表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ド底辺ホームレス中年男の俺がJK姪っ子に告られる!?2  作者: やまけ〜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/41

家紋の力

「な……何だと?」


若者の顔色が一変した。


額から汗が噴き出し、震える手で仲間を制する。


「まさか……」


紫苑が薄く微笑んだ。


「この家が潰えたからといって血筋までは消えませんのよ」


指輪が再びきらめく。


その図柄は古びた家紋—三枚の桐の花びら。


(古い家か……)


ヨシオが悟った瞬間、青年が跪いた。


「申し訳ありません!」


「謝るべき相手が違うわ」


紫苑の声が透き通るように澄んでいた。


「柚希さん……」


彼女が振り返ると、壁際に崩れ落ちる柚希が小さく呻いた。


「柚希!」


ヨシオが駆け寄る。その背中越しに紫苑の視線を感じた。


---


**同時刻・メインホール**


「おや?」


野村哲夫がグラスを置く。


「VIPルームに出入りがあったようですが」


雅也が眉を寄せた。「まさか……」


---


**VIP控え室**


「もう大丈夫よ」


紫苑が柚希の肩に触れると、強張った身体が僅かに弛んだ。


「この方たち……何をしようと?」


問いかけに答える代わりに柚希の手が震えた。握りしめたハンカチが血で染まっている。


「殴られたのか?」


ヨシオの声が刃のように冷たい。


「違います」紫苑が静かに遮った。


「彼女の手紙を見てしまったのです」


「手紙?」


紫苑が懐から一枚の封筒を取り出す。宛先欄には『父上殿』の文字。


「親への告白文……自分の弱さや悩みを綴ったものです」


その瞬間、ドアが勢いよく開かれた。


「柚希!」


雅也が駆け込む。続いて警備員数名。


「何があった!」


「お父さま……」柚希の声が掠れていた。


「ごめんなさい……私が悪いんです」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