表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/37

第三章アリエルガ編 16話 私の覚悟

シュクロvsヴィーラ。

求婚から始まる2人の結末はいかに…?


神話×魔法×ファンタジー物語


第16話楽しんでってください。

フォルナ大木付近では激しい求婚が行われていた……


シュクロ「本当に美しい!!我と共に人生を歩もう!」


求婚しながら追いかけるシュクロ

必死に拒否しながら逃げるヴィーラ


ヴィーラ「嫌ですってば!近付かないで!!」


シュクロ「ハァハァ…素直じゃない女だ…」


シュクロ「だが…そこがいい…」


ゾワッ

寒気がするヴィーラ

腕には無数の鳥肌が立っていた


シュクロ「だがいきなり会ってすぐに結婚というのもおかしな話だ。」


ヴィーラ「そ、そうですよ…頭おかしいです」


シュクロ「うむ。まずは改めて自己紹介をしようか。」


シュクロ「我は悪神教六花弁の一人、浄化花のシュクロ・ラリリスだ。」


神父のような服装の男

背が高く、髪色は白銀の短髪

首には十字架のネックレスをかけている


シュクロ「麗しの姫君よ……名を…名を教えてくれ!!」


ヴィーラ「…あまり教えたくないですけど…」


ヴィーラ「ヴィーラです…ヴィーラ・スカーフェイス…」


シュクロ「スカーフェイス……まさか!?」


シュクロ「レグルスの姫君だとは…」


シュクロ「神はなんと残酷なのか!敵同士の2人に、決して結ばれてはいけない禁断の恋という試練を与えるとは…」


ヴィーラ「うぇ…なんなんですかこの人…」


シュクロ「あぁ!神よ!しかし!禁断の恋とは浄化により生まれるもの!」


シュクロ「我の浄化魔法で姫君を浄化しよう!我が妻として迎え入れることを許したまえ!」


ヴィーラ「誰に許しもらってるんですか…」


シュクロ「神だ!!我が絶対神!メリガン様だ!」


ヴィーラ「メリガン…?」


シュクロが白い光を放つ


ドカン!!


ヴィーラ「きゃっ!?」


ヴィーラ「な、なんですか!いきなり!」


シュクロ「我が神を呼び捨てにするな。ふむ、我の妻となるには少し躾も必要なようだ」


ヴィーラ「だからなりませんって!!」


シュクロ「安心しろ。子供は2人欲しい。」


ヴィーラ「話が通じない…」


シュクロ「まずは体に痛みを与えどちらが上なのか分からせる必要があるな…」


シュクロ「安心しろ。顔は傷付けん。無価値になるからな。」


ヴィーラ「ほんとに気持ち悪い…それに女の子は顔で価値は決まりません!」


シュクロ「それは姫君が麗しい姿で生まれたから言えること…醜い見た目でも同じ事を言えたかな?」


ヴィーラ「言えます!少なくとも私の仲間たちは顔で判断するような人達じゃありません!」


ヴィーラがシュクロに光の魔力を身にまとい攻撃しようとした。

その瞬間


バッ!!!


シュクロが両手を広げ抱き締めようとしてきた。


咄嗟に後ろに下がるヴィーラ


ヴィーラ「な、なんですか…」


シュクロ「我の胸に飛び込もうとしたのではないのか?」


ヴィーラ「そんなわけ…」


シュクロ「まさか魔力を纏った拳程度で我を倒せると……本気でそう思ってるわけではあるまい?」


シュクロから圧迫感のある魔力が放出される


ヴィーラ「この人…ふざけてるように見えて強い…」


シュクロ「来ないならこちらから行こうか…」


ヴィーラ(どうしよう…私攻撃魔法なんか使えない…)


シュクロ「浄化魔法…」


シュクロ「浄光弾(ホワイトバレッド)!」


白い光の玉が弾け飛ぶ


ヴィーラ「早い!全部避けきれないっ…」


ドンッ!


