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橋下の日常(続き)
「そういや昼にカレー食べただけだよな」
独りごちる声が淀んだ空気に吸い込まれていく。
空きっ腹を抱えながら横になると、胃袋が波打つ感覚があった。
(吉ギューでも食べたいけど節約しないとな)
ペットボトルの水で口を湿らせる。喉を通る冷たさが妙に心地よい。
「明日は早朝から空き缶集めだ」
指折り計算する。一日平均3kg集めて換金すれば100円程度。最低賃金以下だ。
それでも生き延びるための手段は他にない。
「今日は早く寝よう……」
瞼を閉じると今日一日の出来事が走馬灯のように浮かぶ。
コンビニでの羞恥体験。みたらし団子の甘さ。紫苑の謎めいた微笑み……
「明日こそ頑張ろう」
小さく呟くと同時に睡魔が訪れる。
段ボールの上で身体を丸めながら、ヨシオは浅い眠りについた。
夢の中で柚希の顔が揺れていた――




