第16話 少年と高校
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「おはよう、さくらちゃん」
「おはよっ……ってどうしたのそのお顔っ!」
「……はよっ」
朝、おはようのあいさつをしようと思ったら!
さくらの目の下が真っ赤!
「……何でもない」
「そんなことないよっ! だって昨日まで――」
「何でもないったら! いいからあっち行って!」
うぅ……やっぱり、まだ嫌われたままだぁ~……。
そりゃそうだよね……。
「ふふっ」
「……わらわなくったっていいじゃない……」
でも大丈夫!
明日も明後日も! その次だって!
「……いいお兄ちゃんになるんだっ!」
「えぇ、頑張ってね」
ありがとう、がんばる!
「……ばかっ」
▽▽▽
「……遂にこの日が来た。否、来る」
「そうね……いよいよだわ」
今日はつばきちゃんと学校だよ!
その休み時間なんだけど、ニアちゃんとぴーちゃんが真けんな顔をしている……。
「まずはプール。期間中5回は行きたい」
「そうね。けど、海もいいわ」
2人してうなずき合う。
「そして山も外せない。木々に囲まれて山頂を目指し――」
「ちょっと待ってよ。山は嫌だって!」
「どうして? たくさん汗をかいて迎える頂上からの景色は最高よ?」
「嘘つけ! あんたインドア派なくせに! てかプールも海も本当に行きたい訳っ!? どうせ嘘でしょ!」
「思ったより決裂が早かったわね」
あわわ……2人がケンカしてる!
「それに――山は、多いから、さ」
んん? ぴーちゃんがぼくを見てるぞ?
「よしっ、山は決てぇ~いっ!」
「ちょっ……」
うぅ……今度はにらまれてるぞ……。
「ちょっと待ってくれるかしら」
「つーちゃん、どしたの?」
今度はつばきちゃんが話し出したぞ!
けんかにならないといいなぁ~。
「柿崎さんが思っているように、何で私たちがあなたたちのグループに入って夏休みの計画を一緒に考えているのかしら」
「いやそこまで思ってないけど……」
「遠慮しなくてもいいわ。私も夏休みにシたいことあるもの。あなたたちとは――」
「はいはい。で、山登りはいつ行くっ?」
「ちょっ――」
キラちゃんが無理やりつばきちゃんの話をとめる。
けど、この方がいいんだと思う。
「輝蘭羅さん、あなた最近遠慮というものが――」
「そりゃあ遠慮もなくなるよっ! 何度も一緒に死にかけたんだからっ!」
「ぷっ! あっはっは! そりゃ遠慮もなくなるわなぁっ!」
「うげっ!」
ごーだ……。
苦手なんだぁ……。
女の子たちだけで話し合ってるところに、ごーととーるがやってきたぞ。
「おい坊主! 『うげっ』とはなんだよこの野郎!」
笑いながらなぐって来る!
へんっ、こっちは『透過』だぁっ!
「……いつの間にあんなに仲良くなって」
「豪! やめろよ、レイくんがかわいそうだろ! ……見えないけど」
そうだそうだ! とーるの言う通りだぞ!
「んなこたないって! なぁっ!」
「べーっ! だっ!」
ごーなんかきらいだっ!
「で、話を戻してさ……あんたらも来る? プールと海と山とバーベキューと夏コミ」
「増えてる。増えてるわニアさん……」
「バーベキューはともかく夏コミは遠慮しとく」
「あら、あなたたちはいつでもどこでも一緒ではないのかしら?」
ぴーちゃんに対してつばきちゃんが聞いてる。
「そりゃ夏コミは興味ないっていうか、地獄っていうか……って別にいつも一緒な訳じゃないっつーの!」
「私はむしろその他よりも夏コミに興味があるわ」
「……ほう」
ど、どうしたんだろう。
急につばきちゃんとニアちゃんが立ち上がってあく手したんだけど……。
「それじゃあ、後で『LAY-NE』で日程調整ねっ! はーっ、楽しみ~……!」
「……まぁいいわ。けど、忘れないでね」
「もっちろんっ! 夏休みもたくさん動画あげようねーっ!」
「おっ! そのことなんだけどよぉ~」
ごーが何か言いだしたぞ!
「今度、うちに来ねーか?」
「……」
何も言わずにひげをたくさん抜いた。
お読みくださりありがとうございます!
好きな子を家に誘おうとするイカツいヒゲ坊主。そりゃヒゲも抜かれますね。
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