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朝陽と缶拾い
チュンチュンと甲高いスズメの鳴き声が橋下の空間を切り裂くように響いた。
瞼の裏に染みる朝陽の強さに思わず眉根を寄せる。
「ん……」
ヨシオが目を覚ますと世界はすでに白々と明けていた。
枕代わりにしていた段ボールの端に頭を乗せたまま首を左右に傾ける。
パキパキと小枝の折れるような音が鳴る。
(朝か……)
腕時計を確認すると5時半を指している。
CASIOの腕時計は正確だ。
ペットボトルの水を一口含むと、口中に広がる冷たさが覚醒を促した。
「よし」
立ち上がると膝が軽く軋む。
昨日集めておいた廃材の束を脇によけながら橋脚に立てかけてあるゴミ袋を手に取る。
透明なビニール袋には昨晩拾った空き缶が十数個入っていた。
「今日はこいつから始めよう」
朝霧の中に沈む河川敷を見渡す。
平和な光景だった。
ランニングする男女。
犬の散歩をする老人。
そして、その隅っこで缶拾いをする自分―
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