」


ドライ「やめてほしいかな。」


理由は分からないが、拒否反応を示しているので話すのは止そう。


晃平「すいません、ヤオランテさん。やめてほしいと言っているので、話すことはできないです。」


ヤオランテ「うん。まあ急ぐようなことじゃないし、迷宮の中を調べ尽くせば分かることだろう。…じゃあ、晃平君。君は、この前と同じように下水道の整備をよろしく頼むよ。雪夜君達と違って、軍事力ではなく国の発展の為に貢献してくれると期待している。」


そう言い残すと、ヤオランテは部屋から出て行ってしまった。


晃平「はぁ、あいつと話すのはやっぱり嫌だなぁ。なんか目上の人って話しづらい。」


愚痴をこぼしながら、作業に戻ろうとベッドから降りる。


ーーあ、、。


晃平「ライトはともかく、ドライはどこに居させればいいんだろう。」


意外と重要なことを聞き忘れたなと思いつつ、結局ドライとライトを連れて、下水道整備の為に再び迷宮に向かった。

蘭丸です!皆さんには凄くどうでもいい話ですが、この物語に出てくる異世界召喚者の9人の名前は、天ノ下 雪夜以外普通の名前を追求した結果こんな感じになりました。そのせいか自分で書いていて山田 晃平や松本 良太など、何処にでもいそうな名前でラノベ主人公っぽくないなと思ってしまってます。

どうも小太郎です!

ここまで読んでくださり有り難うございます。

さて、話もだんだん進展してきましたね。今回の話で一番思ったことはタケロス優秀たな〜〜てことですね。

それでは、次の話で会いましょう。

ありがとうございました。

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