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第41話 少年と剣


「……オォォォ……」

「わぁぁ……」


 それまで何もいなかった草原に、だんだんと悪霊が現れる。

 全員ガイコツだけど、よろいを着ている。サムライの幽霊だ。


「とりあえず……『玲壁・攻勢(レイウォール)』」

「……へぇ」


これで恭子さんは大丈夫なはず!


「……オォォォォッ!」

「ニクイ……ニクイィィッ!」


 うっ、数が多すぎて……何だか壁がミシミシ言ってる気がする!


「くそぉっ! 『玲弾』! 『玲弾』!」

「ギィィッ!」

「オォォォ……」


 『玲弾』で数を減らそうとするけど……全然減らないっ!


「霊力は少し回収できてるけど……きりがない!」

「そう、あなたの弱点よ」


 弱点?


「対多数に対応する術が乏しい。ちょうどいいから、何か考えたら?」


 か、考えたらって……そんなっ!


「『玲弾』! 『玲弾』!」


 このまま玲弾を打っていても……いつか霊力がなくなりそうだ……!


「どうすれば……っ!」


 師匠はここにはいないんだっ!

 自分で……自分で考えないとっ!


「霊力をもっと込めて……いや……!」


 それじゃ玲弾と変わらないっ!

 数体は倒せても、それでおしまいだ!


「くっ……そぉっ!」

「……仕方ない、私も戦うわ」


 恭子さん!? やっぱり戦えるんじゃん!


「『霊符剣』」


 恭子さんが出した札、それが何枚も重なって1つの剣になった!


「やっ! はぁっ!」


 すごい、敵をどんどん倒していく!

 よし、この調子なら何とかなるぞっ!


 ……。


 ……。


 ……。


 何体くらい倒しただろうか……。

 まだまだ……半分も倒せていない。


「ゼェ……ゼェ……」

「きょ、恭子さん……大丈夫……?」


 今にも倒れそうな恭子さん……。

 ここは1度休憩を――。


「だ、大丈夫――きゃあっ!?」

「コロスッ! コロスゥゥゥッ!!!」


 他の奴らより大きいサムライ幽霊が恭子さんを――しかもっ!


「恭子さん!?」


 あっと言う間に、他のサムライに囲まれたっ!


「恭子さんっ! 恭子さんっ!」


 助け、どうやって、壁、無理――っ。

 

「逃げっ――レイ――」

「恭子さぁぁんっ! うわぁぁぁっ!」


 僕はまた守れないの……?

 そんなっ! ソンナ……!


 ダケど……っ!


「――アきらめて……たまるかっ!」


 霊力を体に、サムライの群れに突っ込む!

 進めないっ! ダメ、絶対……絶対守るっ!


「(――ない――貸――)」

「――!? 誰!?」


 恭子さんじゃない、何だ?

 心の――魂の底から……聞こえてくるこの感じ……!?


「『――邪――天』其の――ベ」

「――っ」


 言葉とともに、あるイメージが湧いてくる。

 これは……。


「守り――大――人を!」

「あぁ……力を貸してくれるんだ……」


 嬉しい、嬉しいよ。

 ずっと……見ててくれたんだ……。


「ごめ――最近――」

「……」


 まぁいいやっ!

 恭子さんが待ってる!


 さぁっ来ておくれっ!


「『禍断天剣(まがたちのあまつるぎ)』」


 その言葉と同時、目の前には一振りの剣。

 それは、かつて邪神を打ち滅ぼした剣っ!


「恭子さんっ! 待っててっ!」


 剣を念動力で操りながら突き進む。

 不思議だ、軽く振ってるだけなのにあっと言う間に敵が消滅していく。


「恭子さんっ!」

「――レイくんっ! その剣は――」


 よかった、無事だっ!


「助けにっ! 来たよっ!」


 これで、これで守れるっ!

 やっと、誰かを守れる――。


「そう、やっとね――」


 そう言った恭子さんは――。


「――っえ?」

「待ちくたびれたし、霊具が切れるところだったわ」


 無傷!

 あんなに囲まれてたのに、どうしてっ!?


「ほら、ぼさっとしてないで。続きが来るわよ」

「そ、そうだった……!」


 サムライの霊はまだたくさんいるんだ!


「たぁっ!」


 恭子さんを守るように、剣で敵を倒していく!


「……へぇ、霊力で形成した剣を飛ばして攻撃。霊力の消費は剣作成と操作のみ。合理的ね」

「うりゃっ! とりゃっ!」

「けど、あの剣……異様に強すぎる。これも魂の影響? 特別な思い入れでもあるの? わからないわね……」

「恭子さん!」


 ぶつくさ言ってないで手伝って!

 さすがに数が多くて剣を振るのだけでも疲れるんだから……。


「……ウラミ……ニクイ……タミ、マモル……!」


 ん?

 奥の方から、一際強そうなやつが来た!




「あら、ボスの登場みたいよ。なかなか強そうね」

お読みくださりありがとうございます!

謎の声の正体は!?





もう1つ小説を投稿しています。異世界転生モノです。

そちらもよかったらぜひお願いします!

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