ヴィーラ「きゃぁっ!」


弾がヴィーラに当たる。


当たった箇所の服が白い光に削られていく


シュクロ「おぉー素晴らしい!!!!」


ヴィーラ「なんですかこの魔法…最低です!」


シュクロ「我は露出が多い方が好みだ」


ヴィーラ「あなたの好みなんて知りません!」


シュクロ「果たしてその強がりもいつまで持つかな…」


シュクロが魔力を込め浄光弾を放つ


ヴィーラ「光魔法!光壁(コウヘキ)!」


ヴィーラの周りに現れる光の壁

シュクロの魔力弾を全て防ぐ


シュクロ「防御魔法…守るだけでは我に勝つことなど不可能」


ヴィーラ(相手の言う通りだ…どうしたら…)


ヴィーラ(そうだ!これなら!)


ヴィーラ「祝福星天(シュクフクノセイテン)!」


ヴィーラの攻撃力、防御力、反射力が大幅に上昇する。


ヴィーラ「神速典(シンソクテン)!」


更に速度も上がる

速度と攻撃を大幅に強化しシュクロに突っ込む


ヴィーラ「行きますよ!!」


シュクロ(なるほど…確かに速い…が)


ガシッ!


ヴィーラの腕がシュクロに捕まる


ヴィーラ「そんな…!」


シュクロ「なるほど防御魔法といい、支援魔法といい…姫君は攻撃魔法が使えんな?」


ヴィーラ「は、離してください!」


シュクロ「1ついい事を教えよう。」


シュクロ「支援魔法は攻撃ができる味方にかけることで本領を発揮する」


シュクロ「元々攻撃ができない者、苦手な者にかけたところで意味はない」


シュクロ「0に何をかけても0になるのと同じだ…!」


ヴィーラ「そ、そんな!」


シュクロ「だが近付いてくれたおかげでこちらから行く手間も省けた」


ヴィーラ「な、なにする気ですか…変態!」


シュクロ「安心したまえ…我は紳士だ…ハァハァ」


血走った目でヴィーラを見つめるシュクロ


ヴィーラ「紳士な人はそんな目で見たりしません!!」


シュクロ「安心したまえ。何もしない。」


必死に手を解こうとするヴィーラ

しかし力が強く振りほどけない


シュクロ「記憶を浄化するだけだ」


ヴィーラ「え…なにを…」


シュクロ「浄化魔法、記憶浄化(メモリーイレイス)!」


ヴィーラ「え、なにこれ…」


ヴィーラの頭の中にある大切な思い出


レオジュライ王が父になった日


姉と笑いあった日


姉に怒られた日


姉と一緒に泣いた日


大切な城の家族を失った日


その全てが頭の中に流れ出す


シュクロ「我との生活にはこんな思い出はいらぬ。」


シュクロ「浄化してしまおう!」


ヴィーラ「や、やめて……!」


_________


幼いレジュ「ヴィーラおいで!」


幼いヴィーラ「待ってよ!お姉ちゃん!」


レオジュライ王「2人とも〜パパを置いていかないでくれ〜!」


_________


幼いレジュ「ヴィーラみてみて!パパの寝顔!」


幼いヴィーラ「ぱぱお髭がある!」


幼いレジュ「一緒にラクガキしちゃお!」


幼いヴィーラ「うん!!」


幼いレジュ「あ!パパが起きちゃう!」


幼いヴィーラ「逃げろ〜!」


レオジュライ王「ん?どうかしたのか?」


使用人「ふふふ。鏡をどうぞ。」


レオジュライ王「な、なんじゃこりゃー!」


顔中にかかれた落書き。

でもそこに一つだけ頬の方に…


ぱぱだいすき


レオジュライ王「まったく…笑」


__________



レジュ「ヴィーラ!ちゃんと片付けないとだめじゃないか!」


ヴィーラ「うぅ…でも…」


レジュ「でもじゃない!言い訳するな!」


ヴィーラ「だって……」


レジュ「そんなんじゃ結婚できないぞ…」


ヴィーラ「いいよべつに…」


___________


ギュスターヴに国を乗っ取られた時


ヴィーラ「お姉ちゃん…」


ヴィーラ「祈りましょう。」


ヴィーラ「悲しんでても前には進めません。」


レジュ「ヴィーラ…」


レジュ「強くなったな…ヴィーラ」


一緒にたくさん泣いた

国や亡くなった人達のために祈りを捧げた


