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昭和に出会った人たち  作者: 妻戸裕次


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19/43

第19話『〜昭和ジャングル珍道中〜』**

「ヨッコイショ」。

最近じゃ、イスに座るにも掛け声が必要になってきた。

あぁ…人はこうして“昭和のオジサン”へと進化していくのだ。


しかし、彼と出会ったのは、まだ掛け声なんかいらない若い頃のこと。

驚いた、驚いた、驚いたネ——

まさか彼が“28年目の真実”を知るなんて。


そう、57歳で「えっ!? そんなこと!?」という事実を知った男。

その間ずっと、命のギリギリを見つめながら暮らしていた。

昇る太陽、沈む太陽。

来る日も来る日も、ジャングル、ジャングル、またジャングル。

想像を絶するサバイバルの日々。


そして日本に戻ったときの第一声——

「恥ずかしながら帰って参りました」。

いや、恥ずかしいとかじゃなくて現代人みんな驚愕やで!?


その後の言葉は

「もう、何が何だか分からない」

——でしょうね!! 28年ぶりならスマホ見ても腰抜かすレベル。


長すぎたジャングル生活のせいか、

帰国後、公園のジャングルジムに登っていたというウワサ(※ウソです)。


グアムのジャングルから、

日本のコンクリートジャングルへ。

帰ってきたのは昭和の“今浦島”、横井庄一さん。


そして人々は彼の名で韻を踏む。

「ヨッコイショウイチ!」

……って掛け声!? もう本人もビックリや。


やがて彼はその掛け声とともに目を閉じたという(※ほんまかいな!)。

享年82歳。お疲れさまでした、横井さん。

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