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<完結済み>結婚式に参列に行ったら自分が結婚しました  作者: つーかたかさん


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9 花婿ジェラルドの僥倖

よろしくお願いします。


多くの小説のある中、この小説のページを開いて頂き、ありがとうございます。

楽しんで頂けたら嬉しいです!

こんな幸運があるのだろうか?


初めて神様の存在を意識した。

好きな人が、神の祭壇の前に、自分の花嫁として現れたのだ。


二度と会うこと無いと思っていた女性。初めて欲しいと心の底から願った女性。

ベールを上げたら、その人がいたのだ。


おっかなビックリしながら、顔を上げたそのしぐさ、顔は、アメリア・スタンリーだった。


ラッセル侯爵家でも、花嫁の変更があった。それが、アメリアだとは!神よ、感謝致します。



驚いた顔のアメリアも可愛らしい。

ラッセル侯爵は代役などと言っていたが。そうはさせない。固く決意した。

私の花嫁は、アメリアだ。

誰にも渡さない。


アメリアを紳士の顔でエスコートをした。

不思議顔のアメリアを、今夜、自分のモノにする。自分の中にいる野獣の存在を感じる。

今は押さえて出さない。


ふと可笑しくなる。

ついさっきまで、自分は自分の立場を呪っていた。


ウィンダム公爵家など知ったことか。何故見知らぬ女と結婚式などしなくてはならないのか。

レティシア様に恩があるから仕方がないと自分を納得させて立っていたのにな。


新郎側の参列者の従者としてランデガルド王国に来ただけだったのに。


今、自分はウィンダム公爵家の後継になりたいと願っている。

いや、もう私はウィンダム公爵家の嫡子なのだ。そして、妻はアメリア、、、。


式後の祝宴も、ウィンダム公爵家嫡子として乗り切った。

地位と見た目で、人の目はこうも変わるのかと可笑しいくらいだ。

悪意の矢もハートも受けて立とう。


私はウィンダム公爵家の後を継ぐ。

ジェラールが、目覚めようとこの座は渡さない。


祝宴にはランデガルド王太子バーナード殿下に来賓としてお越し頂いていた。


祝宴の始まってすぐ、自分の入場の途中で。

バーナード殿下に挨拶した。膝を折り、胸に手を当て深く頭を下げた。臣下の礼だ。

アメリアも私に倣い、膝を折って頭を下げた。


「ランデガルド王国の若き太陽、バーナード王太子殿下。我らウィンダム公爵家の若夫婦の始まりの日にお出で頂き、光栄の極みにございます。

ウィンダム公爵家嫡子ジェラルド・ウィンダムとその妻アメリア・ウィンダム、殿下の御代に忠臣としてお仕えすること、ここにお誓い申し上げます」


初見のバーナード王太子殿下は、深く息を吐いた。

表舞台に引っ張り出されて不服だったのだろう。しかし、無視は出来なかろう。

彼の感情は動かない。流石だ。


「面を上げよ。今日の主役は貴方がたですよ。ウィンダム公爵家嫡子、ジェラルド殿。アメリア夫人」

バーナード王太子が私の手を取り握手した。


「ランデガルド王国王太子バーナード・ランデガルドはウィンダム公爵家嫡子ジェラルドの婚姻を心から祝福する。

ジェラルド・ウィンダム嫡子、並びにアメリア・ウィンダム夫人。若き二人の門出に祝福を!」

祝宴に集まった人々が拍手した。


ここに、ランデガルド王国貴族とランデガルド王国王太子の認めたウィンダム公爵家嫡子夫婦が広く知らしめられた。


拍手の中、王太子バーナードがジェラルドに言う。

「役者だな。言わされた」


「はい。この座と妻を絶対に渡したくないので」ジェラルド。


「ふーん。面白そうだ。落ち着いたら使いを出す。話をしに来いよ。ジェラールよりウィンダム公爵家の後継に良いな、お前」


「ジェラルドです。若き太陽」


「ハハハッ。気に入った。絶対に来いよ!ジェラルド。おまえ、顔は父親に似てるが、中身はレティシア様に似たんだな。度胸がある」

バーナード殿下から好意の煙が立った。よし!


「恭しく、承りました」ジェラルド。


その後、上機嫌のバーナードは挨拶に来た高位貴族にジェラルドを「我が友ジェラルド」と言って憚らなかった。




お読み頂きありがとうございました。


楽しいと思って貰えたら、嬉しいです!


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