_________


ラグノリアの町に着いた時

子供が虐められていた


シン「こら!お前たちダメじゃないか!」


いじめっ子「なんだお前!」


シン「いじめはやられた方はずっと心に大きな傷を抱えて生きるんだ!」


シン「なんでお前たちがその子をいじめてんのかは知らねぇ。その子にも虐められる理由があったのかもしれない。」


シン「でも理由があったら人を傷付けていいなんてのは間違ってるんだぞ!」


いじめっ子「なんだよこいつ!行こうぜ!」


いじめられっ子「あ、ありがとう…」


シン「大丈夫だ!でもお前自身が強くならないとずっとやられるぞ!」


いじめられっ子「でも…」


シン「無理に立ち向かわなくていい!逃げていい!それでも、諦めることはしちゃだめだ!」


いじめられっ子「……うん!わかった!お兄ちゃん!」


ヴィーラ「なんか…素敵。人のために怒れる人って少ないのに…」


シン「うーん。ほっとけないんだ!困ってる人も泣いてる人も」


シン「全員助けてあげたくなる!」


ヴィーラ「私にはそんな勇気ないや…」


シン「ヴィーラは強いよ!だって国と姉ちゃん助けるために俺らのとこまできたろ!」


ヴィーラ「それは…家族のためだし…」


シン「家族のためでも勇気出せないやつや行動しないやつはたくさんいるよ。それでも行動した。覚悟を持ってるヴィーラのこと俺は尊敬してるぜ!」


ヴィーラ「シンくん…」


____________


大切な思い出が1つずつ無くなる


シュクロ「お前にとって大切な記憶は我との生活において邪魔だ!」


ヴィーラ「……だめ。」


ヴィーラ「絶対にだめ!!!」


ヴィーラの魔力が高まる


シュクロ「無駄だ!!大人しく我のものになるのだ!!」


ヴィーラ「私は誰のものでも無い…!」


ヴィーラ「レグルス第2王女として…」


姉であるレジュや城の皆の顔が思い浮かぶ


ヴィーラ「シンくん達の仲間として…」


シン、コウ、アラン、バウス皆の顔が思い浮かぶ…


ヴィーラ「あなたに勝つ!覚悟があります!」


ヴィーラ「魔力を中心に流して…」


シュクロ「何をする気だ!姫君は攻撃魔法は使えないはず!」


ヴィーラ「言ったでしょ!覚悟があるって!」


ドガーーーーーーン!!


大きな音と煙と共に爆発が起こる


シュクロ「グワッ…な、なんだこれは…」


ヴィーラ「……言った…でしょ…!」


ボロボロになったヴィーラ。

手には酷い火傷

服は焦げてボロボロになってしまっていた


シュクロ「攻撃魔法は使えないはず…一体…」


ヴィーラ「昔お姉ちゃんに…聞いたことがあったんです…」


ヴィーラ「魔力は風船みたいなものだって…」


シュクロ「風船…?だと…?」


ヴィーラ「魔力は中心に貯めれば貯めるほど反動で爆発します…威力は込める魔力が多いほど強くなる…」


ヴィーラ「でも…危険すぎて誰もそんなことしない…ですけどね…」


シュクロ「姫君……イカれてるな君は…」


ヴィーラ「確かに私は0だったかもしれない。」


ヴィーラ「でも私は一人じゃない。」


ヴィーラ「皆がくれた勇気は0じゃないんです!」


シュクロ「ますます…惚れ…た…」


シュクロがその場に倒れる。


ヴィーラ「勝った……私でも勝てた…」


ヴィーラ「でもこのまんまじゃダメ…」


ヴィーラ「私も…もっと強くならなきゃ…」


決して楽な勝ちではない。

だがヴィーラにとって自分がシン達と共に戦う覚悟を再確認できた日だった。


_______________


フォルナ大森林虫の住処


虫たちに追われながら必死に逃げる青年の姿がそこにはあった…


コウ「シンー!!アランーー!!みんなーー!助けてくれーーーー!!!」

16話読んでいただきありがとうございました。


17話ではほのぼのしてってください。

バウスの過去重かったしヴィーラの覚悟で熱くなれたと思うので。


岡本煌(オカモトコウ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