第24話 少年とさくら
本日も更新していきます。
よろしくお願いします。
「お姉ちゃん、宿題教えて~」
ここのところ、さくらの様子がおかしい。
「あら、いいわよ」
今日だってこうして僕の……つばきちゃんの所に来る。
もしかしたら、少しはきらいじゃなくなってくれてるのかな……!
ていうか、昨日……さくら……おっぱ――。
「……!」
と思ってたら何だかにらまれちゃった……。
「ふふ、早速始めましょうか」
……。
……。
……。
「そこはこっちのじゃなくて、こっちの式を当てはめるの」
「あ、なるほど~」
1時間くらいかな、結構やってる。
よくわからない数字がたくさんで……お勉強って大変なんだなぁ~……。
「できたっ! どう?」
「よくできました。すごいわね」
「えへへ~!」
さくらの笑顔を見れるとうれしいな。
「そろそろ休憩にしましょうか」
「うんっ! はぁ~……勉強ってなんでしなきゃいけないんだろう……」
「ふふ、誰もが1度はそう思うわね」
僕は色々なことを知れて楽しい気分になるけど、確かにキラちゃんもゴーもいやがってるっけ。
ゴーは……それっぽいけど。
「お姉ちゃんも?」
「んー私は思わないかな」
「うっそっ!」
「ふふ、本当よ。私は……必要だから頑張っているわ」
つばきちゃんはいつも学校でもがんばってるし、家でもよくお勉強をしている。
ゴーなんかと違ってね。
「必要?」
「ええ。今の日本では学歴は高ければ高いほどいい。いい大学を出て、いい職に就くのが私の目的。勉強はその手段」
へえ~。
「いい職……」
「ええ。私がいつでもレイくんを養えるように、ね。そう思えば勉強は全く苦にはならないわ」
つばきちゃん……!
「……そっかぁ~……」
さくらが何か考え事しているようで、静かになった。
さくらも、将来の夢が見つかるといいね!
「私も……」
「ん?」
「私も、お兄ちゃんのために、頑張ろう……かな」
さ、さくらぁ!!!
顔を真っ赤にしてそっぽを向いたさくら。
ありがとうありがとう!
けどね、僕はさくらのお兄ちゃんだから――。
「僕のことはいいよ! 僕こそさくらのためにがんばるからさ、さくらはさくらの――」
「――っ! ばかっ!」
「あっ……」
……行っちゃった。
「ふふ、難しいわね」
「うぅ~……」
何がいけなかったんだろう……。
▽▽▽
「――ってことでね、今度キャンプと肝試しに誘われてるんだけど……」
夕ご飯の時、さくらがそんなことを言いだした。
夏休みを利用して行くんだって。
「それは……やめた方がいいんじゃないか?」
「けど……」
それっきりうつむいてしまったさくら。
「確かに、肝試しは危険ね。悪い霊が本当にいるかもしれないし」
「お母さん……そう、だけど……」
「けど、お友達とそういう経験してみたいのよね。わかるわ~」
「じゃ、じゃあ――!」
さくらがぱぁっと目をかがやかせる。
キラキラしててかわいい。
「か、母さん……!」
「どこかに、そういう危険から守ってくれるお兄ちゃんはいないかしら~」
えっ? 僕?
「ふふ。さくらちゃん、一緒に行ってもいい?」
「もちろん! やったぁーっ!」
すっごくうれしそうに笑うさくら。
「ありがとうね、椿ちゃん。あ、けど……ちゃんと大人の人もいるのよね? お母さん、連絡取りたいから連絡先教えて?」
「うんっ! 心愛ちゃんのお父さんが中心になってくれてるの!」
心愛ちゃん……以前さくらとのきおくの時にちょっと出て来たお友達だ。
小学校もいっしょだったはず。
「あぁ、山本さんの……それなら知ってるわ」
「うん! 後……鈴木さんも行くことになっちゃって……」
この鈴木さんは……さくらのことをよくいじめる女の子。
「……そう。やめたら?」
「そうなんだけど……心愛ちゃんがかわいそうで……」
お母さんも止めるほど……まぁ、我がままみたい。
この話をしてる時に鈴木さんに聞かれてしまい、無理やり参加することになったんだって。
「いいじゃない。ね?」
「え? あ、うん! 僕がついてるから!」
「……ん」
何か意地悪されたらゆうれいパワーでやっつけてやるっ!
だから安心して!
「……と」
「ん?」
何か小声で言ってる。
「だからっ! ありがとって言ってるのっ!」
「あっ……」
走って行っちゃった。
「あらあら」
「ふふふ」
「よかったわね、レイくん」
……。
僕、もっと強くなるぞっ!!!
お読みくださりありがとうございます!
鈴木さんが……まさかあんなことになるなんて……!
もう1つ小説を投稿しています。異世界転生モノです。
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