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英雄の知らない物語  作者: 星蘭丸&小太郎
第1章 絶望的な異世界?生活
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第11話 迷宮探索?2

晃平は寝転がっていた。確実に帰れる手段がない以上、余計な体力を使うまいと休憩している。迷宮で迷子になってから大分時間が経ってる気がする。


ーーそういえば、さっき階段の前で見た蛇?はなんだったんだろう。


階段を降りてきてから、追ってきてないところを見ると、元から自分は眼中になかったのか、それとも階段を降りられなかったのか…。ふと隣を見ると、ドライと万年筆が座っていた。


晃平「…えっと、ライト?お前って何なの?」


率直な質問をしてみる。万年筆が機械音だとしても話すというのは、この時代にしては中々興味深かった。


ライト「俺自身もよく分からない。なんでこの姿で造ったのか、なんで意思を持たせたのか、そして何故この場所に閉じ込められているのか、何も分からない。」


晃平「…じゃあ、ドライの方は何?」


ライト「ドライは、機械と精霊種の混ざり物。神が造った核を持つ生物とは違う。神の趣味、神の好奇心で造られた化け物。ドライ以外にも、神に造られた化け物はこの牢屋の中にいる。」


晃平「お前ら以外にも?」


ライト「壁にいくつも扉があるだろ。あの中に普段は住んでいる。外に用事が無ければ、出ることは滅多にない。俺とドライが外に出たのは、人型がこの場所に来ると報告を受けたからだ。それがお前だったわけだが。」


晃平「お前とドライ以外にどんな奴がいるんだ?」


ライト「順番に言っていくと、アインスは核を持たない人型の機械。ツヴァイは、頭は牛で身体は人型の機械。フィーアは、巨大な蛇で機械ではないが不老だ。フュンフは、羽の生えた馬の型をした機械。後は、、ゼクスってやつもいたが今はもういない。」


晃平「ここに居るのはお前を含めて6人か。それにしても、神話に出て来るようなやつがいるのか。見てみたい気もするなぁ。」


機械じゃなければ夢も広がったんだが…と思いながら、会話が途切れる。


ーーそういえば、この上の迷宮を下水道として使っちゃうけど大丈夫かな?流石にここまで水はこないと思うけど、、


良太やタケロスのことも一緒に思いだすが、今は自分の事で精一杯なのであまり気にならない。最優先はどうやってここから出るかだ。もう一度迷宮に入れば、出られる保証はない。かといって、ここにずっといる訳にもいかない。


晃平「なあ、本当にここから出ることって出来ないの?」


ライト「迷宮に入って、運が良ければ出られるぞ。」


晃平「はぁ、それ以外無いのかよ。」


そろそろ行動に移さないと、餓死する可能性がある。身体を起こして、階段の方に目を向ける。


ーーあ。


晃平「…ライト、お前って万年筆の形してるけど、インクって出るの?」


ライト「出る。色は黒一色だがな。」


晃平「少しだけ力を貸してくれないか?お前を使って壁に線と矢印を描いて進めば、少なくともこっちには帰ってこれるし。」


ライト「お前しか得しない。そんな自分勝手なことに俺を使うな。」


正論を返されたが、諦める訳にはいかない。現状一番役に立つのはこの万年筆だ。


晃平「まじで頼む!出口見つけたら、ここに返しにくるから!」


ドライ「別にいいんじゃない?このままここに居てもやる事ないし。」


ライト「俺は都合の良いように使われるのは嫌いなんだ。…だが、こちらからの願いも聞いてくれるなら構わない。」


晃平「願い?」


ライト「そうだ。今回俺を使う代わりにお前には、俺達全員を殺してもらう。時間はかかっても構わない。お前は死ぬまでに、俺たちを殺す。それが願いだ。」


ーーは?なんで?


晃平「…なんでお前たちを殺さないといけないの?」


ライト「理由などお前には関係のないことだ。さて、どうする?」


意味が分からない。訳が分からない。なんで自分達から殺してほしいなんて言うのだろう。疑問に思いながらも、すぐに答えは決まった。


晃平「…分かった。だけどすぐは無理だ。僕が死ぬまでには、、頑張る。」


ライト「期待はしていないが、言ったからには強制的にでも頑張ってもらおう。」


晃平「…なあ、なんで僕に殺させるんだ?そんなに死にたいなら自殺すればいいじゃんか。」


ライト「できるなら、とっくに皆んなやっているだろう。まあ、お前が殺そうとした時に分かるはずだ。」


ーーまあ、、それは後回しでいいや。今はここから出ることを考えないと。


晃平「よし、ライト、お前を借りるぞ。」


万年筆を手に取り、再び迷宮を進む。ちゃっかしドライも後について来ているが、特に触れないでおこう。松明を掲げながら壁に線と矢印を描いていく。まだまだ時間はかかりそうだが、ほんの少しだけ出られるという希望が見えた。


ドライ「…そういえば、ずっと気になっていたんだけど、なんで晃平は私達の言葉が分かるの?ライトとゼクスには、この時代の言語はもう変わってるって聞いたけど…。」


晃平「あぁ、それか。まあなんていうか、僕って元々この世界の人間じゃないから、かな?いや関係ないか。えっと、故郷で使っていた言葉と同じだから、かな。」


ライト「気になることを言った気がするが…。この世界の人間ではない?どういうことだ?」


晃平「いや、僕もよく分からなくて。なんかヤオランテっていう人に連れてこられたらしいんだ。」


そう、自分でもよく分かっていない。異世界召喚。元の世界ならよくアニメや漫画でよく見る言葉だ。だが、実際には訳が分からない。どうして、自分達の文明よりも劣っている世界でそれが可能なのか。いくら魔術の力とはいえ、そんなこと不可能なのではないか…と。もし可能だとしても、それは異常なことだ。何せ科学技術で証明、再現できないことをこの世界では出来てしまうのだから。


ーーそれに魔法の再現とかって言ってたよな。


まだこの世界には謎が多そうだと自分に言い聞かせ、作業に戻る。


晃平「…やっぱりめんどくさいなぁ…。」


愚痴をこぼしながら、ため息をつき、晃平は地道に迷宮を進んでいった。

蘭丸は今回ネタが思い浮かばず後書き無しです。

どうも小太郎です!

ここまで読んでくださりありがとうございます!

さて、万年筆ライトとドライがいい感じですね。私も読んでて楽しくなって来ました。良かったです。ちなみに、この万年筆は私が考えました。「万年筆が喋ったらかっこよくね」と言う単純な発想です。

これからどんな活躍をしてくれるかは見所です!

それでは次の話で会いましょう。

ありがとうございました。

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