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第26話 少年と旅行


「うわぁ~! ここが今日のお宿っ!」

「緑が気持ちいいわね」


 昨日話していた旅行の件、始まったのは今日だった!


 何時間も車で移動して、やっと着いたみたい。

 僕はつーちゃんの中で寝てたから、あっと言う間だったけど!


 ついた場所は……山の中! にある民宿?


「立派な旅館だねぇ~! いいのかなっ! こんなところに泊れてっ!」

「ん~、大丈夫と言ってあげたいところだけど、無理をお願いしてるとこがあるから、ご迷惑はおかけしないでね?」


 きょう子さんが――あ、これ知ってる! 苦笑いってやつだ!


「じゃあ、もう1度確認ね。1つ、行先は必ず連絡すること。2つ、何かあったらすぐに連絡すること。3つ、夜になる前には戻ってくること。最後に2人とも、あれは――」

「持ってるわ」


 そう言ってつばきちゃんとキラちゃんがズボンのポケットから黒いふくろに入ったものを見せる。

 なんだろ?


「いいわね。ためらっちゃダメよ?」

「ためらうとでも?」

「案外いざとなったら動けないものよ」

「……わかったわ。心しておく」

「わかりましたっ!」


 な、何だか空気がピーンとしているぞ……!


「……それじゃあ、今から自由行動に移ってよしっ!」


 なんて思ってると、きょう子さんが笑顔で送り出してくれた!

 いつもは怖いきょう子さんだけど、今日だけは優しそうだ!




 ▼▼▼




「きらリン☆ キラキラチャンネルー! 今日から1週間! 毎日生配信をしていくよっ! スケジュールは概要欄にあるから、チェックしてねっ!」

「予定は変更するかもしれないわ。ごめんなさいね」


 <8月32日:1げと>

 <ギギギギギギギ:初見です>

 <DarknessSunday:よろしく>


「おぉ、初見さんいらっしゃ~い! 一緒にキラキラしようね☆」

「よろしく」


 <TOR:寺配信もそうだけど、この時間だと見れない人も多そうだな>


「そうなんですよねーっ。まぁ、普段とは違う私たちを楽しんでってことでっ!」


 <イマスグモドレーヌ:うっ、日の光が眩しい……じゃなくてレイきゅんこんにちは!!!>

 <紳士的なお兄さん:うわ肌年齢強っ裏山>


「こんにちは!」


 <aaaa:今更だけど、幽霊って日中も活動してんのなw>

 <ギギギギギギギ:え? 幽霊? えっ!?>

 <週休7日制導入しました:う、浮いてる……>


「そりゃそうですよっ! 幽霊はいつだって元気ですから……! レイくんは特にっ!」


 <柿ピー大好き:幽霊が元気ってのもおかしい言い方ね>

 <仏教徒ゴリラ:tashikani>

 <きらリン推し:おいゴリラ退化してんじゃねぇよ>


「ってことで今日は――あちらの廃病院が舞台でっす!」

「見るからに出そうね……」


 <8月32日:おぉ……亡くなった婆さんが見えるぞ……>

 <DarknessSunday:病院って……勝手に入っていいの?>

 <( ´,_ゝ`)プッ:通報準備おk>


「ふっふっふ~! 私たちを甘く見てはいけないよっ!」

「今回、特別に責任者の方から許可を頂いたわ。日曜日さんが言うように、本来は勝手に入ってはいけない場所だから、いい子も悪い子もマネしちゃダメよ」


 <ギギギギギギギ:許可ってまじかよ>

 <DarknessSunday:すごっ>


 実は今回きょう子さんのお仕事する相手の人が、ここの責任者さんなんだって!

 ラッキーだねっ!


「では中に入っていきます……うぅ~、こわっ!」

「ふふ、きらリンは怖がりなんだから――」


 ガタッ!


「「きゃあっ!?」」

「えへへっ! 僕でしたー!」


 <イマスグモドレーヌ:レイきゅんったら今日もいじわるさんなんだから>

 <ぴょんはピョンピョンだぴょん:おいレイぴょん悪さするなぴょん>


「あ、あはは……レイくん、めっ! でしょっ!」

「え、あっ……ぅ、ぅん……ごめん、ね」


 あぅぅ~……。


「レイくん……?」

「なっ! 何でも……なぃょ……」


 <イマスグモドレーヌ:!?!?!?>

 <きらリン推し:え? どゆこと?>


「大丈夫? 体調悪いなら今日の配信は中止しても――」

「だっ! 大丈夫、だょ……」


 朝、改めておしっこのことごめんなさいしたけど……やっぱりはずかしいな。


 <イマスグモドレーヌ:ね、ねとら……え!?>

 <柿ピー大好き:まじかよ。きらリン死んだな>


「あら、何を言ってるのかしらね」

「ねとら……? よくわからないけど、私は死なないよっ! だって、この後美味しいご飯を食べる予定だもんっ!」


 <8月32日:それは死亡フラグじゃぞ!>

 <DarknessSunday:いや、まだ弱いね>

 

「ところでレイくんっ! ここに幽霊の気配はありますか?」

「え? あ、うん……多分……」


 何だか落ち着かなくて、わからない、かも……。


「と、とりあえずあそこのお姉さんに聞いてみようよ!」

「そうね……え?」

「……え?」


 <TOR:え?>

 <DarknessSunday:お姉さん? 廃病院に?>


「よ……う、こそ……お越し、し、しシシ……」

「……」


 <きらリン推し:……>

 <柿ピー大好き:……>


「死死死死死死死死死死死死ッ!」

「「ぎゃあああああっ!?」」


 わぁ……。

お読みくださりありがとうございます!


お姉さん(腐女子)(物理的に)(物理ではない)……いろんな属性をお持ちのお姉さんでした。

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