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昭和に出会った人たち  作者: 妻戸裕次


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第28話⭐昭和の夜空はツッコミ満天⭐

――星に見られて育った僕らの流行歌――


「♪ 星はなんでも知っている〜」


平尾昌晃のこの歌。

たぶん、僕が人生で初めて覚えた流行歌やと思う。


当時の僕は本気で信じていた。

星は全部お見通しやと。


だから思っていた。

「夜に悪いことは出来へん…」


……

昼はエエんかい!!


そうツッコんだ瞬間、

十(とお)上の姉が、すべてを見透かした顔で言い放った。


「昼にだって星はあんねよ。

ただ、見えてへんだけ!!」

……はい、完敗。


次に覚えたのが、

「♪ 上を向いて歩こう にじんだ星を数えて〜」

坂本九の大ヒット曲や。


この歌、アメリカでは

 **『SUKIYAKI』**というタイトルで大流行。


理由?

  当時アメリカで「すき焼き」が流行ってたから、らしい。

……歌詞、関係あらへんやん。


さらに坂本九は続けて、

「♪ 見上げてごらん 夜の星を〜」


これも名曲。


で、アメリカでのタイトルが

『TAKOYAKI』……


……なわけあるかい!!(笑)


中学生になると、今度は少し大人びて、


「♪ 両手を回して 帰ろ

 揺れながら 涙の中を たったひとりで〜」


三橋美智也の

『星屑の町』。


♪ たったひとりで〜

……言うてるけど、

連れと一緒に帰ったね(笑)


今思えば不思議や。


子どもの頃に覚えた歌、

星、星、星。


夜空ばっかり見上げて育った昭和。


歯磨き粉だって

サンスター。


……

図星やね(笑)

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